ラス・アノド(, )はソマリアの州都。現在はソマリランドの支配下にあるが、プントランドも領有権を主張している。ラス・アノドはプントランドの州都ガローウェとソマリランドの州都ハルゲイサを結ぶ道路上にある要所であり、古くから交易路上のオアシスとして利用されてきた。市内は丘に囲まれており、水も豊富である。ソマリア内戦前は小さな町であったが、内戦後はソマリア各地からの避難民が集まり急成長している。ソマリア以外にも、エチオピア、ケニア、ジブチから来た人も集まっている。ラス・アノドは2009年現在、ソマリランドの支配下にある。ソマリランドは東のプントランドと紛争状態にあり、両地域を結ぶ道路上にあるラス・アノドは戦略上の要所でもある。周辺の都市とは公共バスで結ばれており、これらの都市の住民はラス・アノドを経由してソマリア各地に移動する。ラス・アノドには公立、私立の学校も多く、大学もある。大学の名はヌガール大学(The Nugaal University)で、2004年9月に設立された。2009年時点の学生数は60で、その内、卒業見込みは20である。ラス・アノドの主な産業は牧畜と通信である。ラス・アノドの税収の4割が通信関係によるものである。1960年にソマリアが独立するまで、ラス・アノドはイギリス領ソマリランドの一部だった。20世紀の始めにサイイド・ムハンマド・アブドゥラー・ハッサンが反乱を起こした際には、しばらく彼の作った国に属していた。1969年10月15日、ソマリア大統領(当時)のアブディラシッド・アリー・シェルマルケが、ラス・アノド訪問中にボディーガードに暗殺されている。内戦後の1991年、ソマリア北西部の氏族イサックは自分たちの住む地域をソマリランドとして独立させた。ソマリランドはその領土を旧イギリス領ソマリランド全域と主張した。ところが、ラス・アノドを含むスール州の住民の大半はイサックとは別の氏族ダロッドであり、1998年にダロッドがソマリア北東部をプントランドとして独立させると、そちらに参加した。しかしプントランド政府がスール州へのインフラ整備を怠ったため、住民からは不満がでていた。その後、プントランド・ソマリランド紛争の一環で、2007年10月にラス・アノドはソマリランドに占領された。ラス・アノドの名所はGoolad, Masjid Jama, Ataash, Royal, Durdurka, Darayda, Abdi Billeサッカー場, Hilbleの丘, Sayidkaの丘など。Durdur湖周辺の夜景も美しい。住民の大半はムスリムである。ラス・アノドには56のモスクがあり、それに附属するイスラーム学校もある。
出典:wikipedia
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