『世界忍者戦ジライヤ』(せかいにんじゃせんジライヤ)は、1988年(昭和63年)1月24日から1989年(平成元年)1月22日まで、テレビ朝日系列で毎週日曜9:30 - 10:00(JST)に全50話が放送された、東映制作の特撮テレビ番組。「メタルヒーローシリーズ」の第7弾であり、同シリーズでは昭和に放送された最後の作品でもある。ハイテク装備のヒーローを描いたそれまでの「メタルヒーローシリーズ」から一転、日本古来のキャラクターである「忍者」をモチーフとし、シリーズ中最も異色の作品となった。さらにその忍者が世界各国に存在し、それぞれが独自に忍法を身につけているという設定は、本作品の放映時期である1988年に開催されたソウルオリンピックを意識した「忍者版オリンピック」というコンセプトから生まれたもので、「世界忍者戦」というタイトルの所以である。企画時のタイトルは『世界忍者大戦ジライヤ』。児童誌の予告ページでは、このタイトルが記載された。一部の例外を除き、世界忍者の多くは人間である。個性豊かな世界忍者たちが、敵となり味方となりさまざまなドラマを生み出すというキャラクター志向の構成は、本作品と同様にフィギュア販売を中心としていた前作『超人機メタルダー』から受け継がれたものである。また、プレックスの大石一雄によると、この構成は『キン肉マン』と『聖闘士星矢』の影響である。その一方、主人公たちの家族生活にスポットを当てた描写も多く、本来隠されるべき「忍者」という存在と、現代的な家族の明るい描写を巧みに融合させたユニークな作風が特徴の1つになっている。メインライターは前作の高久進に代わり中原朗が務める予定だったが、第1話で中原が降板したことを受け、本作品ではサブライターを務める予定だった高久が急遽メインを務めたという。パイロット監督は辻理が『時空戦士スピルバン』以来、本シリーズでは2度目の担当となった。これまでの作品では主人公が変身コールで変身していたが、本作品では主人公がスーツを装着して変身する描写が見られた。前作が打ち切られた影響で、本作品は3 - 4月の放送開始が多かった従来のメタルヒーローシリーズと異なり、1月の第1週から開始予定となったが、準備が間に合わなかったこともあり、初回放送は1月24日となっている。過去にバンダイから販売されたメタルヒーローの総集編ビデオ『ジバン誕生!メタルヒーロー大集合』などに収録されないなど、一時期はメタルヒーローとして扱われなかったこともあるものの、現在では関連書籍やCDには必ず本作品も含められており、公式にシリーズ作品の1つとして認定されている。村上克司によると前半は『メタルダー』同様に苦戦したものの、後半の「磁雷神」は売れたそうである。また、吉川進によると、本作品は村上の好みだそうである。世紀の秘宝“パコ”を手に入れるため、悪の忍者・妖魔一族が行動を開始した。代々パコを守り通してきた戸隠流忍者の宗家・山地哲山は、自分の養子である山地闘破にジライヤスーツを与え、パコを守ることを命じた。闘破は戸隠流正統・磁雷矢(ジライヤ)を名乗り、妖魔一族、そして世界中から挑んでくる様々な世界忍者たちと戦いを繰り広げる。2300年前、宇宙の彼方から地球に飛来してきたタイムカプセル。太陽と同等の超エネルギーを秘めており、妖魔一族や世界忍者たちはこれを手に入れんと鎬を削り続けてきた。所在を記した粘土板(ボード)が存在するが、かつて毒斎が逆心した際の乱闘で真っ二つに割れ、半分は哲山が、残り半分は毒斎が握っている。その正体は実は暗黒星から飛来したエネルギー生命体で、侵略が目的だったが地球人の優しさに触れ改心、磁雷神の中で眠っていた。自分を届けた宇宙人たちの末裔である麗破の口を通して意思を伝える。なお、次作『機動刑事ジバン』の予告は、収録されていない。
出典:wikipedia
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