『ファンタジーゾーンII オパオパの涙』(ファンタジーゾーンツー オパオパのなみだ、FANTASY ZONE II The tears of OPA OPA)は、セガ・エンタープライゼス(後のセガゲームス)が1987年10月17日に発売したセガ・マークIII用横スクロールシューティングゲーム。『ファンタジーゾーン』の続編である。前作と比べ、以下の変更点が存在する。これらの変更点は本作のみに留まり、以降に作成された続編・姉妹作には適用されていない。また、後に作成されたSYSTEM16風 リメイク版(以下「SYSTEM16版」とも表記)も、初作に近いシステムに変更されている。グラフィックは、同じマークIII版の初作に近いイメージで、映像の質を上げたものになっている。BGMの作曲は上保徳彦が担当、PSG音源の他、FM音源にも対応している。オパオパ(自機)は、以下のパーツ(パワーアップアイテム)を装備することができる。同系統のパーツは複数所有していても一度に1種類しか装備できず、ミスをすると非装備を含めすべてのパーツを失うのは前作と同様。順番に自機の移動速度が増す。これらの装備は再購入時の値上がりは無い。前作のビッグウイングとジェットエンジンとの中間に、新たに「ノーマルエンジン」が追加された。ツインショットとビッグショット以外は時間制限があり、制限時間を過ぎるとツインショットに戻る。弾数制限があるもの(10発まで保有可能。購入価格は1発の価格)は、全て撃ちつくすとシングルボムに戻る。エキストラシップ以外は隠しショップでのみ購入可能(SYSTEM 16風 リメイク版では未登場)。前線基地とボスの名前は、ファミリーコンピュータ版の移植の際につけられたもので、それまではボスや前線基地に名前は存在しなかった。マークIII版が発売された翌年の1988年にセガ(後のセガ・インタラクティブ)からマークIII互換基板 "SYSTEM E" でアーケードゲームとして逆移植されたほか、同年12月20日にはサンソフトよりファミリーコンピュータ版、1989年にはポニーキャニオンからMSX2版が発売。2009年にはWiiのバーチャルコンソールで配信。2015年には、『セガ3D復刻アーカイブス2』に『3D ファンタジーゾーンII ダブル』(後述)と共に、ボーナス収録としてマークIII版もシステムを一部アレンジされて移植された。アーケード版は、パワーが残り時間に差し替えられ(前作同様、攻撃を受けたら即ミス)、ラウンドクリア時に残量がスコアと所持金に加算される。また、前作のレーダーが採用されている。BGMはPSG音源のものとなっている。MSX2版は、横方向のハードウェアスクロール機能がないにも関わらず、MSXの「SET ADJUST」機能を使用して画面全体をオフセットで横ずらしさせることで1ドットスクロールを実現している。その代償として画面両端のBGの書き換えが露見するという欠点がある。またMSX2では表示制約の多いSCREEN 4を使用している。なおMSX-MUSICによるFM音源には対応していない。ファミリーコンピュータ版は、一部を除きBGMが短縮され、グラフィックの色数が削減されている以外は、システム面などの変更はない。また、それまで名称が存在しなかった前線基地とボスに名称がつけられた。PlayStation 2『セガエイジス2500シリーズ Vol.33 ファンタジーゾーン コンプリートコレクション』には、マークIII版とアーケード版が収録され、オリジナルの収録タイトルとして「SYSTEM16風 リメイク版」が制作された。アーケード版の移植に際しては、SYSTEM E基板がセキュリティ対策として電池が搭載されていたため発売から20年近くたった現在では完動する基板も殆ど残っておらず、セガ本社内にも開発時のデータ及び、基板が現存しなかったので移植が絶望視されかけていたが、基板コレクターが所有する基板の提供により移植が実現した。『セガ3D復刻アーカイブス2』ボーナス収録版は、簡易の3D処理が施され、レーダーと各ワープゾーンの行き先が表示されるようになった。前者はすべてのゾーンの残りの前線基地とショップ(出現後は隠しショップも含む)、さらにボスへのワープゾーンの位置も表示され、後者はワープゾーンの左上に番号のアイコンという形で表示される。どちらも設定で表示/非表示の切り替えが可能。BGMの音源はPSG/FMどちらも任意で選択可能。PlayStation 2『セガエイジス2500シリーズ Vol.33 ファンタジーゾーン コンプリートコレクション』のオリジナル収録ソフトとして制作された、家庭用向けに製作された『ファンタジーゾーンII』を同時期に使用されていたアーケード基板であるセガ・システム16の環境下でリメイクした作品。実際にセガ・システム16上でも動作するように作られており、イベント用としてセガ・システム16に移植したものも存在する(ただし基板はシステム16Bにメモリを増設した独自の仕様となっている)。「パワーメーターの廃止」「ボスが前線基地を全て破壊後に自動的に出現」「お札の削除」など、ゲーム全体が前作に近い仕様になっている他、以下の変更点がある。2014年7月16日に、ニンテンドー3DSダウンロード専用ソフトシリーズ「セガ3D復刻プロジェクト」のラインナップのひとつとして、このSYSTEM16版を立体視対応化して単体で移植、さらにウパウパが主人公のスコアアタックの新ゲーム「リンク・ループ・ランド」をカップリングした、『3D ファンタジーゾーンIIダブル』が配信された。また、2015年12月23日発売の『セガ3D復刻アーカイブス2』にも、オリジナルのマークIII版(アレンジ移植)と合わせて収録されている。本編の追加要素として、下画面に惑星名やストーリーの和訳の他、オパオパの心理状況が常時表示され、どのエンディングに向かうかが一目でわかるようになっている。『3D ファンタジーゾーンIIダブル』で追加の、エンドレスのスコアアタックモード(残機は0)。プレイヤーは、最初はウパウパのみ選択可能だが、本編で条件を満たすことでオパオパやダークオパも選択可能となる。ショップが出現しないため、プレイヤー毎に異なるそれぞれの初期装備から任意の装備変更は不可。「前線基地を全滅させてボスを倒す」という流れは本編と同一だが(ラウンドクリア時にジングルがなく、即次のラウンドが始まる点は異なる)、1ラウンドの基地の数はラウンドが進むに従って多くなってゆく。ボスはどのラウンドでも、このモードオリジナルのものが出現。円形の本体に複数の腕を持っており、腕の先端から様々な攻撃を行う(先端が弱点)。腕の本数や攻撃はラウンドが進むに連れ激化する。どのプレイヤーも WEAPON 1 を初期装備として所持しているが、敵の攻撃を受けてパーツが外れると救援機が出現。接触することで再装備が可能。また、出現後一定時間経過させてから救援機に接触すると「フィーバータイム」となり、強力な 12 WAY SHOT(トゥエルブウェイショット、自機の前方へ12発1組の弾を半円状に発射)を装備することができる。
出典:wikipedia
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