『ひぐらしのなく頃に』(ひぐらしのなくころに、"When They Cry")は、同人サークル『07th Expansion』によるコンピューターゲーム作品である。ゲームジャンルはサウンドノベル。監督・脚本は竜騎士07。本作品は昔ながらの村社会の様相を残す村落で発生した連続怪死・失踪事件の顛末を描いた連作式のミステリーである。表現媒体としてサウンドノベル形式を採用しているが、ストーリー展開に影響を与える選択肢は存在しない。「出題編」「解答編」の各4編が2002年夏から2006年夏のコミックマーケットで発表された。後にこれを原作として商業作品化され、メディアミックス展開も盛んに行われた。シナリオ執筆及びキャラクターデザイン・CGは『07th Expansion』代表の「竜騎士07」。プログラミング(スクリプト)は竜騎士07の弟である「八咫桜」が担当している。ゲームエンジンには「NScripter」が使用されている。BGMに関しては『ひぐらしのなく頃に』はフリーBGM素材集等から選択されていたが、『ひぐらしのなく頃に解』は当作品を愛する同人音楽創作者の呼びかけによって有志を募り、専用のBGMが制作された。同人作品として10万枚を売り上げ、雑誌などにも取り上げられるところとなり、知名度は一気に上昇していった。その後、商業作品としてドラマCD化、漫画化、アニメ化、家庭用ゲーム機への移植、小説化、実写映画化などがなされ、原作シリーズ累計売り上げも60万枚を突破した。同人者による二次創作が活発に行われ、商業流通においてもアンソロジー集(漫画、小説など)が多数刊行された。2006年にスクウェア・エニックスは「ひぐらしのなく頃に大賞」創設し、二次創作小説を募集した。受賞作品は『ひぐらしのなく頃に 語咄し編』としてシリーズ化され、本編同様メディアミックス展開された。同人サークル黄昏フロンティアは、本編のキャラクターが戦う2on2アクションゲームの『ひぐらしデイブレイク』を公表した。後にPSPに移植された。本作品は人口2000人に満たない寂れた架空の村落、雛見沢村を舞台に、村にまつわる古い因習「綿流し」を軸にして起こる連続怪死・失踪事件を扱った連作式のミステリーである。読者に謎を提示する「出題編」4編と、事件の真相と謎に対する解答、つまり、事件の惨劇を回避するために人々は何をすべきだったのかが明らかになる「解答編」4編とで本編が構成される。出題編では信頼できない語り手による手法が多用されていて、事件は一見不可解に見えるが、徐々にその真相が明らかになっていく。大部分が登場人物の主観で叙述されるが、合間にはより客観性の高い追加情報『TIPS』が挿入される。このような情報の提示の仕方は『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』に影響を受けたものである。物語の舞台となる雛見沢村は村人の連帯が強固で一見平和な村に見えるが、ダム建設をめぐる村人間の対立は建設中止後もしこりを残している。また、6月に行われる夏祭り「綿流し」の日に毎年発生している、一人死んで一人消える奇怪な事件が起きていた。事件は村で祀る神、オヤシロさまの祟りとして村人に畏れられていた。事件が始まって5年目の昭和58年。少年前原圭一が雛見沢村に引っ越してくる。彼は持ち前の明るい性格で、新たな学校や友人に打ち解けていく。物語は平穏でゆったりとした日常のシーンから始まるが、進行していくにつれて違った趣きを見せてくる。そして、綿流しの日に5年目の事件が起き、不気味な出来事が発生するようになる。哲学者・批評家の東浩紀は本作品の物語の構造が美少女ノベルゲームのそれと類似していることを指摘している。第1話の結末において、多くの謎を抱えたまま主人公は死にいたる。しかし、第2話では事件発生前から物語がはじまる。主人公も生きて登場し、第1話と異なる展開を見せる。同じ場所、同じ時間での異なる物語は第4話を除いて繰り返され、(第4話では主人公が違う。)あたかもゲームのプレイヤーが「バッドエンドを回避すべく、以前とは異なる選択肢を選んで再挑戦した」かのように物語が進行していく。読者はささいな違いにより異なる結末を迎える物語を見比べることで、推理の手掛かりを得ていく。事件を繰り返すごとに、登場人物の繰り返しへの自覚や、物語への自己言及ともとれる発言があらわになり、物語はメタフィクション化していく。第6話で事件の被害者の一人、古手梨花が自らの死を防ぐために時間を巻き戻していることが示される。第7話ではオヤシロさまが羽入という名の新たな登場人物として読者に紹介される。事件に介入できず、観察者の立場でいる羽入は読者の暗喩ともとれる。最終話では羽入がゲームのプレイヤーのように物語に介入し、幸福な結末へと導いていく。短絡的な行動をしないために、他者を信頼し悩みを打ち明けることの大切さがくりかえし説かれている。スクウェア・エニックス刊の「ガンガンパワード」「月刊ガンガンWING」「月刊Gファンタジー」「月刊少年ガンガン」「ガンガンONLINE」「月刊ガンガンJOKER」で2006年3月から順次、出題編・解答編の漫画化作品が連載されている。また、Gファンタジーでは竜騎士07原案書き下ろしの外伝「宵越し編」が2006年8月号から2007年8月号まで連載された。これとは別に角川書店刊「コンプエース」では竜騎士07原案書き下ろしの外伝「鬼曝し編」「現壊し編」「心癒し編」が連載された。全てを含めたシリーズ累計発行部数は600万部を超えるとされる。日本国外では香港・台湾・韓国でも刊行されており、2008年にはエン・プレスより英語版が北米で刊行される。アンソロジー ひぐらしのなく頃に(宙出版)ひぐらしのなく頃に アンソロジーコミック(エンターブレイン)ひぐらしのなく頃に コミックアンソロジー(一迅社〈旧・スタジオDNA〉)ひぐらしのなく頃に 4コマKINGDOM(双葉社)4コマ ひぐらしのなく頃に(マジキュー)ひぐらしのなく頃に コミックアラカルト コンプエース編(角川書店)ひぐらしのなく頃に アンソロジーMAXIMUM(マキシマムコミックス)ひぐらしのなく頃に 新奇譚集(一迅社〈旧・スタジオDNA〉)ひぐらしのなく頃に 奇譚撰集(一迅社〈旧・スタジオDNA〉)いたちごっこ ひぐらしのなく頃に作品集(作:にくばなれ 出版:文苑堂)ひぐらしのなく頃に 雛見沢鬼譚(一迅社〈旧・スタジオDNA〉)ひぐらしのなく頃に わんだふる(アース・スター コミックス)ひぐらしのなく頃に煌 妖戦し編-努-(作:綾見ちは 出版:アース・スター コミックス)ひぐらしのなく頃に(全7巻)ひぐらしのなく頃に解(全9巻)ひぐらしのなく頃に礼(全1巻)ひぐらしのなく頃に(全7巻)ひぐらしのなく頃に解(全9巻)ひぐらしのなく頃に礼(全1巻)アニメは第1期「ひぐらしのなく頃に」が2006年4月から同年9月まで放送され(一部地域で差異あり)、第2期「ひぐらしのなく頃に解」が2007年7月から同年12月まで放送。そして第3期「ひぐらしのなく頃に礼」がOVAとして2009年2月から同年9月にかけて順次発売された。2011年7月からは、ひぐらし十周年記念作品として第4期「ひぐらしのなく頃に煌」がOVAとして発売され、原作の出題編・解答編・ファンディスクの内容全てのアニメ化が実現した。2013年には、小説「ひぐらしアウトブレイク」を原作とした第5期「ひぐらしのなく頃に拡 〜アウトブレイク〜」がOVAとして発売された。また、2007年6月より米国及びフランスでDVD発売・ネット配信開始。2008年5月10日公開。及川中が監督を務める。前原圭一役の前田公輝は今作が初主演となる。第1話『鬼隠し編』を原作としている。公開開始から池袋シネマサンシャインでは、2日間合計で動員3532名・興収514万2500円(土日2日間充足率=101%)、全国18スクリーンでは、2日間合計で動員1万6085名・興収2301万6500円(土日2日間スクリーンアベレージ=127万6894円)をあげ、東京単館(ミニシアター)で観客動員数2週連続1位を記録し、14映画館でしか上映されていなかったのが33映画館で追加上映が決定した。最終的に60館で公開され、単館系作品としては異例の興行収入2億円を突破した。(以下、映画第一弾データ)映画公開に合わせて、様々なコラボ企画イベントが実施された。2009年4月18日公開。及川中監督作品。第6話『罪滅し編』を原作としているが、他のエピソードを一部盛り込んでいる他、結末がやや異なっている。圭一役の前田公輝を始めキャストはほぼ前作と同じだが、大石役が杉本哲太から大杉漣に変更されている。2016年5月20日よりBSスカパー!にて全6話で放送。「鬼隠し編」「綿流し編」「祟殺し編」を二話ずつ放送する。主演は稲葉友で本作が連続ドラマ初主演となる。その他の主要キャストはNGT48からオーディションで決定される。2016年11月25日よりBSスカパー!にて全4話で放送予定。「目明し編」「罪滅し編」を放送する。原作ドラマCDアペンドディスク語咄し編アンソロジードラマCDお持ち帰りぃ〜☆miniCDComic Market LIMITED CD実写映画 関連CDその他の限定配布・発売CDキャラクターCDキャラクターソングCDDJCD ゲーム限定版特典CD その他のCD PS2版『祭』の関連書籍はひぐらしのなく頃に祭#関連書籍を、アニメ版の関連書籍はひぐらしのなく頃に (アニメ)#関連書籍を参照。なお攻略本には、オフィシャルガイドブックに言祝し編(ことほぐしへん)、コンプリートガイドブックに為崩し編の短編書下ろしが掲載されている。ひぐらしのなく頃に奏2016年9月23日 三鷹市芸術文化センター 風のホールに開催されるひぐらしのなく頃に楽曲演奏会。弦楽四重奏とピアノによるコンサート。出演、弦楽四重奏“DEQUAR”、ピアノ:栗原正和、司会:癒月。
出典:wikipedia
LINEスタンプ制作に興味がある場合は、
下記よりスタンプファクトリーのホームページをご覧ください。