カツオクジラ(鰹鯨、学名:)は、ヒゲクジラ亜目の一種。ナガスクジラ科ナガスクジラ属に属する。名前の由来は、カツオが群れる習性があるため。本種はかつて、イワシクジラおよびニタリクジラと同一の種とされていた。このため、「カツオクジラ」という名称はイワシクジラやニタリクジラの別名でもあったが、ニタリクジラとイワシクジラが別種であることが判明した際に、ニタリクジラに類する習性であるため、この別名はニタリクジラに引き継がれ、更に本種がニタリクジラから分けられる際にこの和名が付けられた。なお、正式に決まるまでこの鯨種の和名としてエーデンクジラ(読み方からイーデンクジラとも)の名も検討されていた。新たに分類され、情報が少ない種類であるが、東シナ海及び高知県、和歌山県沖の体長が小さい沿岸型ニタリクジラとされていたのはカツオクジラである。本種はニタリクジラより比較的に沿岸性であり、単一海域に定住する個体群も存在する。ブリーチングなどの水面行動もニタリクジラに比べ活発であると言われ、そのためホエールウォッチングの主対象になることもある。日本近海においては高知県の土佐湾(ホエールウォッチングの項を参照)一帯と鹿児島県笠沙町で本種のホエールウォッチングが可能である。この両海域には定住群が存在するとされ、同海域での個体識別や繁殖活動の観察など研究が進んでいるだけでなく、両海域間の交流も判明している。土佐湾と野間池および甑島列島沖に来遊するカツオクジラは、捕鯨以前よりは分布が狭まったであろう現代でも、少なくとも西は長崎県沖・五島列島付近まで、東は和歌山県・尾鷲沖まで回遊することが知られている。また、過去の記録を見ると台湾などさらに遠方まで回遊していたと思しい。日本以外においても本種のウォッチングは可能であり、温暖な地域であれば紅海を含むほとんど全域に生息する(地中海はのぞく)。積極的な観光業または研究業が行われている海域に限れば、東南アジア(フィリピンのパラワン島、タイのタイ湾、ベンガル湾、コモド島、スリランカなど)や中南米(カリフォルニア湾、ガラパゴス諸島)、オセアニア(北西オーストラリアとニュージーランドの北島(ハウラキ湾やベイ・オブ・アイランズ)一帯、マデイラ諸島や南アフリカ沿岸などでもカツオクジラの定住群を観察することができる。2014年には、メキシコ湾に定住する絶滅に瀕する小個体群が、独自の亜種であることが判明した。
出典:wikipedia
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