『クリスタニア』とは、水野良を含む複数のクリエイターが創作した架空世界「フォーセリア」における1つの大陸。もしくは、その大陸(クリスタニア大陸)を舞台とする一連の物語のこと。後者はクリスタニア・サーガとも呼ばれる。物語としての『クリスタニア』は、『ロードス島戦記』や『ソード・ワールド』と姉妹作の関係にあり、それぞれが「フォーセリア」における別の地域を舞台としている。『ロードス島戦記」と同様に、当初はテーブルトークRPG (TRPG) リプレイ(実況記事)として発表され、小説版は当初フォーセリア世界の生みの親の一人である水野良が執筆を担当していたが、途中からグループSNEの若手作家で構成されたクリスタニアチームのシェアード・ワールド小説として展開することとなった。シリーズ完結編である『秘境伝説クリスタニア』以外は全て小説として発表されたが、水野良が多忙なため彼が担当する予定の小説版秘境伝説の執筆がされないままシリーズ休止状態が続いていた。そして、2012年に水野の公式ブログにおいて現状で新刊を出しても売上げが見込めず、執筆するだけの時間的余裕がないとの作者側判断から「電撃文庫より続刊は出さない」という発表が行われた。未完部分の「あらすじ」「構想」「設定」等はいずれ水野の個人サイトで公開したいとしている。TRPGシステムとしては『クリスタニアコンパニオン』『クリスタニアRPG』などの名で発売されている。メディアミックス展開として、漫画やアニメ(映画、OVA)があるほか、ラジオ放送も行っていた。順序は作品内における年代順である。フォーセリア世界の南部に位置する大陸クリスタニア。外部から完全に隔離されていたその大陸は、かつて神話の時代に光の神々と闇の神々が戦った際にどちらにも属せずに世界創造を継続しようとした中立の神々が作り上げた世界が広がっていた。クリスタニアの中では、神々の大戦の際に闇の陣営の神々が放った神殺しの竜から身を隠すために、神の肉体を捨てて動物の肉体に魂を移した中立の神々「神獣(しんじゅう)」が君臨し、それに付き従う人々「神獣の民」が生活していた。神獣たちはクリスタニアを外部から完全に隔離し、周期と呼ばれる歴史を循環するシステムを構築することで完成された世界を創造しようとしていた。しかしクリスタニアの完全性は絶対ではなく、神獣同士の対立や離反によって外界の住民の進入を許しており、クリスタニアの秩序は乱れていた。クリスタニアシリーズの各ストーリーでは、「隔離されていた世界(クリスタニア)」と「外の世界の住人(暗黒の民、新しき民)」の接触を発端とする、クリスタニアの外界への開放と、異なる価値観を持つ人々同士の対立と和解の物語が描かれている。神獣の中でも特に中心的な役割を持つ5柱の神々を「神獣王」と呼ぶ。これらの他にも多くの神獣が存在する。終末の巨人に属するもの。様々な動物を合わせたような姿をしている。そのため、様々な動物が眷属として存在する。同じく終末の巨人に属する複合精霊のアトンが魔精霊と呼ばれるように、魔神獣と呼ばれる。魔神(デーモン)たちの故郷である魔界の獣「魔神獣(アザービースト)」とは同字異義(「魔・神獣」と「魔神・獣」の違い)。クリスタニア大陸はフォーセリア世界のロードス島より更に南に位置する。基本的に海岸線は全て高い絶壁の結界となっていた。形としては瓢箪のように二つの楕円がくっついたような形で南北に分かれ、北部にダナーン・ベルディアの両半島が存在する。元来は「ルーミスの結界」により海から隆起し、断崖で阻まれ、周囲上空には毒の雲が覆い物理的に侵入を拒み、更に「遠見の魔法」なども魔力によって阻んでいた。漂流伝説のエピローグで「ルーミスの結界」はなくなり、海の高さにまで降り毒雲も晴れることになる。閉鎖的な真紅の部族がラブラドル地方に居たため北クリスタニアとの交流はなく、北クリスタニアのものにとっては未知の世界となっている。「蝗の部族」や「旅立ちの部族」など定住せずに放浪生活をする部族も存在する。東部など未探索地域は詳細が明かされていない。周期は神獣王フェネスがつくったもので、1日にあたるものは小周期、1ヶ月にあたるものは月周期、1年にあたるものは太陽周期と呼ばれる。小周期は、日中にあたるものを光の半周期、夜にあたるものを闇の半周期と呼ぶ。太陽周期は四季にあたるものがあり、氷の季節、水の季節、炎の季節、風の季節の4つが順番に巡る。通常は周期と言えば太陽周期か大周期を指す。大周期は数百年単位の長い周期で、神獣の民は死後、次の周期がめぐれば数百年の周期の中で予定された同じ境遇に生まれ変わって同じ人生を過ごして同じ死を迎えることになる。災厄なども予定されたものが発生する。しかし周期は完全ではなく、様々な要因によって少し違った出来事が起こる。そのため大蛇の部族や封印の部族は、周期を乱すと思われる物を混沌と呼んで排除する。また神獣たちは周期の終わりのたびに会合を開いて、次の周期を定めるにあたって話し合う。周期から外れている「古の民」をクリスタニアから排除することが決定され、虹色の大蛇ルーミスと大蛇の民が先頭に立った。「古の民」側は暗黒神ファラリスの神官王、偉大な魔術師、ハイエルフの長老、ドワーフの族長らが立ち上がり、彼らの魔法は神獣ルーミスですら深く傷くほどであった。双方が行使した巨大な力はクリスタニア全土に天変地異を起こし、各地で多くの死傷者を出すに至った。事態を重く見た神獣王フェネスは、戦いをやめるようルーミスに命じた。また、約700年前にフーズィーが大白鳥の民に襲うことが予定されていた災害を憂いて、ダナーン地方を周期から離脱させた。フーズィーの離脱により神獣たちの周期に対する不満が表面化して、バルバスが従来の周期の撤廃による新しい周期を求めたがフェネスは受け入れずに再び従来の周期を定めた。周期が失われ、新しき民との交流もあって、小周期、月周期、太陽周期という呼び方は失われつつあり、1日、1月、1年と呼ぶのが一般的になっていった。時系列順に登場時期で分類する。1993年10月11日に文化放送で始まり、ラジオ番組中で放送されたドラマ。CDシネマとして全5巻に編集され発売された。1995年7月29日に日本で公開されたアニメーション映画。上映時間は80分。『角川アニメ・フェスティバル』と題し、『スレイヤーズ』との同時上映。なお、ラジオドラマとは一部のキャストが異なっている。1996年発売。映画版の続編にして完結編。比較的原作(はじまりの冒険者たち)に忠実な内容だった映画版とは違い、神王伝説(神王の復活)や封印伝説(封印されたアデリシアと竜王アルゴスの解放)の要素を元にしつつもレードンを主人公としたアニメ独自のストーリーとなった。原作では全ての神獣が総がかりで戦いを挑んでようやく倒せたアルゴスが、復活した神王バルバスの絶大な力の前に簡単に殺され、全てを超越する力を取り戻したバルバスが神獣たちを次々に殺し始めるなど、原作とはかなり違う大胆なアレンジとなっている。"グループSNE公式サイト内の作品リスト"も参照原案:水野良 / 電撃文庫(メディアワークス)著:水野良とグループSNE / メディアワークス著者は姫川明。ビクターエンタテインメントより発売。ラジオドラマの再編集版、及び出演声優をプレイヤーとして行われたクリスタニアRPGのリプレイ(GMは水野良)。オープニングテーマ 『はじまりの予感』 歌:乾和代エンディングテーマ 『導かれて…』 歌:乾和代
出典:wikipedia
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