中之島(なかのしま)は、大阪府大阪市北区にある、堂島川と土佐堀川に挟まれた、東西約3km、面積723,266mの細長い中洲。中之島の開発は大坂の陣後、大坂屈指の豪商、淀屋常安によって1615年(元和元年)に始まった。淀川(現・旧淀川)本流の中洲であることに加えて、大阪湾から遡上する二大航路の安治川と木津川の分岐点でもある中之島には諸藩の蔵屋敷が集中し、全国各地の物資が集まる「天下の台所」大坂の中枢を担った。明治になると、諸藩の蔵屋敷は払い下げられ、大坂の商業やビジネスの中心としての役割だけでなく、国の重要文化財の大阪府立中之島図書館や大阪市中央公会堂(中之島公会堂)等の文化施設や大阪帝国大学(現・大阪大学)を始めとする学校や病院が市民の寄付などで建設され、近代商都大阪においては情報と文化の発信地でもあった。ただし、明治時代の払下げから大正時代初期に現在の大阪市役所、中之島図書館、中央公会堂、また過去には豊國神社や裁判所(現在の大阪高等裁判所の前身)、旧陸軍関係施設があった時代もある中之島一丁目周辺は地籍図が混乱しており、土地の所有関係が不明瞭であることが問題でもある。中之島近辺は大阪を代表するビジネス街であるが、官公署が多い東部に比べて西部の開発が遅れていた。しかし近年、大阪大学と大阪大学医学部付属病院の跡地を開発して誕生したほたるまちをはじめ、大阪府立国際会議場や大阪市立科学館、国立国際美術館が立地する大阪の文化・芸術拠点となりつつある。京阪中之島線が開通したことでアクセスも改善され、周辺の再開発も活発になっている。中之島公園は、都心部の貴重な公園となっており、バラ園が有名。またイベントも数多く行われており、中之島まつりやOSAKA光のルネサンスは毎年開催される。旧ダイビルを解体した跡地にできたダイビル本館、中之島ダイビルをはじめ、新朝日ビルディングとフェスティバルホールを建替えた中之島フェスティバルタワーは竣工済みだが、大阪朝日ビルと朝日新聞ビルは解体され、中之島フェスティバルタワー・ウエストへ建替え中である。このほか、住友不動産による住友中之島ビルの超高層ビルへの建替え、京阪電鉄と大林組による外資系ホテルを誘致しての複合高層ビル(中之島四丁目再開発)も計画されている。現在、玉江橋(なにわ筋)より堂島大橋(あみだ池筋)間の堂島川左岸約400メートルの堤防上等に、水上カフェをはじめとする飲食・物販店が集まった「中之島バンクス」を整備中である。大阪市中心部の道路網は碁盤の目のようになっており、中之島もそれに組み込まれている。中之島の北側を東西に走る中之島通は、南北幹線の新なにわ筋、あみだ池筋、なにわ筋、四つ橋筋、御堂筋、堺筋と交差する。また、中央公会堂の南からは三休橋筋に接続する。中之島東端を縦断する天神橋(天神橋筋)とは車道は接続していないが、歩道と中之島公園を結ぶ階段とスロープが設置されている。高速道路は阪神高速池田線の中之島入口があり、池田方面へ向かうことができるものの出口はなく、池田方面から中之島に行くには福島出入口か環状線を経由して土佐堀出口を利用することになる。また、中之島の西端に阪神高速神戸線の中之島西出入口があり神戸方面への行き来ができる。阪神高速環状線は中之島を通ってはいるものの出入口がないが、中之島からすぐにある、堂島入口、土佐堀出口などを利用する事が出来る。2008年10月19日に京阪中之島線が開業した。同線にはなにわ橋駅、大江橋駅、渡辺橋駅、中之島駅の4駅が設置されている。加えて、中之島への通勤客や利用客などは土佐堀川をはさんで位置する地下鉄の3駅や、梅田周辺からドーチカ(堂島地下センター)を通って徒歩で利用することも多い。中之島には、大阪市営バスの53号系統および2008年11月から営業を開始した北港観光バスの中之島ループバスの2系統が運行されている。どちらも淀屋橋駅周辺から中之島駅周辺までの運行経路である。中之島の河川沿いを一周する形で中之島遊歩道(中之島歩行者専用道)が設けられている。また、大阪市役所前を基点として吹田市の万博記念公園まで自転車専用道の北大阪サイクルラインが設けられている。大阪市役所南側の歩道にはみおつくしプロムナードという愛称がついていて、OSAKA光のルネサンスでは「中之島イルミネーションストリート」となる。基本的に中之島といえば、島部分(北区中之島一丁目〜同六丁目)のみを指す。ただし、西区の肥後橋駅前にあるビジネスホテル「リーガ中之島イン」や福島区福島一丁目の中之島合同庁舎、中央区の専門学校中の島美術学院など、中之島の対岸にあたる北区や中央区、西区、福島区の一部には、「中之島」と称する施設やビル、マンションが存在する。上流側より御堂筋四つ橋筋なにわ筋あみだ池筋
出典:wikipedia
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