シロハツ("Russula delica")はベニタケ目、ベニタケ科、ベニタケ属(ベニタケ属は一般的にBrittlegills(モロヒダタケ)として知られている)の菌類。英語圏ではMilk-white Brittlegillなどと呼ばれる。大部分は白く、傘は少し黄ばんでいる。柄は頑丈。可食であるが、味に乏しい。秋方、森に育つ。チチタケ属のものと間違えられることが多い。シロハツが最初に文献に見られるのは1838年のエリーアス・フリースの記載である。delicaの意味はラテン語で"乳離れ"を表す。古い名前にはクリスティアン・ヘンドリック・ペルスーンが付けた "Lactarius piperatus" var. "exsuccus"という名前がある。この種は何度か分類学的変転を遂げている。多く変異型と種が様々な理由によって本来の形態から分たれてきた。特に"Russula chloroides"はいくつかの標本で狭い柄の上部の青から緑の範囲の帯を持つことから、いくらかの専門家によって種の位置を与えられていた。また、襞の間隔、襞の深さなどについても古くから大きな疑問が投げかけられていた。菌類学者のジョン・ブートン・クレランドは南オーストラリア・マウントロフティー山地のユーカリの木の下で見つけたものを1935年にシロハツとして記録したが、1997年この種はCheryl Grgurinovicによって見直され、"Russula marangania"という新たな種とされたシロハツの子実体は土壌から離れることを嫌うかのようで、ときにはキノコの半分程度は埋まっている。その結果、傘はその粗い表面に朽ちた葉などを保持していることがよくある。傘は最大16cm程度まで育ち、地は白色であり、土に汚れ、土色や黄土色っぽくなっていることも多い。傘の端は内側に巻き込まれている。巻き込まれた部分はより白い色が残っている。生えてきた初期は饅頭型であり、時間がたつごとに扁平型になっていく。更に開くと漏斗型になることもある。柄は頑丈であり、白く、非常に短い。長さはおおよそ2~6cmであり、幅は2~4cm程度である。襞は垂生であり、間隔が狭い。胞子紋はクリーム色じみた白である。胞子は疣のある楕円形であり、大きさは8~12 x 7~9 μm。若い物は白く、切っても色が変わらない。肉はかすかに魚のにおいがする。味は辛苦く、ピリッとしている。チチタケ属と良く似ており、ツチカブリ、シロハツモドキ等とは非常に似ている。しかしシロハツは柄の付け根部分が青いこと、更に、これらの種は襞から乳液上の成分を出し、切った際にも乳液が滲むことから識別できる。シロハツは北半球の温帯に広くに分布している。ヨーロッパ各所からアジアに生息している北アメリカではまれであり、"Russula brevipes"と大きく置き換わっている。この種はシロハツによく似ているが、イギリスからは知られていない。普通種であり、秋方に落葉樹や針葉樹の木や森に現れる。このキノコは可食であるが、味に乏しく、美味いわけではない。このためいくつかの文献には不食である。
出典:wikipedia
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