サティアン(Satyam)とは、オウム真理教の宗教施設の名称である。本来はサンスクリット語で「真理」の意。オウム真理教の教団拠点があった「富士ケ嶺」(山梨県西八代郡上九一色村、現・南都留郡富士河口湖町)を中心として点在していた。旧上九一色村だけでなく、南都留郡鳴沢村や静岡県富士宮市などにも存在した。富士ケ嶺周辺は最盛期ではサティアンやその他倉庫群、プレハブなどが30棟以上点在しており、事実上の拠点であった。麻原彰晃の逮捕以降、1996年までにサリンプラントがあった第7サティアンを除く全てのサティアンが閉鎖され、取り壊された。また第7サティアンは化学兵器禁止機関の査察対象となったため、1998年12月まで残っていた。「サティアン」の名前はのちに、オウム真理教の経営する店(サティアンショップ)に用いられた。逮捕されるまで、麻原本人は第6サティアンの隠し部屋で生活していた。『跡地には富士ガリバー王国がオープンした』と一般には言われるが、実際はサティアン(第6サティアン)から約3km程離れている。しかし1997年にオープンしたこのテーマパークにより、教団撤退後の富士ケ嶺地区のイメージアップが期待されていたとされる。現在では「第1上九」(第2・第3・第5サティアンがあった一帯を指す)には公園(「富士ヶ嶺公園」)が整備されており、小さな慰霊碑が建っている。通常、宗教団体の施設は既存建物の流用でない限り、それなりの装飾がなされ、気品と風格を兼ね備えていることが多い。しかし、サティアンはそういった装飾を排した、外見上工場としか思えない無機質かつ質素な建築様式であることが大きな特徴である。また、教団は「毒ガス攻撃を受けている」と主張しており、外界の空気を遮断するためできるだけ窓を小さくしたり、コスモクリーナーに接続しているパイプを縦横に張り巡らすなど、殺風景な雰囲気をかもし出していた。オウム真理教の子供達は、保護された際、屋外で飛行機の音を聞くと毒ガス攻撃を受けているものとして屋内に逃げ込む者たちが大勢いた。サティアン内部のトイレは、掃除されていないのか、非常に不衛生で、異様に汚く、和式便器からはみ出した大便の映像がテレビで放送された。サティアン内部には居住施設があるものの、教団は子供達にはほぼノータッチで、サティアンで遊ぶ子供が大勢いたが、「毒ガス攻撃を受けている」と主張されてからは、子供たちは屋内で遊ぶことが多かった(その間、親は修行をする)。なお、この居住施設は、大人用と子供用に分けられることが多い。1995年3月現在
出典:wikipedia
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