『女王の身代金』（じょおうのみのしろきん）は、柘植久慶による国際冒険アクション小説。1986年に集英社により刊行された。南米のヌエヴァ・グラナダ共和国（ブラジルに隣接しているという設定）で、蜂田迅をリーダーとする元グリーンベレーたちが行った人質救出作戦を描いた国際冒険アクション小説である。7月3日、ニューヨーク、マンハッタン――。カリブ・オイル社の会長ジョージ・スタイナーのもとに、1通の脅迫状が届いた。娘夫婦の解放するには、1億ドルの現金とヌエヴァ・グラナダ海底油田の採掘権を7月18日までに放棄せよ、という内容だった。要求を受諾しかけたスタイナーだったが、身代金がソ連への武器代金の支払いに当てられることを知った国務長官から強く反対される。進退窮まったスタイナーは、秘書室長の伝手を使ってグランヴィルにコンタクトを取った。作品中に登場する武器・兵器は以下のとおり。その他手榴弾、爆薬、レーションを含めたサバイバルキットを携行し、作戦に臨んだ。なお、M60パットン、M113、F-5などのアメリカ製の兵器がフェルナンデス政権時に存在した記述があるが、作品中の所在は不明である。

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