セレツェ・カーマ・イアン・カーマ(Seretse Khama Ian Khama、1953年2月27日 - )はボツワナの政治家。2008年より、ボツワナ共和国第4代大統領。初代大統領セレツェ・カーマの息子である。父セレツェ・カーマは、イギリスのオックスフォード大学に留学中の1948年にイギリス人女性のルース・ウィリアムズと結婚した。しかし、この結婚は白人主導の人種差別政策「アパルトヘイト」を推進していた南アフリカを刺激した。南アフリカはイギリスを通じてセレツェに圧力をかけ、セレツェは結果としてングワト族王位を放棄するまで、ベチュアナランドに帰国できなくなった。イアン・カーマは、この期間にイギリスで生まれた。1956年、カーマ一家は、セレツェが王位を放棄したことで何とかベチュアナランドに帰国できた。セレツェはその後、政治家としての道を歩み、卓越した政治手腕を持っていたセレツェは、結果的にベチュアナランドを平和裏にボツワナとして独立させた。一方、イアン・カーマは軍人の道を歩んだ。父と同じく外国に留学し、スワジランドのユナイテッド・ワールド・カレッジ、イギリスのサンドハースト王立陸軍士官学校を卒業し、イギリス陸軍に一時在籍した。1997年12月16日から1998年3月31日まで、ボツワナ国防軍最高司令官の地位にあった。第2代大統領クェット・マシーレが1998年3月31日に引退した時、一部にカーマ擁立の動きがあり、第3代大統領にフェスタス・モハエが就任すると、副大統領への擁立の動きが出たが、カーマはこの時点でボツワナ議会に議席を持っておらず、副大統領の就任資格がなかった。そこでカーマは1998年、父の故郷にしてングワトの本拠地であるセローウェ北選挙区での補選に与党ボツワナ民主党から出馬し、野党ボツワナ国民戦線の候補に圧倒的な差をつけて当選。7月13日、カーマは議会で副大統領の宣誓を行った。1998年から2008年までボツワナの副大統領をつとめた後、2008年4月1日、モハエの後を受けてボツワナの大統領に就任した。2009年10月には、カーマにとって初の選挙が開催されたが、党首を務めるボツワナ民主党は、57議席中45議席を獲得するなど、野党に圧倒的な大差をつけて勝利した。副大統領時代には、出身地であるイギリスの自動車番組トップ・ギアがボツワナでロケを行った際、モーターグライダーで空から登場した。選挙などでは、圧倒的な国民の支持を得ているが、その政治手法は独裁的との評価もある。動物好きであり、野生動物の保護にも熱心に取り組んでいるとされる。ボツワナ国防軍は、野生動物の保護施設を運営している。国内の野生動物の減少を理由に、2014年1月1日から「狩猟規制区や公共地区での野生生物の商業ハンティングを無期限停止」を行う予定である。日本の国連安保理常任理事国入りを支持している。2010年に来日し、菅直人首相と会談を行った。2013年6月にも、アフリカ開発会議に参加するため、来日している。
出典:wikipedia
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