『女優霊』(じょゆうれい)は、1996年公開の日本のホラー映画。映画撮影所を舞台に、過去のフィルムに写っていた女優の幽霊にまつわる怪異を描いたホラー映画作品。後にジャパニーズホラーブームの先駆者として評価されることになる監督の中田秀夫と脚本の高橋洋が、初めて手を取り合って制作した映画作品であり、中田にとっては映画監督としてのデビュー作である。監督の中田は、ホラー映画という商業性の中に本作に自分が育った撮影所への思い入れを盛り込んだといい、実際の映画の内容も、映画撮影所を舞台に、新人の映画監督が処女作の撮影中に怪異に巻き込まれるという内容になっている。脚本を担当した高橋は、子供の頃にテレビで題名の分からないホラー映画の予告編を見た経験をモチーフとして本作に反映させている。この題名不詳の映画はかつてアメリカ合衆国で制作されたものの封印作品となり公開されず、後に日本で一度だけテレビ放送されたという映画作品『シェラ・デ・コブレの幽霊』であると言われている。本作は中田監督作品の初期の傑作であるとも、後のジャパニーズホラーの礎であるとも評されることになるが、本作の公開当時には「怖くない」という否定的な評価も寄せられた。中田と高橋は後に、鈴木光司の小説を原作とした1998年の映画化作品『リング』で世界的な反響を得るが、同作に際しては『女優霊』には好意的ではない反応を示した観客を今度こそ怖がらせてやろうという意気込みが込められることになる。『女優霊』でも用いられたモチーフやその反省点は、『リング』における原作にはない映画独自のアレンジとして盛り込まれており、例えば『リング』で怪異の元凶として登場する山村貞子の映画版における描写には、『女優霊』では幽霊の顔を見せすぎたという反省などが反映されている。『女優霊』に登場する髪の長い女優の幽霊は、映画版『リング』における貞子の原形であるとも言われる。後の2010年にはアメリカ合衆国でリメイク版が制作されている。新人映画監督の村井俊男は自身のデビュー作を製作中、その作品のカメラテスト中に別の映像が紛れていることに気づく。村井はその不気味な映像に何故か見覚えがあるのであった。それ以降、撮影現場では奇妙な現象が起こり始める。 古川照之 高橋誠 三浦ユリ 植松康郎 湟野誠 北風太郎 後藤理絵ハリウッドリメイク版。「フィルムに写った謎の女性」といったキーワードは共通しつつも、原作である日本映画版とは異なったストーリーとなっている。日本公開に合わせ日本オリジナルも同時上映された。キャッチコピーは「それは けっして みてはならないもの…」。
出典:wikipedia
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