コーヒー牛乳(コーヒーぎゅうにゅう)は、牛乳などの乳製品にコーヒーおよび砂糖などで味付けした飲料の通称。日本では、1920年(大正9年)12月20日に守山乳業が製造した製品を、東海道本線国府津駅の駅弁店である東華軒売店で販売されたことが最初である。まだ日本で普及していなかった牛乳とコーヒーを広めるべく、守山乳業の創業者が試行錯誤の末に開発した経緯があり、上等駅弁が35銭の時代に20銭の高価な商品であったが、評判を呼び全国の駅に並べられるようになった。銭湯や温泉では瓶詰の牛乳、フルーツ牛乳とともに定番となっている。2000年に日本で起きた雪印集団食中毒事件以後の2003年の飲用乳の表示に関する公正競争規約により、生乳100%のものしか「牛乳」と表記してはならないことになったため、正確には「コーヒー入り乳飲料」となり、実際の商品名には「カフェ・オ・レ」、「カフェ・ラッテ」、「ミルクコーヒー」などの外来語や、単に「コーヒー」といった表記に変更されている。アメリカでは、1930年代のはじめにロードアイランド州で、新しい飲み物で客を引き付けようとする簡易食堂やドラッグストアでコーヒー牛乳は出されるようになった。それらの経営者の1人は牛乳と砂糖でコーヒーを甘くし、糖蜜のようなシロップをつくった。コーヒー牛乳は、ロードアイランド州とマサチューセッツ州南東部の住民に好まれ、このコーヒー・シロップは売れた。1993年に、コーヒー牛乳はロードアイランド州の公式飲料となった。アメリカのプロレス団体「WWE」のレスラージョン・シナは来日した際にかなり気に入ったらしく、マイクパフォーマンスに取り入れるなどした。乳成分の凝固、沈殿を防ぐため pH 5.0 程度のコーヒー抽出液を、pH 6.5からpH 7.0 に調整した後に乳成分を加え殺菌処理が行われる。しかし、そのpH 調整過程でコーヒーの香気成分は失われてしまう。
出典:wikipedia
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