鳥屋野潟(とやのがた)は新潟県新潟市中央区にある潟。栗ノ木川に合流する一級河川(信濃川水系)でもある。新潟駅から2〜3km南西に位置する。鳥屋野潟周辺の公園などに関しては鳥屋野潟公園を参照。新潟市の中心市街地と郊外の水田地帯とで南北に挟まれている地理的要因、および高度経済成長期にかけての生活廃水・農業廃水などの流入、周辺地域の下水道網整備の立ち遅れなどによって水質が悪化した。1971年(昭和46年)の公害対策基本法の規定により、水質汚濁に係る環境基準の類型指定(湖沼B類型)がなされた。昭和50年代にはCODの基準値(5mg/l以下)が年平均で2倍を超える数値となるなど、汚染が深刻化、特にヘドロや悪臭の問題が取り立たされた。その後、新潟市では1980年(昭和55年)に下水処理場が2箇所新設されるなど下水道網の整備が徐々に進捗し、また市民や行政が積極的に水質改善に取り組んだ結果、2002年に初めて環境基本法の水質基準を達成するなど改善に向かっている。越後平野は信濃川と阿賀野川の土砂が堆積してできた沖積平野であり、鳥屋野潟は越後平野に形成された後背湿地に残る池沼のうち最大のものである。また、新潟砂丘が形成され、排水の障害となったこともこの地域と潟の成り立ちに大きく関わっている。鳥屋野潟の水面は標高マイナス2.5メートルと海水面より大幅に低く、また南岸の山潟地区から亀田郷に至って広大な海抜ゼロメートル地帯が広がっている。これらの地域周辺は昭和初期までは地域の言葉で「泥田んぼ(ドロタンボ)」と呼んだ湿田であった。このため、現在は西の親松導水路を経由し、信濃川にポンプで毎秒100トン排水している(将来的には180トンを計画)。これにより周辺の農地の水はけが改善され、乾田が保たれている。
出典:wikipedia
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