ハチ公バス(ハチこうバス)は、東京都渋谷区が運行するコミュニティバスの愛称である。正式には渋谷区コミュニティバスと称する。実際の運行は、東急トランセ(淡島営業所、品川ナンバー)と京王バス東(永福町営業所、練馬ナンバー)およびフジエクスプレス(品川ナンバー)に委託している。愛称は一般公募がなされた結果、渋谷駅前の待ち合わせスポットとしても知られている忠犬ハチ公に因んだハチ公バスと命名されており、利用客向けの案内の多くにはこの愛称が使われている。運賃は大人、小児問わず1人100円均一である。現金およびPASMO(共通利用が可能な乗車カードを含む、全国相互利用にも対応)が使用できるほか、専用の回数券(2,000円で2,100円分の乗車が可能)も発行されている。なお、東京都シルバーパスは使用できない。2003年3月28日より運行を開始、区南部の恵比寿・代官山方面へ毎時15 - 20分間隔で運行されている。2009年3月16日より運賃の支払いにPASMOが使用できるようになった。運行開始当初はこの路線のみでルート名はなかったが、2004年9月2日より後述の「春の小川ルート」が運行を開始し、いずれも同型の車両を使用することや渋谷区役所前が起点である事から、利用者の混同を防ぐ為に同日より「夕やけこやけルート」というルート名が付いた。なお、このルート名は、童謡「夕焼小焼」の作曲者である草川信が音楽教師をしていた長谷戸小学校の前を走ることに因むものである。運行担当は東急トランセ淡島営業所で、運行当初は日野・ポンチョ(初代)が6台配置され、5台使用・1台予備の体制をとっていた。後に神奈川県内の他系統で使用されていた同型車も転入したため銀色に赤帯の東急バス標準色も見られ、2007年秋の時点では8台が配置されていた。2008年から2代目ポンチョに順次置き換えられ、2008年現在、車両は6台配置、5台使用・1台予備の体制となっている。ルートは8の字を描くようになっているため、目的地によっては大回りを強いられることがある。このため、交点の「恵比寿区民施設」停留所で乗り継ぎ利用することが可能と案内されている。降車の際に乗務員から乗り継ぎ券を受け取ることで、乗り継ぎ先のバスの運賃は不要となる。2004年9月2日より運行を開始、区北西部の本町・笹塚方面へ毎時25分間隔で運行されている。2010年9月16日より運賃の支払いにPASMOが使用できるようになった。童謡「春の小川」のモチーフとなった河骨川の流れていた富ヶ谷を経由し、本町・笹塚地区を循環運行する。4系統の中では唯一渋谷駅に乗り入れていない。 本町区民施設から六号大通りの間は、都内のコミュニティバス路線の中でも特に狭隘な道路を通過し、路上駐車・駐輪があるとバスが通行できないことがあるため、交通整理員が添乗する。運行担当は京王バス東・永福町営業所。運行当初は初代ポンチョが4台配置され、3台使用・1台予備の体制をとっていたが、2010年から2代目ポンチョに順次置き換えられ、2012年現在、車両は8台配置、7台使用・1台予備の体制(丘を越えてルートと共用で、春の小川ルートではこのうち4台を使用)となっている。2012年10月1日に笹塚地区のルート変更とダイヤ改正(30分間隔→25分間隔に増便)が実施された。ルートの幡ヶ谷不動尊→(本町地区)→笹塚駅→(笹塚地区)→幡ヶ谷不動尊はループ状に一方向へ運行しているので、笹塚地区から本町地区方面へは乗車したまま直接行くことができない。このため、「幡ヶ谷不動尊」停留所では渋谷区役所行から本町地区方面(笹塚駅行)へ乗り継ぎ利用することが可能と案内されている。降車の際に乗務員から乗り継ぎ券を受け取ることで、乗り継ぎ先のバスの運賃は不要となる。2008年(平成20年)2月29日より運行を開始、区北東部の表参道・神宮前・代々木方面へ毎時15分間隔で運行されている。ハチ公バスとしては初めて、開設当初からPASMOが利用できた。運行担当はフジエクスプレスで、車両は8台配置、7台使用・1台予備の体制となっている。系統の愛称は公募によって神宮の杜(もり)ルートと命名された。表参道駅 - 南青山三丁目交差点の区間は、本路線と同じくフジエクスプレスが受託している港区のコミュニティバス「ちぃばす」の青山ルートと重複している(停留所ポールもほぼ同様のデザインの「ハチ公バス」「ちぃばす」の2つが設置されている)。現在この路線が走る「明治神宮」-「表参道」間ではかつて、大正時代に開業した路線バス「表参道バス」が運行されていた。2010年7月1日より運行を開始、区西部の上原・富ヶ谷方面へ毎時20分間隔で運行されている。開設当初からPASMOが利用できた。系統の愛称は沿線に立地する古賀政男音楽博物館にちなみ、公募(85名・151点の応募による)によって古賀の作品の一つである丘を越えてルートに命名された。運行担当は京王バス東・永福町営業所で、車両は8台配置、7台使用・1台予備の体制(春の小川ルートと共用で、丘を越えてルートではこのうち3台を使用)となっている。4系統の中では唯一渋谷区役所に乗り入れていないが、「富ヶ谷」停留所では渋谷区役所方面(春の小川ルート)へ乗り継ぎ利用することが可能と案内されている。降車の際に乗務員から乗り継ぎ券を受け取ることで、春の小川ルートの運賃は不要となる。車両は日野自動車製のポンチョを使用しており、夕やけこやけルートでは赤色をベースにした2代目ポンチョ(ショートボディ)、春の小川ルートおよび丘を越えてルートではオレンジ色をベースにした2代目ポンチョ(ショートボディ)、神宮の杜(もり)ルートでは水色をベースにした2代目ポンチョ(ロングボディ)に、それぞれマンガ太郎デザインによるハチ公をモチーフとしたイラストが描かれている。夕やけこやけルートの初代車両(東急)と春の小川ルートの初代車両(京王)では塗装が多少異なっており、東急車の方がボンネットのクリーム色の面積が広かった(ハチ公の目の周りまでクリーム色)。またバンパー右の数字(社番の一部)は東急は1ケタ(新車は4桁)だったのに対し、京王は3ケタ、側面のプレートは東急が赤地、京王が白地に青字で識別していた。ナンバープレートでも区別される。 (東急: 品川、京王: 練馬)なお、夕やけこやけルートで使われていた初代ポンチョ車両が経年を迎えたことから、2008年3月末までに2代目ポンチョに順次置き換えられた。春の小川ルートで使われていた初代ポンチョ車両についても経年を迎えたことから、2010年9月16日までに2代目ポンチョに順次置き換えられた。『ハチ公バスのうた』は、当バスをテーマとした楽曲である。ミュージシャンの松浦美佳 (MIKA) が作詞・作曲し、武内洋子と原宿少年少女合唱団により歌唱されている。2013年現在は全ルートの車内放送に使用されているほか、渋谷区内のすべての小学校で校内放送としても使用されている。音源は商品化されていないが、楽曲製作者により区立各図書館にCDが寄贈されており、借り出すことができる。
出典:wikipedia
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