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牡丹と薔薇

『牡丹と薔薇』(ぼたんとばら)は、東海テレビの制作により、フジテレビ系列で、2004年1月5日から3月26日まで放送された昼のテレビドラマである。全60回。本項では2015年11月30日から2016年1月29日まで同じ昼ドラ枠で放送された『新・牡丹と薔薇』(しん ぼたんとばら)についても記述する。昭和45年、看護婦の上村鏡子は33歳。建築家である年下の恋人・是沢豊樹と同棲して8年になる。年齢的なこともあり鏡子は子供が欲しくてたまらなかった。一方、豊樹はパーティーで巨大建設会社アロマ建設の社長・野島泰造の一人娘・富貴子と知り合う。彼らは恋に落ち、富貴子はそれから3か月足らずで豊樹の子を妊娠する。同じ頃鏡子も妊娠するが、それは想像妊娠であり、妊娠しにくい体である事を医師に宣告された。それでも鏡子は豊樹をひき止めようと妊婦の振りをするが、腹に付けていた水枕が落ち知られてしまう。後日、アパートから豊樹の荷物が跡形も無く消えていた鏡子は愕然とし、号泣する。昭和46年6月、豊樹は富貴子と結婚し野島家に婿入りし、10月13日に女児が生まれ真世と命名するが、その夜、真世は産院から誘拐される。その犯人はあろうことか鏡子であった。子供欲しさと復讐のために豊樹達の行動を監視して真世のベッドを把握、看護婦という立場を利用し、巡回と偽って新生児室に忍び込み、真世を奪い去ったのである。警察や富貴子からの追求を巧みに逃れた鏡子は、真世を「ぼたん」と名付け自分の娘として育てる。それが後にぼたんこと真世を過酷で陰惨な運命に導いた事を意に介さないように…。一方、真世を鏡子に奪われた事を突き止める事が出来ず、悲嘆に暮れていた野島夫妻は翌年また女児を授かり、香世と命名する。月日は流れ、ぼたん(真世)が中学2年生になった昭和60年、香世という一つ年下のダイヤモンド付きの薔薇のブローチを持ち歩く金持ちの友人ができる。香世はそのブローチをぼたんにプレゼントし、二人は実の姉妹であることも知らずに友情を育むが、ふとしたことがきっかけでぼたんは香世に翌年、一方的に絶交を言い渡してしまう。7年後の平成4年12月、21歳になったぼたんは家計を助けるためデートクラブで働くことにするが、最初の客として現れたのは香世の父・豊樹であった。豊樹はぼたんを抱かず、野島家の住み込み侍女として雇うことに。しかし昔絶交を言い渡された悔しさを忘れられない香世の数々の仕打ちが彼女を待ち受けていた。やがて全ての人が真実を知る日が訪れ……。ほか2011年現在、東海テレビ側の番組著作権は切れており、ビデオフォーカスに移管されている。制作会社に著作権があるため、権利移管後の2006年頃からは系列に属さない独立局や他系列の地方局でも放送されたところがある。この場合、フジ系列外の一部の局ではスタッフクレジットの最後の“制作:東海テレビ放送、ビデオフォーカス”を“制作:ビデオフォーカス”と差し替えて放送したところもあった。この差し替えは本作に限らず、同枠の他の作品でも行われている。なおパチンコでのクレジットは中島丈博・ビデオフォーカス・東海テレビの連名となっている。金曜エンタテイメント枠にて、『牡丹と薔薇 完結版』として2004年4月23日の21:00 - 22:52に放送された。昭和57年(1982年)夏。高校生・西山眞澄は重い足取りで、産婦人科を訪れていた。診察の結果、妊娠している事が判明する。しかし相手の男性は、既に他界していた。眞澄が密かに交際していた大学生・藤岡に妊娠を打ち明けると喜び、親に打ち明けることを約束。その後就職のため、故郷・福岡県へと帰った彼とは、電話でやり取りしながら遠距離恋愛を続けていたが、ある日を境に連絡が途絶えてしまう。居てもたってもいられず、福岡へと向かった眞澄が藤岡の実家を訪ねると、喪服姿の母親が現れ、交通事故で亡くなった事を告げられる。彼と交際していた事も彼の子を身篭っている事も告げられぬまま、その場を後にするしかなかった。すでに中絶できない時期に入ってしまい、途方に暮れる眞澄だったが、産婦人科医・稲垣に諭され、産む事を決断。眞澄は思い切って、生みの母である女優・浅黄萌子の元を訪れる。実は眞澄は、萌子が妻子ある有名な歌舞伎俳優・長谷川梅鳳との間に儲けた子供であった。眞澄は表向きには萌子の「妹」とされ、祖父母に育てられていた。結局、母に妊娠を打ち明けることはできなかった。誰にも相談できぬまま、出産予定日が間近に迫った12月、眞澄が産婦人科を通院するのを目撃した眞澄の友人の口から、妊娠を知らされた祖父母は驚き、祖父は眞澄を罵倒する。久々に実家を訪れた萌子は、父から眞澄の妊娠を知らされ、驚く。萌子と祖父が互いの責任を擦り付け合い、言い争う中、眞澄はショックで産気付き、女児を出産。自分で育てるつもりであったが、母に反対され女児を手放す事に。女児が養子縁組に出される前、眞澄から女児の名付け親を頼まれた稲垣は、自身の好きな牡丹の花から「ぼたん」「富貴子」を提案。眞澄は女児の養父母に一緒に渡して欲しいと亡き彼氏から贈られた万華鏡を託した。4年の月日が流れ、萌子の下で暮らしていた眞澄は大学4年生に。就活を終え、海外を飛び回る添乗員になりたいという夢を抱き、キャンパスライフを謳歌していた。だが、街でベビーカーを押す母親の姿が目にとまるたび、あの時手放した我が子のことを思い出さずにはいられなかった。ある日眞澄は、まだ見ぬ父・梅鳳に会いに行くが、「二度と顔を見せるな」とけんもほろろに追い返されてしまう。事情を聞き憤る萌子の様子を目にし、眞澄は二人の希薄な関係に失望した。そんなある日、眞澄はバラ園経営者・小日向崑一と運命的な出会いをする。眞澄は、洗練された雰囲気を漂わせる崑一にどんどん惹かれていく。崑一と交際を深める眞澄はある日、崑一に娘がいる事を知る。先妻との間に儲けた娘・ぼたんは、眞澄が手離した女児と同じ12月28日生まれで、稲垣が名付けたものと同じ名前まで付けられていた。この娘を育てたいと思った眞澄は、崑一に逆プロポーズ。やがて2人は結婚した。だが、娘だけではなく、個性的な性格の姑・カオルコまでいると分かり、眞澄は途方に暮れた。月日は流れ、眞澄は女児・美輪子を出産。奇しくも美輪子もまた、ぼたんと同じ12月28日生まれだった。それから18年の月日が流れ、長女・ぼたんは23歳、次女・美輪子は18歳。それぞれ美しく成長し、誕生日を迎えていた。ある日美輪子は、祖母の墓参りに訪れた際、外国人墓地の管理人をしている一人の青年と出会う。青年の名は吉田多摩留。美輪子と多摩留は恋に落ち、デートを重ねるようになる。一方のぼたんは近々、瀬尾綱輝と結婚する事になっていた。そんなある日、美輪子と多摩留の交際を偶然知ったぼたんは、離婚した母・世奈子に涙ながらに訴えた。世奈子は崑一と離婚後、スペインレストラン『マダム・ヨナ』を経営。離婚した後も、事あるごとに小日向家に関わっていたのだ。美輪子が多摩留と交際している事を世奈子から知らされた眞澄は、自身が高校生のときに妊娠・出産した過去を思い出し、猛反対。ぼたんに対し、美輪子を監視するよう命じた。だが、2人の交際は長くは続かなかった。多摩留が無理矢理美輪子の体を求めた事から、美輪子の愛が冷め、多摩留とはもう会わないとぼたんに宣言。ぼたんに自分の携帯に登録していた多摩留の携帯番号を着信拒否してもらう。美輪子にフラれた多摩留はショックを受け、ストーカー行為を行うようになる。小日向家や彼女の通う女子校で待ち伏せし、自宅にナイフ入り脅迫状を送ったことから、ついに美輪子は父と一緒に警察署を訪れ、被害届を提出。多摩留は実家の天ぷら店で警察官から警告を受けた。だが多摩留の行為は収まるどころか、更にはネット上に彼女のあられもない姿の画像をアップする。バラ園の客から美輪子の画像が公開されている事を知らされたぼたんは驚き、帰宅してすぐ美輪子に事の次第を話す。この事を知った父から平手打ちされ、号泣する美輪子。泣き崩れる美輪子を抱きしめるしかできないぼたん。ぼたんは式場の予約の帰り、多摩留が再び自宅に現れ車から見張っている事を見咎め、強引に車へ乗り込み夜の公園へ。これ以上妹に付きまとわないよう多摩留を諭すぼたん。だが彼は、涙を浮かべながら諦め切れない事をぼたんに吐露した。ぼたんは彼をホテルへ誘い、これまで綱輝にも許さなかった自身の処女を多摩留に捧げた。スッキリとした表情で帰っていくぼたんとは対照的に、多摩留は自己嫌悪に陥りベッドで号泣。帰宅したぼたんは美輪子に「何も心配することはない」と妹を諭す。その日を境に、これまで気が進まなかったウエディングドレスの仮縫いなどに嬉々として向かうぼたん。そんな彼女の様子に、複雑な心境を抱く眞澄。ピアノのレッスンを再開し、明るさを取り戻した美輪子。だがその一方で、多摩留は美輪子を殺害する計画を立て、パソコンで「M計画を決行する」というメールを送信していた。雷鳴が轟くその日。ぼたんは、綱輝と挙式の打ち合わせで不在だった。美輪子はピアノのレッスンを終え、帰宅。同じ頃吉田家では、アメリカに留学中の長女から国際電話が入り、「多摩留から「M計画を決行する」メールが来た」と知らされる。驚いた多摩留の父・峰靖は外国人墓地の管理人部屋へと向かい、そこで美輪子の顔写真が張られている段ボール箱がメチャクチャに切り裂かれて転がっているのを発見し、息子の殺意を確信した。帰宅した美輪子が部屋へ戻ると、そこに忍び込んでいた多摩留にナイフを突きつけられた。その直後、帰宅したぼたんが目にしたのは、鬼の様な形相の多摩留が必死に逃げまどう美輪子を今にも刺そうとしていたところだった。2階の座敷で対峙する3人。多摩留は美輪子にナイフを向け突進したが、ぼたんが美輪子をかばって刺され、即死。多摩留はさらに、リュックサックへ忍ばせていた灯油を座敷へ撒き、ライターで火をつけた。騒ぎに気付いて遅れて駆けつけた眞澄もぼたんを救い出せぬまま、みるみると火の手が回り、小日向家は炎上した。半狂乱の眞澄・崑一・美輪子。ぼたんと多摩留の遺体は警察へと搬送された。吉田家の一同が現れ、美輪子が生きている事を知り驚く。「なんで美輪子さんが?」と驚く多摩留の母・伊佐子に対し、激怒した崑一は「あんたの息子がぼたんを殺した」と罵倒。『マダム・ヨナ』で、ぼたんの葬儀が執り行われる。世奈子は号泣し、美輪子を罵倒するが、眞澄と崑一から制止された。駆けつけた綱輝に、崑一は警察から返されたぼたんの遺品である指輪を渡す。その後、奇跡的に焼け残った『富貴長春図』の油絵を一同に見せ、「ぼたんは皆の心に生きている」と語る崑一。荼毘に付されていくぼたんに、心から謝る美輪子。ぼたんの死から2年後の春。更地となった小日向家の前に、スーツケースを持った一人の女性が立っていた。小日向家の前に立っていた一人の女性は、近所の住人に「この家でいったい何があったのか」と訊ね、そこで多摩留のストーカー殺人事件を知らされた。事件の詳細を聞き、すぐさま立ち去る女性。一方、美輪子は事件のショックから一時は精神を病むほど弱っていたが立ち直り、現在は大学に通っていた。母・眞澄と2人で祖母・萌子のマンションに身を寄せ、父・崑一はホテル暮らしをしていた。『マダム・ヨナ』でワインを飲んでいた崑一は、世奈子からぼたんのへその緒を見せられた。崑一は世奈子にいい家が見つかったからそろそろ引っ越す事を検討している話をした。そんな元夫に対し、「今更一緒に暮らしてもぼたんが帰ってくるわけでもなし」と厭味を言い、眞澄と離婚する事を勧めていた。崑一は「家庭まで崩壊させたくない」と拒否。未だに世奈子は「ぼたんを見殺しにしたあの母娘」とぼたんを喪った怒りを美輪子と眞澄に対して抱いていた。小日向家は、九品仏で新しい住まいとなる物件を見に行っていた。崑一は、眞澄と美輪子にあの『富貴長春図』をリビングに飾る事を提案。2階へ上がり、自分の部屋を確かめる美輪子。崑一は「心機一転、これからは新たな生活が始まるんだ」と2人に告げた。その頃、多摩留の実家・『天麩羅吉田屋』は多摩留の起こした事件の影響で廃業同然になり、生前多摩留が暮らしていた部屋も片付ける事が出来ず、そのままになっていた。多摩留の母・伊佐子は人目を避けて地元の商店街から遠方のスーパーへ買い物に行かざるを得なくなり、父・峰靖は自暴自棄な生活を送っていた。そんな中、長年アメリカへ留学していた長女・富貴子が突然帰国した。実は富貴子は、吉田家の家族とは血がつながっていないのだ。富貴子との再会を半分諦めていただけに、喜びをかみしめる両親と次弟・杉彦。富貴子はアメリカで結婚していた事を初めて両親に打ち明けたが、2年で離婚したことを明かし、「やっぱりここに帰ってくるしかなかったのね」とも呟いた。両親は事件の影響で天ぷら店に客が来なくなり、現在に至っている事や、吉田家が小日向家から「長女を殺された損害賠償」として3億円の慰謝料を請求され、地裁で係争中である事を知らされた。だが小日向家には、高額の火災保険が支払われていた事を聞かされて驚くと同時に、3億なんてとても無理だと途方に暮れる富貴子。富貴子は両親に対し、本当はこの家に帰ってくるつもりはなかった事を打ち明けた。離婚後もアメリカの市民権を持っており、そのまま暮らしても良かったと思っていた事を話す富貴子。アメリカは様々な人種が集まる国である事から、しっかりと「自分」というものを持っていないと暮らしていけないと現地で暮らしていた中で感じ、自分のアイデンティティーをしっかりとつかまえておきたいと自分の出生が知りたくなった事を打ち明かした。産婦人科医の仲介で、自身を養女に迎えた事を知っている富貴子は両親に訊ね、伊佐子は「不妊症で子供が出来にくい体質だった」事と、「富貴子は戸籍上『実子』である」事を話した。しかし今更そんな話を蒸し返さないで欲しいと責められ、峰靖からも古い話だと渋い顔をされる。それでも富貴子は、自分がどんな両親から産まれてきたのか知りたいと、養子縁組を仲介したのはどこの産婦人科で、何という医師なのかと問いただす。ようやく逗子の産婦人科である事を話した峰靖。富貴子はとりあえずの生活資金として、現地で生業としてきたネイルアートで稼いだドルを日本円に替えた札束を出し、その上で何もかも話してほしいと懇願した。一方、美輪子と眞澄はぼたんの墓参りへ行くが、そこに現れた世奈子が花を手向けると、二人を『マダム・ヨナ』へ誘う。世奈子は美輪子に対し、娘を喪った怒りをぶつけた挙句、「ふしだらな薔薇だ」と美輪子を罵倒。たまらず眞澄も反論するが、世奈子は二人を責め続ける。とうとう美輪子は怒りを爆発させ、眞澄を連れて店を出た。崑一は萌子から連絡を受け、リビングで号泣する眞澄を慰める。ついに眞澄は萌子の制止を振り切り、25年前に出産した女児の事を崑一に告白。その頃、富貴子は逗子の稲垣産婦人科医院を訪れ、自身を取り上げた稲垣と対面。稲垣は、富貴子に「牡丹の花が好きだから、富貴子と名付けたんだよ」と明かした。病院を出た富貴子は、稲垣からもらった住所が書かれたメモを頼りに、峰靖とともに自身の生みの母の生家を訪ねるが、現在暮らしている西山家の遠縁の女性から、祖父母は「数年前に亡くなっている」事を聞かされた。一足先に東京へ戻った富貴子に代わり、委任状を偽造して当時の戸籍謄本を手に入れた父が血相を変えて帰宅。そこには恐ろしい事実が記されていた。富貴子の実母は、現在損害賠償請求されている小日向家の夫人・眞澄であることと、祖母は有名女優・浅黄萌子であること、そして多摩留がストーカー行為を行っていた美輪子が異父妹である事が判明。ショックを受けた富貴子はネイルアートサロンをするための物件を捜しに行くと偽って、密かに小日向家を訪ねていた。車に乗って帰宅した眞澄を見て、名乗り出る事が出来ないことに苦しむ富貴子。富貴子は別の日にバラ園を訪れ、園内のローズサロンへ。そこでは美輪子が女子大の友人を招き、ピアノを奏でていた。美輪子が『牡丹と薔薇』を弾きはじめると、思わず涙をこぼす富貴子。サングラスを外し、涙を拭く彼女の顔を見た美輪子は驚愕。なんと富貴子は亡き姉・ぼたんと瓜二つの顔だったのだ。急いでサングラスをかけると、ローズサロンを飛び出す富貴子。帰宅後、その時の一部始終を両親に話す美輪子。半信半疑の両親に怒る美輪子。彼女の様子を見て、「PTSDではないか」と事件の後遺症を心配する眞澄。その頃、富貴子はネイルサロンを始めるためテナントを借りる事になるが、その物件を必要としている別の男性とシェアする形で、契約した。その男性・神崎は、皮革鞄の製造販売業であった。ネイルサロンをオープンさせた富貴子。富貴子の店は好調だったが、神崎の皮革鞄専門店は客足が伸び悩んでいた。早じまいして、富貴子を食事に誘う神崎。神崎は富貴子に、自身がデザインしたポシェットを贈った。美輪子は再びあのぼたんと瓜二つの女性が現れると信じて、ローズサロンの従業員募集の広告を出したが、面接に訪れたのは全員彼女の希望に沿わない女性ばかりで、失望し荒れる美輪子。別の日、美輪子の友人が富貴子のネイルサロンへ行き、彼女にネイルアートをしてもらった事を明かす。美輪子はピアノを習っている事からマニキュアを施す事には難色を示すも無理矢理誘われ、早じまいをしていた富貴子のネイルサロンへ。そこでついに再会を果たした美輪子は、富貴子に抱擁して感涙にむせび、富貴子は優しく美輪子の話を聞いた。後日、富貴子は美輪子に誘われバラ園へ。ローズサロンに入ると、そこには生みの母・眞澄と祖母・萌子が。富貴子から生年月日などを告げられ、あの25年前に産み育てられなかった娘である事を確信せざるを得ない二人。ようやくめぐり逢えた事に感涙する眞澄と富貴子。帰宅後、美輪子から一部始終を打ち明けられた崑一は「ぜひ会わせてくれ」と美輪子に告げた。別の日、神崎の皮革鞄専門店を訪れていた峰靖に、神崎は開店からずっと閑古鳥である状況だが、店の経営が軌道に乗ったら、好意を抱いている富貴子に結婚を申し込むと打ち明ける。店を出ようとした峰靖は、ネイルサロンを訪れる美輪子の姿を見つけ、慌てて隠れてしまう。富貴子は美輪子から一緒に小日向家で暮らすことを持ちかけられたが、自身が亡き多摩留の義理の姉である事を打ち明けていない事から思い悩む。ネイルサロンの壁に飾られた神崎から贈られたポシェットを見て、彼が富貴子の恋人である事を確信した美輪子は、怒りに任せてポシェットを持ち去り、切り刻んだ。さらに彼女は友人たちを引き連れ、神崎に対して罵詈雑言を浴びせた挙句、店内をメチャクチャにして去って行った。何も知らない富貴子は、差し入れを持って店を訪れるが、荒れる彼の姿に衝撃を受けた。そこへ突然、金融業の社長が部下を連れて現れ、神崎に対し借金を返すよう催促。それからしばらくの後、神崎は店をたたんで姿を消した。驚く富貴子は残されたゴミ袋の中から、切り刻まれたあのポシェットを見つけた。美輪子の仕業だと確信した富貴子は美輪子を問い詰め、開き直る美輪子を平手打ち。彼女からの執着心が普通でない事を感じた富貴子であった。しばらくして、富貴子は美輪子と共に小日向家へ現れ、義父にあたる崑一と初対面。崑一は、ぼたんが生き返ったようだと感激する。吉田家の両親に引き留められるものの、同居を決意した富貴子は小日向家へ。富貴子は美輪子から生前のぼたんと同じように生活する事を求める。世奈子は小日向家の元家政婦・平野から、小日向家に同居人が住んでいる事を耳にし、不快感を示す。ある日眞澄は、崑一から贈られたネックレスが失くなっている事に気付く。富貴子との同居開始直後である事から、彼女が盗んだと疑う眞澄。たまりかねた富貴子は、「言っていいことと悪い事がある」と飛び出していく。狂ったように、クローゼットを探す眞澄は、富貴子のトランクから赤ちゃんの頃の写真を見つける。そこに写る富貴子の傍らには、藤岡から生前贈られた万華鏡が。養子縁組の際、稲垣に万華鏡も託していたのだ。小日向家を飛び出した富貴子は、ローズサロンで美輪子と大喧嘩。吉田家へと戻ってきた富貴子は美輪子の悪口を言うが、峰靖は彼女の妹への想いを感じていた。美輪子は富貴子が出て行った事でショックを受けて倒れ、入院してしまう。その頃、小日向家で眞澄が写真を見ながら当時を振り返っていたところへ崑一が帰宅。失くしたネックレスがケースの中に戻っている事に気付いた眞澄が崑一を問い詰めると、世奈子に貸していたと告げられた。取り返しの付かない事をしてしまったと後悔した眞澄は、後日富貴子のネイルサロンを訪れ、事の次第を打ち明けると共に富貴子に謝罪。退院してきた美輪子は、富貴子が帰宅した事に感激。それからしばらくして、富貴子はネイルサロンをローズサロンへ移転し、リニューアルオープンさせていた。それと同時に、ローズサロンを訪れた世奈子は、美輪子から富貴子を紹介される。客にネイルアートを施している富貴子の顔を見て、驚愕する世奈子。富貴子と対面した世奈子は、彼女が亡きぼたん同様に扱われている事を快く思わず、「偽物のぼたん」とあからさまに嫌悪感を示した。やがてクリスマスシーズンを迎えたある日、富貴子はホテルへ出張ネイルアートの仕事に行っていた。そこへ、「フー子さん」と声をかける一人の男性が。彼女が5年ほど前に行きつけだったスナックの常連仲間だった男性・清塚だった。久々に気の置けない相手とゆっくり話すことが出来、ホッとする富貴子。富貴子は彼とデートの約束をして帰宅。それを知った美輪子は、今年は富貴子と過ごせると思っていたため激怒。イブの夜、ローズサロンで仲間を集めてパーティーを開くが、ピアノを弾くのを中断し、ヤケ酒をあおる。帰宅後、部屋へ戻ると富貴子のベッドサイドにあった、清塚から贈られたクリスマスプレゼントの上生菓子を怒りに任せ、メチャクチャに踏みつけた。それからしばらくして、『マダム ヨナ』で富貴子と美輪子の誕生日が祝された。崑一から色違いのパーティードレスを贈られ、喜ぶ二人だが、世奈子は相変わらず富貴子を疎んじていた。すると美輪子は「お姉ちゃまにプレゼントがあるの」と席を立つ。美輪子からのプレゼントとは、亡きぼたんの婚約者だった綱輝であった。綱輝は富貴子を一目見て大喜びし、ぼたんの遺品となったトルコ石の指輪を富貴子に贈る。美輪子は清塚に会い、姉と別れて欲しいと直談判。非常識だと怒る彼に対し、美輪子は清塚に迫り、富貴子から略奪する形で交際を開始。後日、富貴子は綱輝と屋台で呑んでいたところ、富貴子の発した不用意な一言から居合わせた客に突然襲われた。自身をかばい、重傷を負った綱輝。責任を感じた富貴子は彼が入院する病院へと通い、献身的に介護していた。この事がきっかけとなり、二人は急接近する。ところが、この交際を快く思わない人物が二人いた。一人は、富貴子に対し積極的に綱輝との交際を薦めた美輪子。もう一人は、富貴子を疎む世奈子であった。退院パーティーがローズサロンで開かれ、祝杯をあげる小日向家の一同。仲睦まじい二人の様子に不快感を抱いた美輪子は、気分が悪いと言って中座した。帰宅後、富貴子は美輪子から「ぼたんだったら、あんなに積極的に綱輝さんと話したりはしない」などと、次々と言動をダメ出しされる。後日、富貴子は綱輝と会い、生前のぼたんがどんな女性だったのかを聞く。そこへ美輪子が清塚と現れ、富貴子に絡みだす。とうとう堪忍袋の緒が切れた富貴子は、美輪子をバーから連れ出し、『天麩羅吉田屋』へ。ついに富貴子は美輪子に対し、「私は亡くなった多摩留と(義理の)姉弟だったの」と告白したのであった。あまりの事に、衝撃を受ける美輪子。富貴子は生前、多摩留から送られたメールを美輪子に見せる。事実を知った美輪子は、富貴子に対しこの事は秘密にする事を誓う。それからしばらくして、美輪子は清塚と別れる事を決めるも、多摩留の件がトラウマとなり一人で別れを切り出すことが出来ない彼女は、綱輝に代理を頼む。『マダム・ヨナ』で、美輪子からの別れ話を綱輝から切り出され、突然の事に清塚は怒り出すも、しぶしぶ承諾。そこへ世奈子が現れた。3人で話すうち、世奈子は清塚から「フー子さんは天麩羅屋の娘」という事を聞き、「鎌倉じゃなかったの?」と疑問視する世奈子。しばらくして、小日向家を訪れた綱輝と小日向家の一同がリビングで談笑していたところへ、突然世奈子から崑一に電話が入る。『マダム・ヨナ』に呼び出された崑一は、世奈子から「富貴子は吉田家の娘だ」と明かされた。あまりの事実に、愕然とする崑一。さらに世奈子は「彼女はすべて承知の上で、小日向家へと入り込んだのでしょうね」と言い放った。電話で『マダム・ヨナ』に呼び出された眞澄は、事の真相を知り衝撃を受ける。それから数時間後、『天麩羅吉田屋』に帰った富貴子は、峰靖から「アメリカにいた頃の富貴子の知人を名乗る二人の女性(世奈子と平野)が店に現れた」事を知らされ、いぶかしむ。小日向家へ帰った富貴子は、どこかよそよそしい両親の姿に困惑する。翌朝、いつもよりも早く家を出た富貴子が『天麩羅吉田屋』へ合鍵を使って入る様子を、尾行していた崑一が鬼の形相で見つめていた。崑一は店に現れ、富貴子と吉田家の一同に対し加害者家族の養女である事を知った事を話し、その上で「二度と小日向家の敷居を跨ぐな」と彼女に絶縁を宣言。その数時間後、小日向家へと引越し業者が現れ、富貴子の荷物をまとめ始める。突然の事に驚く美輪子が両親を問い詰めると、富貴子が養子に出された家が吉田家である事を知ったからであると告げられた。あまりの事に、泣きながら両親に抗議する美輪子。「私たちは『牡丹と薔薇』の姉妹だ」と言い、富貴子との絆は決して切れないと告げると、リビングを飛び出して行った。『マダム・ヨナ』で、綱輝は世奈子から富貴子が吉田家の養女である事を明かされていた。婚約を破棄するよう迫る世奈子に、綱輝は「5月の牡丹の咲く時期に富貴子と結婚する」と宣言。富貴子が小日向家を追われてから、美輪子はずっと部屋に閉じ籠っていた。眞澄が部屋のドアをノックしても、「ママはパパの手先だ」と聞く耳を持たない美輪子。心配した萌子が小日向家を訪れた。同じ頃、『天麩羅吉田屋』には小日向家から送り返されてきた富貴子の荷物が山のように積まれ、富貴子と峰靖は途方に暮れていた。後日、富貴子は綱輝とローズサロンへ向かうとネイルサロンがあったスペースがガランとしている事に驚く。そこへ綱輝から連絡を受けた美輪子が現れ、富貴子と再会。涙ながらに二人の絆は変わらない事を誓い合う。それからしばらくして、自由が丘にネイルサロンをオープンした富貴子。美輪子はネイルサロンを手伝うようになっていた。一方、崑一と眞澄の夫婦仲は修復不能なほど破綻していた。崑一は世奈子とよりを戻しており、世奈子は崑一に「早く眞澄さんと離婚して」とせがんでいた。ある夜、崑一はホテルで世奈子との情事の最中に突然倒れ、病院へと搬送された。その頃、崑一が家に帰らなくなり、美輪子が富貴子の元へ頻繁に通っていることから、家で一人残されている眞澄を心配した萌子が訪れていて、眞澄からも泊っていくよう勧められ小日向家に泊っていた。明け方4時、突然小日向家に電話が入り、眞澄は崑一が亡くなった事を知らされる。搬送先の病院に向かった眞澄と美輪子は、処置室で崑一の亡骸と対面する。そこにいた世奈子から「最期を看取ったのは私よ」と告げられた。医師から腹上死であると告げられた眞澄は激怒し、世奈子を追い返した。小日向家では、崑一の葬儀が営まれた。その直前、富貴子は綱輝から参列するよう勧められるも、生前に縁を切られた事を理由に断った。彼女はネイルサロンのテーブルに菊の花を手向け、一人で崑一の冥福を祈っていた。葬儀を終え、小日向家では眞澄がローズガーデンの社長に暫定的ではあるが就任した事を美輪子と萌子に明かした。銀行からは資産を凍結され、しかも崑一が多額の負債を抱えている事が判明。ローズガーデンを売りに出さなければいけないところまで来ていたのである。美輪子は「私はローズガーデンの申し子だ」と猛反対。翌日、美輪子に乞われた富貴子が小日向家を再訪。再会の感動にひたる間もなく、富貴子は眞澄から多額の負債を抱えている事を知らされ、驚く。後日、ローズサロンで接客中の美輪子の元へ、世奈子が資産家・大隈春馬を連れて現れた。さらに彼女は大隈を連れて小日向家へと乗り込む。崑一の死の原因でもある彼女の訪問に怒る眞澄。しかも世奈子は、崑一が生前、眞澄と離縁して自身と再婚すると約束したことを暴露し、眞澄は愕然とする。どことなく野卑な雰囲気を漂わせる大隈に、嫌悪感を抱く美輪子だったが、大隈は負債を肩代わりする条件として、「美輪子さんと結婚したい」と申し出てきたのだ。あまりの事に、ショックを受ける美輪子であった。美輪子に降りかかった災難は自分が引き受けると決意した富貴子は後日、『マダム・ヨナ』へと行き世奈子に対して美輪子の代わりに自分が大隈と結婚することを宣言。富貴子が婚約していた綱輝との関係を完全に断ち切れるのかを疑う世奈子は交換条件として、綱輝が美輪子と結婚することを提示。美輪子は綱輝と偽装結婚することを受け入れ、婚約解消に納得できずにいた綱輝も、最終的にそれを了承した。富貴子と大隈、美輪子と綱輝の合同披露宴前夜、ホテルで富貴子と綱輝は永遠の愛を互いに誓い合い、激しく愛し合った。合同披露宴当日、小日向家・大隈家・瀬尾家・吉田家の一同と世奈子が顔を揃える中、富貴子の養父母である吉田家の出席に納得がいかず、怒りをぶつける世奈子と眞澄や萌子が口論となり、興奮した杉彦が大隈夫妻のケーキ入刀直前にウェディングケーキを倒してしまい、メチャクチャな祝宴となってしまう。合同披露宴から5年後、大隈・富貴子夫妻の娘・瑠璃は4歳となった。大隈は瑠璃を溺愛し、夫婦仲も悪くなかったが、富貴子は夫に対し、ふと嫌悪感が湧き上がる瞬間があった。一方、入籍はしたものの、別居生活を続ける綱輝・美輪子夫妻。美輪子は眞澄とともに、富貴子の身を案じていた。祖母・萌子は病に倒れ、入院生活を送る日々。ある日、大隈家を訪れた綱輝は、瑠璃の姿を見て、幼い頃の自身の妹に似ていたことから、合同披露宴前夜に富貴子と愛し合った時の子ではないかと問い詰めるが、富貴子はそれを否定する。そこへ大隈が帰宅した事から、慌てて綱輝をリビングから脱出させる富貴子。ローズサロンで接客していた美輪子は、靴も穿かずに現れた綱輝の様子に驚く。別の日、瑠璃が通う幼稚園を訪れた世奈子は、一目見て瑠璃が大隈の子ではないのではと疑念を抱く。そして世奈子からその話を聞いた大隈は、還暦を過ぎてからも精力旺盛だと自負していたものの、病院で検査を受けた結果、先天的な精子無力症だと診断され、自身の子ではないと確定し愕然となる。富貴子と美輪子に裏切られた怒りから、大隈はナイフを手に『富貴長春図』の油絵を切り裂く。世奈子から瑠璃の実の父親が綱輝だと聞かされた美輪子がすぐさま富貴子の元に駆けつけると、態度が豹変した大隈から瑠璃の身の安全を守るため、瑠璃を一旦西山(瀬尾)家に預けるよう提案。怒りの収まらない大隈は、さらに甥の伸介を呼び寄せ、大隈邸に居候させる。用心棒の伸介には、富貴子の監視をさせるだけでなく、自身に代わって大隈家の血筋を遺すべく、富貴子との関係を無理矢理持たせようとする。その頃、美輪子は預かっていた瑠璃を自分で育てたくなり、別居中だった綱輝を呼び、偽装結婚の解消を申し出る。綱輝との夫婦関係までも一変した美輪子の態度に、富貴子が瑠璃を連れて帰ろうとしたところ、萌子の容態が急変したという知らせが。眞澄・瑠璃とともに、病院に駆けつけた富貴子と美輪子に、萌子は姉妹で仲良くするよう言い残し息を引き取る。別の日、瑠璃に会う為に大隈邸を訪れた杉彦は、富貴子が伸介に無理矢理関係を求められ逃げ惑う姿を目にする。姉を救いたい一心で富貴子が逃げ込んだ和室で伸介と対峙した杉彦は、投げ飛ばされた拍子に手にした床の間の模擬刀で、伸介の首筋を刺し死なせてしまう。大隈家で、警察の現場検証が行われている。杉彦は警察官からの問いかけにも応じられる状態ではなく、ただ震えるばかりであった。事情聴取に応じる大隈。その傍らで、富貴子は呆然として涙を流すばかり。事件を知った、峰靖・伊佐子が大隈家へと現れた。兄弟揃って殺人犯となってしまった事に、ショックを受ける2人。杉彦は警察へと連行されていった。世奈子から連絡を受け、大隈家へやって来た眞澄。富貴子の様子を見て驚く眞澄。富貴子は事件のショックで、精神に異常をきたしてしまったのである。大隈は、すっかり変わってしまった富貴子を持て余していた。眞澄は富貴子を引き取る事を2人に告げた。富貴子は入院する事になった。ベッドで横たわる富貴子を見て美輪子は、自身がぼたんを喪い一時精神を病んでいた時の事を振り返っていた。美輪子は綱輝と瑠璃に対し、「自分が富貴子の世話をする」と言う。『マダム・ヨナ』でワインを飲みながら、苦悩を打ち明ける大隈。世奈子は「いざとなったら 自分が世話をする」と慰めていた。その頃、吉田家は杉彦が起こした事件の影響でついに廃業寸前に至っていた。週刊誌にも過去の多摩留のストーカー殺人事件と合わせて報じられ、「殺人天ぷら店」のレッテルを貼られてしまい、店の外壁には落書きまでされていたのである。そこへ眞澄が瑠璃を連れて訪れた。血はつながっていないとはいえ、たった一人の孫娘の姿に目を細める峰靖。月日は流れ、その年の12月。綱輝は瑠璃を連れて、富貴子と美輪子が静養している富士山の見える別荘へと車を走らせていた。美輪子に出迎えられる2人。別荘に入ると、そこにはぼたんのようにしとやかな容姿・性格となった富貴子の姿が。そればかりか富貴子は娘の存在すら忘れてしまったのである。あまりの事に愕然となり、涙する綱輝。美輪子は『牡丹と薔薇』のレコードをかけ、富貴子と2人踊り始める。こうして、『牡丹と薔薇』の姉妹は、手を繋ぎながら美しい景色を眺めながら歩いたのであった。〔完〕

出典:wikipedia

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