百田 尚樹(ひゃくた なおき、1956年2月23日 - )は、日本の放送作家・小説家。大阪府大阪市東淀川区出身。同志社大学法学部在学中に『ラブアタック!』(ABC)に出演し、みじめアタッカーの常連だった(1978年当時大学3回生で6回目の挑戦など)。妻はその時に出演していたかぐや姫役の女性。大学生活5年目で中退、その後放送作家となり、『探偵!ナイトスクープ』のチーフライターを25年以上に渡り務めているほか、『大発見!恐怖の法則』などの番組の構成を手がけた。2006年(平成18年)に『永遠の0』(太田出版)を発表し、小説家としてデビュー。2009年(平成21年)、『BOX!』が第30回吉川英治文学新人賞候補、第6回本屋大賞の5位に選出され、映画化もされた。2012年(平成24年)10月15日付オリコン“本”ランキング文庫部門で『永遠の0』が100万部を突破。文庫部門では13作目。2013年(平成25年)、『海賊とよばれた男』で本屋大賞を受賞。「直木賞なんかよりもはるかに素晴らしい、文学賞の中で最高の賞だ」と喜び、その発言でも注目を集めた。同年9月から『週刊新潮』にて『フォルトゥナの瞳』を連載開始した。これは小説家デビュー以来、初の週刊誌連載となる。同年10月9日、第26回日本メガネベストドレッサー賞文化界部門を受賞。同年11月11日から2015年2月28日まで、NHK経営委員(1期のみ務める)。趣味はマジックと囲碁。囲碁は六段を自称している。自宅の仕事部屋や書庫は足の踏み場がないほどに資料等が置かれており、家族ですら何年も足を踏み入れたことが無かった。『情熱大陸』の放送を見た百田の娘が「父の部屋はこうなっていたのか」と驚いている。雑誌『WiLL』2012年10月号において、安倍晋三と対談し、2012年自由民主党総裁選挙に際し、もう一度内閣総理大臣を目指すよう背中を押した。憲法改正について、渡部昇一との対談で「安倍政権では、もっとも大きな政策課題として憲法改正に取り組み、軍隊創設への道筋をつくっていかねばなりません」と述べている。その後も「民間憲法臨調」の主催する憲法フォーラムや、次世代の党・みんなの党の国会議員らによる超党派議連「自主憲法研究会」の設立総会で講演し、占領下で制定された憲法が70年間全く改正されていないことが異常であるなどと主張した。なお、百田は護憲派も改正派も「日本から戦争をなくしたい」という思いは同じであると述べたうえで、自らの主張にはその議論の中でどちらが戦争抑止力のリアリティがあるかといった意義があるとし、レッテル貼りによる言論封鎖ではないとしている。集団的自衛権の行使容認について、賛成の立場を表明した上で、政府の対応について「国民に対するアピールが下手だ。気持ちにいかに訴えるかが大事だ」と評している。南京事件について、「日本兵による犯罪は少数あったものの、日本軍による“大虐殺”はなかった」とする久保有政の説を支持している。東京大空襲や原爆投下は「大虐殺だった」とし、「東京裁判はそれをごまかすための裁判だった」と主張した。民主党について、2012年11月11日放送のテレビ番組『たかじんのそこまで言って委員会』において、「息を吐くように嘘をつく」と非難している。また、同党の支持母体のひとつである日本教職員組合(日教組)について、2014年6月18日に行われた静岡青年会議所主催の講演会において、「日教組は何十年間も、純粋無垢な子どもたちに贖罪意識を教え込んでいる。まず『日本は素晴らしい』ということを教えなければいけない」「日本人でいることが恥ずかしいと教え込まれた子どもたちは立派な大人になれない」と述べている。2014年2月、東京都知事選で田母神俊雄の街頭演説に参加した際、前述の南京大虐殺に関する主張をし、物議を醸した。2015年(平成27年)6月25日、文化芸術懇話会において「沖縄の2つの新聞は潰さないといけない」「あってはいけないことだが、沖縄のどこかの島が中国に取られれば、目を覚ますはずだ」「米兵が犯したレイプ犯罪よりも、沖縄県全体で沖縄人自身が起こしたレイプ犯罪の方が、はるかに率が高い」と発言した。また、普天間基地について、「もともと普天間基地は田んぼの中にあった。そこを選んで住んだのは誰やねん」と述べ、戦時中の沖縄について「沖縄は本当に被害者やったのか。そうじゃない」とも述べた。これらの発言について、6月27日の福岡市内での講演における質疑応答で、「どう考えても私的なもの」「最初、報道陣がいて、その後、報道陣は退出した。一般には公開されない内輪の席での会話です。ただ、声が大きいので(外に)丸聞こえだった」と語り、「講演で話したのは、集団的自衛権のこと」「その後の質問で、マスメディアの話、沖縄の新聞の話が出た。じっくりと沖縄の2紙について意見交換していない。笑いながら『あの新聞やっかいや、つぶれてもらわんとな』と。それで話は終わり。こんなニュアンスは字にはできないでしょ」と説明した。これらの発言が影響し百田と国家観が異なる者に百田の思想と共に作品までも批判されることがある、なお、百田と国家観が異なる者の中にも作品に関しては評価している者もいる。2014年10月27日、感染症関連法案改正に取り組もうとしているが民主党が審議をストップさせていると、SNSのTwitterに複数回にわたり投稿。後にこれが事実と異なることに気付き「私の勇み足のツイートであったようだ」と訂正。だが謝罪は行われていない。前述の南京大虐殺に関する発言について第1報の元記事を配信した共同通信社は、「放送法上は問題ない」としつつ「公共放送の政治的中立に疑問を抱かせかねない事態で、議論を呼びそうだ」と報じた。百田は、「NHKの経営委員がこんなことを言っていいのかと非難を受けたが(短文投稿サイトの)ツイッターで『ええんや、ほっとけ』と言った。私は何も怖くない」と反駁した。東京裁判に関する発言について、駐日アメリカ合衆国大使館の報道担当官は、共同通信社の質問に「非常識」と回答しし、「米政府は、責任ある地位にある人物が(アジア)地域の緊張をあおるような発言を控えるよう努めることを望む。」と述べた。また、朝日新聞はアメリカ合衆国国務省に確認を求め、同省も「不合理」と反論した。産経新聞はこれらの批判について「個人の思想を公開することは問題ないことで言論封殺ではないか」と逆に非難している。民主党の有田芳生は、同年2月の参議院予算委員会で、百田が「南京大虐殺はなかったと持論を展開」、「他の主要候補を人間のくずみたいなもの」と批判したと指摘した。百田は、2014年2月12日に行われたNHK経営委員会の非公開の会合の中で「個人的信条に基づく行動は問題ないと考えているが、そうではない趣旨の報道をされた。人のことを『くず』と呼んだのはほめられた言動ではなかった」と釈明した。一方で、「(NHK経営委員の立場は)個人的な主義主張を縛るものではない。私の本職は作家であり著述家。政治や国際問題についても発言してきた。経営委員だからそうした発言を一切するなというのは言論封殺、職業否定につながる」とも述べた。百田はその直後に「たかじんのそこまで言って委員会」(読売テレビ)で有田が過去にツイッターで特定の人物を「鉋屑」と述べたことを批判する発言をした。百田の話によるとのちにリーガロイヤルホテル大阪の「光琳の間」で開催されたやしきたかじんの追悼式「TAKAJIN MEMORIES 2014 あんたのことが ICHIZUに やっぱ好きやねん」の会場で有田と百田は遭遇し、百田が「たかじんのそこまで言って委員会」での出来事を語ると有田は「見てません」と答え、これまでの有田が行った指摘についても「あの発言はたいしたことがない」と述べたという。中華人民共和国外交部は「南京事件は事実であり、日本の一部の者がその存在を抹殺し捻じ曲げようとする行為は国際正義と人類の良識に対する公然たる挑戦」と批判した。同年2月14日、共同通信社は、「NHKがキャロライン・ケネディ駐日米大使のインタビュー取材を米国大使館に申し込み、調整を進めていたところ、経営委員を務める“”百田の東京裁判や南京事件をめぐる発言を理由に大使館側から難色を示され、発言の影響が報道の現場に及んでいる」と報じた。これについて櫻井よしこは、「信頼すべき関係者」からの情報として、ケネディが「そのようなことはない。自分は読売新聞と朝日新聞の取材にすでに応じている。次はテレビであり、それは『クローズアップ現代』だと考えている。断ったということはない」と語ったと主張し、共同通信の記事は事実ではないと述べている。その後、ケネディは2014年3月6日放送のクローズアップ現代に出演した。2014年、『殉愛』によって名誉毀損やプライバシー侵害をされたとして、やしきたかじんの長女が、出版元の幻冬舎に、出版差し止めと1100万円の損害賠償などを求める訴えを東京地裁に起こした。2015年、百田のツイッターにおける発言が「人権侵害にあたる」として、やしきたかじんの長女が東京弁護士会に人権救済を申し立てた。申し立てによると、発言は、やしきたかじんの闘病生活を書いた百田の著作「殉愛」の発行差し止めなどを、長女が発行元の幻冬舎に求めた訴訟をめぐるもの。申し立てで長女側は、「発言は自分に対する脅迫であり、提訴に報復するとの宣言だ」としている。2016年7月、東京地方裁判所は、「百田氏のノートにはあいまいなメモしかない」と指摘し、長女に関する記述は「真実と認められない」として名誉毀損を認めた。その上で、計6カ所の記述が名誉毀損やプライバシーの侵害にあたるとして、幻冬舎にやしきたかじんの長女へ330万円の支払いを命じた。百田はこの判決に対してコメントを出していない。
出典:wikipedia
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