タイワンザル("Macaca cyclopis")は、哺乳綱サル目(霊長目)オナガザル科マカク属に分類されるサル。台湾固有種。日本(和歌山県北部、伊豆大島)に移入。体長オス40-55センチメートル、メス36-50センチメートル。尾長26-45センチメートル。体重オス6キログラム、メス4.9キログラム。全身の毛衣は灰褐色。四肢の毛衣は黒い。種小名"cyclopis"はギリシャ神話に登場する巨人キュクロープスに由来する。低地から標高3,000メートル以上の高山帯にかけての森林に生息する。英名rockは記載者が洞窟や岩陰に生息すると報告したことに由来する。地表でも樹上でも活動する。昼行性。0.6-2平方キロメートルの行動圏内で生活する。1-複数頭のオスとその幼獣からなる数頭から数百頭の群れを形成して生活する。食性は雑食で、果実、葉、昆虫などを食べる。繁殖形態は胎生。1回に1頭の幼獣を産む。農作物を食害(伊豆大島ではツバキ)する害獣とみなされることもある。人間を襲って食べる事例も発生している。開発による生息地の破壊、食用や薬用、ペット用の狩猟などにより生息数は減少している。日本では1930-1940年代に大島公園の動物園から脱走・遺棄された個体が伊豆大島に、1952年に私有地で放獣された個体が野辺地町(下北半島)に、1955年頃に大池遊園から放獣された個体が和歌山県北部に定着している。1998年には和歌山県で、2004年には下北半島で本種とニホンザルの交雑個体が発見され、ニホンザルの遺伝子汚染が懸念されている。下北半島の移入個体群は2003-2004年に全頭が除去された。ニホンザルへの遺伝子汚染の懸念、農作物を食害するなどの理由から、2005年に特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律施行に伴い特定外来生物に指定された。和歌山県などでは農作物を荒らされたり人家の瓦をはがされたりする被害が相次いでいる。和歌山県では2002年から駆除を開始した。駆除はほぼ完了し、「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律」施行後、哺乳類では初の全頭捕獲となる見込み。伊豆大島でも捕獲駆除が実施されている。
出典:wikipedia
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