日本のラグナロクオンラインでは、オンラインゲーム『ラグナロクオンライン』の日本における運営状況について記述する。ラグナロクオンラインは、日本で現在サービスされているMMORPGの中では比較的初期に公開されたこともあり、プレイヤーの数は比較的多かった。2005年5月21日に行われた公式オフラインイベント「RJC2005」にて、接続人数が10万を突破したと発表された。プレイヤーは、メインのアカウントの他に、露店を立てるための商人アカウントや支援をするためのアカウントをそれぞれ同時に立ち上げている事もあるため、接続人数はプレイヤーの数とは一致しない。ラグナロクオンラインには、ワールドと呼ばれるそれぞれ独立したサーバ群が13個存在し、プレイヤーのデータをワールド間で共有できない。1つのワールドに問題なくプレイできる接続人数は、5000程度である。しかし、ベータテスト時代から公開されているワールドには、1万を超えるプレイヤーが常時接続していたため、過剰な負荷からサーバのメンテナンスが頻繁に行われ、プレイに支障をきたしたり予期しない事態が発生することが頻繁にあった。正式サービス開始後もこの状態が続いたため、3回にわたってプレイヤーの分散を目的として、新規に追加するワールドに既存のワールドの希望者のキャラクターデータを移すマイグレーションが実施された。ワールドの数は、最大時で25個まで増加したが、接続人数の減少等によりワールドの統合が行われ、13個に減少している。第一四半期の最大接続者数と平均接続者数(グラビティ社IR資料による)2008年 最大 61800人、平均 24674人2009年 最大 58171人、平均 24554人2010年 最大 52585人、平均 20232人2011年 最大 43869人、平均 17983人2012年 最大 38984人、平均 15079人2013年 最大 32270人、平均 11696人2014年 最大 19547人、平均 7296人2015年 最大 16821人、平均 6619人2016年 最大 14874人、平均 5893人日本のラグナロクオンラインにおけるワールドは2012年4月17日現在、通常ワールドとして12ワールド、他プレイヤーに対する攻撃(Player Kill、略称はPK)が可能ワールドが1ワールドの計13ワールドが稼動中である。ワールド構成として現在はグループ分けがされているが、ワールド数が非常に多くなったため分散化を目的とした措置であり、グループ内であってもキャラクターのワールド間の行き来は出来ない。また、テストサーバについては2006年11月13日現在、一般プレイヤーは一切参加する事ができない。旧ワールドの名前はすべて原作漫画の登場人物、新ワールドについては北欧神話に関連する名称や、登場するヴァルキリーの名前からきている。各ワールドはそれぞれ追加時期などによって相違点がある。点線はワールド分裂、実線はワールド統合を示す。背景色が水色のものは新設ワールド、白色のものはマイグレーションの移住先ワールド、赤色のものは統合先ワールド。ワールド名の下の日付はオープン日。ラグナロクオンラインは日本において現存しているネットゲームとしては比較的古いゲームであること、通信パケットに暗号化を施していない、サーバプログラムであるAEGISが台湾で過去に流出していたことからプログラムの解析が行われてしまった等、ゲームシステム全般が非常に脆弱であると言える。その脆弱性を悪用してラグナロクオンラインでは様々な不正行為が行われていた。加えてユーザーの不正行為に対する認識も非常に甘く、少なくない人数の一般プレイヤーが日常的にRMTに手を染めている背景があったため、より不正が蔓延しやすい土壌が形成されていた。日本でのラグナロクオンラインの人気が高かった事も逆に災いし、当初から多数のクラッカーの絶好の標的とされた。中でもアリス・リデルに拠るものは世界ゲームを破壊されるレベルのものだった。さらにネットゲーム チートRMTの教科書(アリス・リデル、黒川 かえる 著ISBN 4-88718-824-2)なるクラッキング本の題材にまでなっている。しかし開発元の韓国では、利用者登録に住民登録番号などを必要とし匿名での利用が難しいことからRMT等の不正行為が少ないこと、他社ゲームへのユーザーの流出が深刻で続編の「Ragnarok Online2」へ開発の重点が向けられていることなどから、不正行為への対処は遅れがちとなっている。過去日本版では下記の諸問題に対する改善が遅れ、ユーザーからの大きな不信感を招いた。2006年6月には経済産業省がガンホーに対して聞き取りなどによる実態調査に乗り出すと共に、不正防止へのシステム増強と苦情対応の質を高めるように求める事態に至った。そこでガンホーは、2007年6月17日に行われたユーザーとの対話会議「ガンホーオフラインミーティング」にて不正プレイヤーに対する施策を発表し、またこの場でユーザーに対しゲーム内における不正行為が横行している事について、ユーザーが大きな不満を持っており運営の施策の至らなさが原因である事を認め、その後多くの対策を講じている。また過去にはゲームマスター(GM)の立場にあったガンホー社社員が不正蓄財を行っていた事件が発生している。なお、これらの問題は日本国内だけでなく海外においても多数ある。日本のラグナロクオンラインの不正行為で代表的なものが「BOT」である。ラグナロクオンラインの歴史はテストサービス開始当初からBOTが存在し、BOTへの対策としてパケット暗号化などのBOT対策が実装されても、対策実装当日の数時間後には、BOT対策への対応型のBOTが稼動しているなど慢性的な問題となっていた。ラグナロクオンライン上でのBOTプログラムの使用は、ゲームバランスの崩壊に繋がることやゲームとしての楽しみを損ねるとして運営会社からは認められておらず(一時BOTを容認したが撤回した)、規約として不正行為に該当し発覚後即時アカウント停止の措置を取るとされる。しかし現在のラグナロクオンラインのBOTは高機能化しており、他プレイヤーとのコミュニケーション以外の全ての行動がBOTで動作させることができるとまで言われている。(簡単な挨拶はできるらしい)ラグナロクオンラインにてGVや対人戦専用ステータスのキャラクターはといった理由によりレベリングや高額装備や資金を集めるために利用されている。また、BOTプログラムによって操作されるプレイヤーキャラクターが大量に接続し、これらが長時間に渡ってゲーム内で活動することにより、一般のプレイヤーが接続できない、あるいはしにくい、ゲームを楽しめないという状態も発生していた。しかし2007年6月のオフラインミーティング以降、ようやく不正ユーザー排除に本腰を入れ始め、通信パケットの暗号化とその頻繁な更新、新規無料利用券の廃止などの根本的な対策、パトロール専門のGMの配備などといった対策を講じ始めた。その結果、翌年2008年6月に行われたユーザーアンケートでは、多くのユーザーがBOTの大半がいなくなったと回答し、現実人気狩場においても、BOTを見かけることは稀となり、現在もその状況が続いている。ラグナロクオンラインには、「消費アイテムを消費せずに使用する」、「スキルを使用した際に発生する硬直時間を無くす」「キャラクターのグラフィックを変える」「画面表示の制限解除」「多重起動を可能にする」などといったチートツールが存在している。これらは前述したBOTツールや、後述の支援ツールと併用して使用されることが多かった。規約上では当然禁止行為であるが、BOT同様、長い間対策が取られておらず野放しの状態が続いていた。(詳しくは、チート#オンラインゲームとチートの項も参照)2005年12月11日、公式サイトで配布されているラグナロクオンラインのクライアントに、チートツールのモジュールが混入していたことが発覚した。通常このゲームは多重起動できない設計になっているが、このモジュールによって多重起動が可能になっていた。この時点の最新クライアントが11月11日にアップデートされていたことから、1ヶ月の間公式クライアントに混入していたことになる。同じクライアントを使用していたパッケージにも影響が及ぶ。同年12月9日に既に発売されていた「はじめてのラグナロクオンラインver.4」が4日後には回収(後日ver.4.1と改められ販売を再開)され、また22日にも発売予定だった「ラグナロクオンライン プレミアムパッケージ」の発売が1週間延期された。ガンホーの見解によれば、ただの「不要なファイル」が混入しただけであり、多重起動が可能になったのはあくまで"偶然"との事だったが、ツール開発者の見解によると、公式サイトで配布されていたものと、自分が開発したオリジナルのものとが同一(MD5が完全に一致したとの事)としている。ただの「不要なファイル」が、様々に講じられている多重起動の防止策を全くの偶然で全て無効化してしまう効果を持ち、その上で全くの異なるファイルのMD5が偶然に完全一致する等と言う事はまず考えられないため、これを根拠にガンホー内部で普遍的にチートツールが使用されていると主張する者もいる。一方で、運営であればツールが無くてもシステムで多重起動が可能なので意味がないとする者もいる。ガンホー社は後にメディアのインタビュー記事において、不正対策としてこうしたツールを入手・分析して対策にフィードバックしていたとコメントしている。そしてこの一連の不祥事は、後に様々な課題を生むnProtectの導入へと繋がるきっかけともなった。詳しい原理は割愛するが、簡単に言えば「ログインしかけ」の状態を作るプログラム。パーティメンバーからの経験値の分配は「ログインしている」ので有効であるが、他プレイヤーからの視認やモンスターからの攻撃は「ログインしていない」ので一切不可能という状態。プログラムの都合上、正規にログインする時にも一瞬存在する「間」であるが、この「間」を意図的に維持する不正行為である。戦闘に向かないキャラクターを経験値を稼ぐのに向いたキャラクターとパーティを組ませ、片方はマップの隅に置いておき、もう片方のみで経験値を稼いで経験値分配によってレベルを上げるという手法は昔から存在した(もちろんこれ自体は不正行為でも何でもない)。しかし、経験値分配のシステム上、戦闘に向かないキャラクターも「マップのどこかにログインして存在している状態」でなければならないため、そのままでは放置してある方のキャラクターがモンスターに攻撃され倒されてしまうというリスクがあった。また、経験値稼ぎ用のキャラクターにBOTを使用した場合、BOTを利用して育成させていることが知れ渡ってしまうリスクもあった。前者のリスクについてはマップの入り組んだ部分に隠しておく事でモンスターが近寄る確率を下げる事が出来、後者についてもギルドに所属していなければそもそもパーティ名が表示されないために誰とパーティを組んでいるのか判別出来ない。ただしこれらの対策も絶対ではなく、マップの隅に隠しておいてもモンスターが入り込んでくる事はあったし、パーティについても、アカウント識別IDデータベースサイトを利用するとギルドに所属していなくてもパーティ名が知られてしまうため、BOTとパーティを組んでいる事が知られてしまう可能性はあった。しかしステルスという手法によりこれらのリスクが排除され、安全に早くキャラクターを育てることが出来るため、不正を働くものが少なくなかった。一般的な不正行為とは違って他プレイヤーが不正の証拠を捕捉することがシステム的に不可能である。これを見破るには「すごい勢いでレベルが上がっているのに狩場で見かけたことが全く無い」「(通常通り狩りしていたならば当然あるべき)狩りをしていた時の話がつじつまが合わない」等の状況証拠や、会話に一切応じないといった間接的な証拠を用いるしかなかった。このため、逆に「狩場で見かけた事が無い」「会話に反応しない」というだけで他人を不正者扱いするなどの弊害も生まれた。問題が発覚した後一旦は修正されたステルスだったが、修正が不完全だったことから再びユーザーが使用した。その後再度修正され、2005年12月にnProtectが導入された時点で事実上実行困難とされている。もう一つの大きな潜在的不正行為として「支援ツール」が挙げられる。「ピンチの際に自動的に回復アイテムを使う」ものや「味方にかけた支援魔法スキルの残り時間を表示する」といった多用な機能を持ったものが個人によって非公式に開発されていた。これらは現在BOTツール同様に公式として全面的に禁止されている。しかし、RO開発初期(β1テスト)の頃には開発スタッフにより「遊びの幅が広がるのなら」と支援ツールの開発を奨励された過去がある。その後運営がガンホー社に移り、ユーザーの間でチートツールと支援ツールの線引きが問題となり、最終的に「クライアントに影響を与えるツールの使用を全面禁止」と変更された。しかし「ツール使用の禁止告知が掲載された日付よりも前からツールを使用していた場合も不正行為と見なす」といった一方的な告知文には納得のいかないユーザーも多く、告知当初は「ガンホー社の横暴」として殆どのユーザーがこれに従わなかった。現在では、上記の背景を踏まえて「他プレイヤーに直接迷惑をかけるプログラム(悪質なBOTプログラム)が悪であり、そうでなく便利なもの(支援ツール)は善である」とする支援ツール肯定派と、「ゲームはプレイヤーの腕やキャラクターの強さで勝負するべき」「支援ツールによる補助はそれだけで不正なハンディキャップである」とする支援ツール否定派に分かれている。規約を遵守するならば後者の否定派が全く正しいのだが、古くからのユーザーの根本的な認識にも関わる問題であるため、規約で禁止されていても他プレイヤーからプレイ中に使用を勧められる機会も少なくない。それ故に支援ツールを潜在的に使用している者は数多く存在しているとみられている。2005年12月にnProtectが導入された時点で、BOT・チートツールへの対策と共に支援ツールもほぼ全て排除された。しかしBOTプログラム同様、対策を施した一部ツールは今もなお使用可能である。なお「支援魔法スキルの残り時間を表示する」など需要のある一部機能については、その後ゲームに正規実装されている。2005年12月14日の緊急メンテナンスにて、BOTなどへの不正対策としてnProtectが導入された。この緊急メンテナンスの直後BOTは激減し、更にBOT以外でも多重起動などを行うツール類も使用不能となった。以降BOT・チートツール開発者のいたちごっこが展開され、一部ツール制作者はこれ以上のいたちごっこは面倒で更にRMTをしても利益が非常に薄いとして撤退を宣言。ある意味では対策の効果を発揮し「クライアントを介してのBOT」はほぼ消滅に至った。代わって、ログインの暗号化により一時影を潜めていた「クライアントを介さないタイプのBOT」が復活。主にRMT業者がBOTをばら撒くようになり、nPro導入時にわずかに残っていた解析用と思われるBOTに対しての対策や対応が十分なされなかったため、不正者側によってnProを突破する手法が確立される。またゴールドファーマー問題、アカウントハック問題やその他要因も加わった結果、大規模なユーザーの抗議運動を呼び起こすに至った。ゲームサイトに掲載された運営サイドのコメントによると、当時対策チームがごく少数しかおらず、上記の問題は把握していても必要な行動が全く出来なかったとしている。また、nProtectはその性質上、OSの破壊やCPU使用率の異常な上昇・PCの動作に必要なソフトウェアの動作を制限されるなどの諸問題が見られ、なかにはnProtectの常駐によりクライアントの起動ができなくなる例もある。ソフトウェアの動作が制限されたために起こるドライバの不具合例としては、「マウス/キーボードが全く動作しない」、「一度動かすとマウスカーソル/ホイールスクロールが止まらない」、「無線/有線LANネットワークを用いて通信ができなくなる」などである。またソフトウェアRAIDでは正常にデータの読み書きができなくなるだけでなく、ハードディスクそのものを破壊する危険性もある。このような、ソフトウェアでデバイスを制御している一部常駐ソフトウェアは、バックグラウンドでは正常に動作しない。詳細はnProtectによる被害報告を参照のこと。このような現象は「人離をより一層加速させる原因ともなっている」とも言われるが、実際にnProtectの導入によって引退したプレイヤーには「ユーザーが引退せざるを得ない状況に追い込まれただけ」という声が多い。導入以降、本来出来るはずのプレイが全く出来ない、経験値・アイテム獲得の報告が極端に減少するなどの例も多々あったようである。こうしたプレーヤーには、nProtectがなければ再度ツールを使用するという人が少なくない。実際、nProtectが起動していなかったテストサーバーでは、BOT・チートツールの使用確認が少なからず報告されている。多くの問題を生みながらも、基本的にはnProtectが一定の成果を上げているとも言える。但し当然プログラムであるため、ツール側で対策を行えばnProtect動作下でも使用が可能であり、またnProtectまたはゲームクライアント本体が変更されると途端に使用できなくなる。2006年5月、新たにコンピュータウイルスやスパイウェア等によるアカウントクラック問題が急浮上した。これに関しては以前から他のオンラインゲームでも起きており、問題が注目されて以降もクラッキングによる被害者が後を絶たない。感染元は国内・海外を問わず広範で、中でも中国からの攻撃が圧倒的に多い。感染経路は主に、ウィルスプログラムを自動でダウンロードさせるソースが書かれたウェブページを用意し、様々な手段でそれにアクセスさせる事でウィルスを感染させる。ウェブページにアクセスさせる手段としては、有名ファンサイトや匿名掲示板、ウィキなどにウェブページのURLを貼り付け、誤認によるクリックを誘う手段が多い。特にウィキの場合、コメント欄に繰り返し投稿するだけでなく、元々ある正常なリンクを書き換えてしまう悪質な手口も存在する。最近では大手ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)や個人運営のブログ等にも無差別にアドレスを張り付ける行為も行われている。ハッキングの流れとしては、アカウントクラックしたプレイヤーからアイテム及びZenyを根こそぎ奪い、アイテムをBOT商人により売却してZenyに変えた後RMTにより現金化させるというもの。パスワードなどが分かっている場合、キャラクターやアカウントが削除されることもある。もちろん完全に不正アクセス禁止法違反であり被害に遭った場合は警察に届け出るべき行為であるが、この法律はコンピュータサーバ管理者、つまりこの場合はガンホー社が被害者の対象とされるため、プレイヤーが盗まれたり損傷を受けたデータ、つまりゲーム内のアイテム等に対しての被害届は警察に受理されない。また、このような不正行為を行った者が逮捕される確率はないとはいえないまでも低いと言わざるを得ない。理由として、日本国内と海外とでは法の基準や警察機構が大きく異なることが挙げられる。この行為を行っているものの殆どは日本人ではなく、海外からの攻撃であるのが実情である。日本国外在住の者に対しては、国内法である不正アクセス禁止法で逮捕する事が難しい。近年では、日本からの要請に相手国が応じ捜査を行うことも増えているが、十分な結果を挙げられないまま終結することがほとんどといわれる。2004年7月1日にサイバー犯罪条約が発効しているが、日本は未批准である。また、仮に逮捕されたとしてもアイテムは既に売却された後である可能性が高く、運営会社からの補填が無い限りは一切手元には残らない。そのため、刑事的な問題としてはアカウントクラックされたプレイヤーに対する補償は一切無く民事的な部分に頼るしかない。しかし訴訟を起こす際に必要な諸経費を考えるとユーザーにとっては到底割に合わないため、訴訟という点では非常に厳しい。但し、同様の事案が多発していることから、行政府においてもコンピュータセキュリティを重視する傾向が強まっている。警察においてきちんと対応が取られれば、売却されたものでも手元に帰ってくる可能性は以前よりは高い。2006年11月14日、アカウントクラックに対する措置としてキャラクターパスワードの機能が追加された。これによりアカウントIDによるパスワードを通過した後、更に各キャラクターに対してパスワードの設定が義務付けられる事となり、その時点で確認されているスパイウェアに対しての防御が可能となる。但しこの措置はアカウントの全てのキャラクター枠にパスワードを設定した時に限り有効であるため、使用頻度が低くキャラクターにパスワードを設定していなかった場合や、キャラクター枠に空きがある場合はアカウントクラックを防ぐ事は一切出来ない。また、前述した通信パケットに暗号化を施していない問題点があったため、パケットを盗み見る事によってIDやパスワードを入手するタイプのアカウントクラックに対しては無意味であった。但し、同機能は韓国でも採用されるなど、一定の効果はあるようである。2009年12月よりワンタイムパスワードが導入された。当初はカード型トークン「SecureOTP」をキーホルダーなどの形にしたものが販売されたが、その後携帯電話やスマートフォン対応のワンタイムバスワードが導入。さらに2011年8月より導入費用が無料化された。2010年4月よりIDロックシステムが、ゲームアカウント管理画面に導入された。これは、ゲームを起動するためにアカウント管理画面にログインする際、ブラウザにcookieを作成保存し、そのcookieが存在しないか改変されていれば管理画面自体にログインできなくなるというものである。改変されていた場合、登録されているメールアドレスにメールが送られ、ユーザーがそこに書かれているアドレスからアクセスすることで、cookieが更新される。2010年11月より、上記のどちらかの対策を利用していない場合、アカウントハッキングの被害に遭っても運営によるゲームデータ救済が受けられなくなった。そのシステム上、セキュリティはクライアント側に強く依存するため、スパイウェアに関してはどのゲーム会社(ガンホー社及びグラビティ社も当然含む)が直接的に撃退することは不可能である。このため現在でも公式サイトでは注意喚起を促す告知が行われている。一度感染すると、ゲームのみならずクライアント全体が危機に瀕することも多いため、ユーザー個々が注意をして自衛を取ることが必要である。アカウントではなく、サーバに不正アクセスする行為。当然クラッカーが第一の責を負うべきものではあるが、当然ながらサーバサイドでも適切な管理が必要になる。日本においては、過去にセーブデータを格納するデータベースサーバがクラッキングされ、500件以上のセーブデータが改ざんされたことがある。また、GMアカウントをハッキングし、虚偽のゲーム内メッセージを流された事件も発生した。オンラインゲームにつきもののRMTであるが、古参であり需要も多いラグナロクオンラインでも直接・間接的に多くの問題を引き起こした。ラグナロクオンラインでは利用規約上において、ユーザー同士によるRMTの全面禁止を明記しており不正行為に当たる。RMTを行ったユーザーに対しては利用規約違反として運営側からの一方的な契約解除、つまりアカウント停止の処置を取るとされている。しかしBOT同様、運営の表立った対策が取られていない事から規約による抑止力の効果は薄く、オークションサイトやRMT業者のサイトで堂々と売買されていた。利用者も当然罪の意識が薄く、発覚して措置対象となるのが不運という機運もあった。現在ではRMTで現金を稼ぐために主に中国からゲームに接続する、俗に言うゴールドファーマーが大量に流入し、それらが多くのアカウントを不正取得し、前述のBOTプレイヤーの氾濫やアカウントハックの問題を起こしていると言われている。更に2006年7月19日には、RMTを利用した不正利益を得ていたとして、ゲームマスターの立場にあるガンホー社員が警視庁に不正アクセス禁止法違反容疑で逮捕された(ガンホー・オンライン・エンターテイメントの項目も参照のこと)。なお運営サイドが海外接続禁止や極短期ログインチケットの配布廃止を含めた不正対策に本腰を入れて以降、ラグナロクオンラインのRMT市場自体は衰退へ向かっている。ゲーム内通貨の取り扱い停止に追い込まれた取引業者も多い。初めに述べたようにサーバープログラムの一時流出が発生したことにより、ラグナロクオンラインには、正式にグラビティ社と契約を結びユーザーに課金する公式なサービス以外に、ラグナロクオンラインのクライアントを利用したエミュレータサーバ(通称・エミュ鯖)を運営している個人、団体が日本国内・海外問わず多数存在している。これらについてはクライアントソフトについての著作権をどう評価するかなどの問題が絡むため存在の是非を問うのが難しい。過去には海外においてウルティマオンラインで訴訟が起こり、公式運営側が敗訴したこともある。日本国内では、ゲームという知名度的な問題と過去の判例が無いため、どのようになるかは定かではない。ラグナロクオンラインにおいても、開発元であるグラビティ社が韓国で訴訟を起こし、ガンホー社でも会員規約にクライアントの改造禁止を条項に入れている。しかし、解説サイトやツール等の存在により、エミュレータサーバを構成する事は比較的簡単である事から、気軽に構成・運営をする者が少なからずいる。日本においては、プレイヤー数は多くても数百人程度しか存在しないが、海外では同時接続者数4000人を突破し現在も堂々と運営している大手サーバも存在する。元々エミュレータサーバに人気が出た理由として、他には以下の点が挙げられる。またエミュレータではレベルがすぐに上げる事が出来る設定が可能であるため、不正利用者を隔離する事ができると予想されていたが、そうしたユーザーは結局、非公式サーバにおいても不正行為を起こしがちである。また最近では公式・非公式の両方を楽しむ、所謂ハイブリッドプレイヤーも増加傾向にある。エミュレータサーバではユーザーに有利なゲームバランスに調整されており、具体的には獲得経験値やアイテム獲得率の上昇、GvGやボスとの戦闘の機会の増加、ゲームマスターキャラの使用、便利なオリジナルコマンド、独自のルールやオリジナル要素等が挙げられる。しかし企業ではなく個人が運営しているため、インフラやサーバの能力、運営期間も一切保証されないデメリットを持つ。サーバーそのものが他のサーバーのアカウント情報を盗み出すために開設された偽者だったという例すらある。エミュレータサーバの運営者や管理者の趣旨によりサーバのルールやオリジナルの要素が全く異なっているためそれを面白いと良い面もあれば悪い面もある。たとえばアカウント剥奪の基準が当然各サーバごとに違う。自分に逆らえばアカウント剥奪とする運営者も、逆に剥奪が一切無い運営者もいる。またオリジナルのアイテムや装備も運営者自身の趣味を持ち込むことが多いが、それが行きすぎてしまう場合もある。なお、ガンホー社及びグラビティ社はエミュレータの利用は一切認めていない。エミュレータを利用した事によりこうした不利益を被ったとしても全て自己責任になる。マップやモンスター、アイテムの画像などはクライアント依存だが、スキルやアイテムの効果、モンスターの情報、クエスト等はサーバ側に格納されている。このため、有志によるエミュレータサーバのプログラム開発は今でも続いている。2012年にNCjapan社によってAIONのエミュ鯖が起訴、エミュ鯖を運営していた管理人と利用していたプレイヤーが逮捕される事態にいたっているまた同じ時期にガンホー社がエミュ鯖運営社にたいして警告、ゲームの人気の低下により現在では国内海外含めラグナロクオンラインのエミュレートサーバーの数、利用者、開発者の人数は低下しているブラックスミス・ホワイトスミスのスキル「武器研究」は、実装当初から長い間取得する事で武器や防具の精錬時に成功率が上昇するとされていた。これは本来のスキル説明には記載されていない効果であったが、有志のユーザーによる検証により裏打ちされて、精練成功率に影響が「ある」との説がほぼ全てのユーザーの見解になっていた。しかし、精練成功率に影響を与える有料アイテムを実装した際、「(通常アイテムによる)精練の成功率が下がった」と言う声が多数上がる。有志のユーザーによる検証の結果、今まで影響があった「武器研究」の効果がそっくりなくなっているようだと結論が出た。これにより、「有料アイテムの売り上げを促進するためだけに仕様を変更したのではないか」と言う声が出始める。この騒ぎに対して運営元であるガンホー社は、公式HP スペシャルアイテムについてのFAQにおいて、「スペシャルアイテムの導入前後において、通常精錬・スペシャルアイテムの精錬ともに成功率の変更は無く、「武器研究」も影響していない」との公式見解を発表した。しかし、過去に発売された「ラグナロクオンライン ネットカフェ初心者パック」の冊子の中に、武器研究によって精練成功率が上昇するという記述がある事がユーザーの間に広まり、「有料アイテムのために仕様を変え、あまつさえそれを隠すために嘘を付いた」と言う批判が高まる。一度は公式見解を発表したガンホー社であったが、ガンホー社公式ホームページ上の、2007年06月29日付重要なお知らせの中で、ブラックスミスのスキル「武器研究」について、以前はNPCによる精錬成功確率に影響していた時期があり、その当時作成された「ラグナロクオンラインネットカフェ初心者パック」に一部その記載があったことを確認いたしております。との回答と謝罪の掲載を行っており、「武器研究」が精錬成功率に影響していた時期(これがいつであるかの明言はしていない)があったことを認めた。2009年3月現在、ラグナロクオンラインの公式HPのFAQは導入前後で変更は無いとの記述のままになっている。2004年から2009年頃まで、運営サイドの管理状態に不満を持ったプレイヤーが国民生活センターへの投書を呼びかける動きがあった。2005年4月7日分の「NHKニュース10」にてBOT、RMTに関して社会問題として取り上げられたこともあった。なお、近年オンラインゲーム全体として管理会社の対応に不満を持つユーザーが多いためか、国民生活センターでのこれら諸問題の対応として、利用者は現状をよく確認し認識した上で利用規約やマナーを守って利用するように注意を促しており、事実上国民生活センターの指導では改善不可能であることを示している。2006年5月、BOTが復活したことに対し一般プレイヤーは、BOTキャラクターを「ワープポータル」スキルによりテレポート不可能マップに隔離して行動不能にする自警行為が行われていたが、当該マップはキャラクターの二次職への転職を行う重要な場所だったため、この自警行為は通過するプレイヤーに対する妨害行為に該当。GM(ゲームマスター)がゲーム内で妨害行為に対する警告を行った。しかしこの際、警告を行うだけでBOTに対しては目の前に居るにも関わらず取り扱わず、更に当該フィールドへのワープを不可能にするというパッチが当てられた。このため、ユーザーによってBOTを隔離することが事実上不可能になった上、BOTの隔離活動をしていたプレイヤーを「通過するプレイヤーへ対する妨害行為」としてアカウント停止処分を行なった。結果として、隔離されたBOTはガンホーにより救出された形となった。後にこの事件は当該マップの名を取って「アサシンギルド事件」と呼ばれることとなる。この事件の噂は瞬く間に広がり、BOT及びアカウントハックの問題におけるガンホー社の対応によりユーザの不満が爆発した。一部の強硬なユーザーが、不満を抱くユーザー団体の代表としてガンホーの運営姿勢に対する抗議サイト及び団体を立ち上げ、抗議文がガンホー本社及び各行政機関やマスコミへ送りつけられる騒ぎとなった。その後、この抗議文に対して正式にガンホー社からの回答がされたが、ユーザーからの要望に関しては一切触れられていない。その理由は(抗議団体のサイトに抗議文案が掲載されたからであるが)「抗議文を送るより前に抗議文に対する返答が送られてきた」ことに起因している。ただし「ユーザーと運営チームとの間に生じている相互理解の隔たり」については認識していることが挙げられており、「ユーザーとの意思疎通の改善を目指す」との回答を得られたことでユーザー団体側は当面の間様子を見ることとなった。その後7月2日に急遽第4回ガンホーオフラインミーティングが行われ、この件についてはガンホー側は警告を行ったユーザーに対するアナウンスミスを認めている。しかしこれまでの管理体制によるユーザーからの不信感が非常に強い状況は変わっておらず、RMT業者と関わっていたガンホー社員が逮捕される事件が発生したこと、また、当時ガンホー社とグラビティ社の間で交わされていた契約が2006年8月で満了する事になっており、2009年8月までROの運営に関する契約が更新された事を受けて、運営会社の改善及び変更を望んでいたユーザーからの不満により、再度抗議運動が行われる事態となった。ガンホー社代表取締役社長森下一喜氏はラグナロクオンライン運営初期から「お金を払う事によってステータスが上がるというような不公平なシステムは取りたくない」といった運営方針を語っていたが、2006年12月にそれを事実上撤回するスペシャルアイテムを実装。これによりこの一連の抗議に関わった団体は「団体が目指したROは完全に失われた」として解散し、個人活動に移行した。但し、この時点で既にプレーヤーの意識はコミュニケーション主体から利益・効率重視へと移ってきており、賛否両論のあったスペシャルアイテムもその後利益の一角を占めるまでに成長した。そうした意味で、こうした抗議行動は過渡期であったが故のムーブメントであったと言える。しかしこうした抗議行動がなければ本格的な不正対策などが行われなかったのも、また事実である。なお、オンラインゲームに接点のない一般市民からは、こうした抗議行動に対し「ゲームに必死になりすぎ」「嫌ならやめれば」などと冷たい視線を投げられていた。また不正者排除に必死になるあまり、一般プレーヤーに直接・間接的に迷惑を掛けるこうしたプレーヤーに不快感を持つプレーヤーも少なくない。普通にプレーしていても独断で不正者扱いされる例もみられた。上記のアサシンギルド事件についても、転職しようとするプレーヤーにとっては「BOTに排除に名を借りた集団での嫌がらせ」でしかない。他のオンラインゲームにおける抗議行動でも、こうした軋轢は多々見られる。例え大多数が問題と感じていることであっても、そのための行動には一般常識と礼節を弁えることが求められているといえる。不正の排除根絶を目指した抗議行動は、とりまとめる抗議団体の諦念と(別の問題も多々発生したとはいえ)目的がおおむね達成されたことで霧散。その後プレーヤー同士の軋轢へと移行していく。しかし2010年7月のシステムリニューアルによりゲームの爽快感が失われたとする高レベルプレーヤーからは、システムのプレーヤー寄りへの再改変という抗議の声を上げる動きもある。2005年11月22日、アメーバブログとの共同企画にて、ユーザーコミュニティを目的とした公式コミュニティブログ「ラグブログ」を開設した。しかし、同時に始まったゲーム内のスクリーンショット (SS) を募ったコンテスト企画にて、BOTツール使用中のSS、またその不正プレイヤーのキャラクターを写したSS、非公式であるエミュレータサーバ内においてのSSなど、不正プレイヤー関連のブログが大量にトラックバックされるなどの問題が発生。このため、翌日にはトラックバックの受付を停止、25日の夕方以降から審査を通しての方法に切り替えた。スクリーンショットの企画が終了した直後の1月31日、公式の事前発表が無いまま閉鎖し、ブログサービスを終了する。2008年頃、Livedoorブログに公式ブログを開設。上記のようなイベントは一切行わず、マーケティング担当による告知・宣伝のみとなっている。またコメント・トラックバックも当初から許可制となった。前述の問題を踏まえてのこととはいえ、宣伝が先行することに対するユーザーからの不満(その多くは苦情・愚痴をさらけ出せないというものであるが)も少なからずある。日本のラグナロクオンライン公式サイトでは、不正行為とは異なる「ゲームシステム上では問題ないが他のプレイヤーに嫌われる行為」を「ノーマナー行為」と呼び、規制している。なお、ノーマナー行為とは日本のラグナロクオンライン限定の造語である。海外のラグナロクオンラインを含む他のオンラインゲームでは「ノーマナー行為」という言葉は用いられない。これらの行為は他のMMORPGの中にも存在しているものがあるが、日本のラグナロクオンラインではそれを明文化している。明文化された結果、この行為を嫌うプレイヤーを多数生み出したのが、他のMMORPGと大きく異なる点である。漠然とした遵守努力を公式ルールに謳ってしまったことから、ノーマナーとして明文化されていない他の望ましいとされる行為をもノーマナーと勝手に決めて他人に強要するプレイヤーが後を絶たない。現在、日本のラグナロクオンラインの公式サイトにおいては、プレイヤー間で起きた問題はプレイヤー同士の話し合いで解決をするというルールに変更されており、基本的に運営が仲裁に入ることは無いため、自分本位で禁止行為や迷惑を無視して行うプレイヤーが少なくない。ただしラグナロクオンラインでは非常に嫌われる行為とされるため注意が必要である。日本のラグナロクオンラインの公式サイトで定義されている主なノーマナー行為には以下の物があげられる。なお、iROなど海外のラグナロクオンラインでは、以下の行為は全て問題のある不正行為として処罰対象になる。ただしPK可能のUrdrサーバのみ通常のワールドと違い、これらノーマナー行為は特別ルールとして禁止されておらず措置対象外である。Kill Stealのこと。ラグナロクオンラインのシステムでは、経験値獲得は(パーティによる経験値分配などを除けば)「自分が被害を負ったかどうか」ではなく「自分がどれだけ被害を与えたか」のみで決まり、モンスターに与えた被害の割合に応じて経験値が分配される。しかし、原則的にモンスターは最初に交戦したプレイヤーキャラクターに対して攻撃をし続ける。このことによって複数のプレイヤーが同じモンスターに攻撃した場合に「被害を受けず、あるいは少ない被害で経験値を得るプレイヤー」が生まれやすい。戦闘参加者が一人増加するごとに、モンスターから取得できる経験値は25%上昇するが、人数分で頭割りされるため、正当な交戦権を持ったプレイヤーに与えられる経験値が減少してしまうことがある。このことが、「初心者修練場」と呼ばれるチュートリアルにおいてゲーム内で説明されていたことから、被害無しに経験値を得る行為が「横殴り」と呼ばれるノーマナー行為となった。この為、モンスターと闘っているプレイヤーから救援の呼びかけがない限り、他のプレイヤー達は助太刀せずに傍観するという状態になっている。しかし、得てして他人に助けを求めなければならないほど切迫している状況では、他人に助けを求める旨の発言をしたりする余裕が無かったりするので、実質的には助けを求められて助太刀に入ると言うMMOならではの状況はほぼ発生しないようになっている。日本のラグナロクオンラインでは例外的にMVPボスモンスターのみ、プレイヤー同士の暗黙の了解で、誰でも攻撃できることになっている。iROではMVPボスモンスターに加え、セージのスキルで召喚したモンスター、アイテム「古木の枝」で召喚したモンスター、街中への侵攻モンスターも「横殴り」可能となっている。ラグナロクオンラインでは通常、モンスターのドロップアイテムは一度フィールドに文字通り「落ち」、それをプレーヤーが拾うという形をとる。このアイテムを第三者が拾う行為をルートと言う。ただし、プレイヤーが放棄したアイテムを第三者が拾う行為は一般的にルートに該当しない。通常モンスターが落とすアイテムは最初にダメージを与えた者が優先して拾う権利が発生するが、約5秒経過するとその権利は失効し他のプレイヤーも拾うことが可能になる。通常は5秒もあればアイテムを拾うのには十分であるが、大量のモンスターに囲まれて交戦中である場合そういう余裕が無い事が多く、このためプレイヤーの周辺のアイテムを拾ったプレイヤーと側にいるプレイヤーとで論争が発生することがある。現在はモンスターのドロップ取得権獲得者に約30秒の獲得優先権が実装され、この問題は事実上解消されている。なおプレーヤーが落としたアイテムにはこういった制限がない。通行人や付近のルートモンスターも拾え、後者は基本的には所有権を主張できないため、フィールドを経由する場合はその場所に注意が必要な状況は変わっていない。Monster Player Killの意味で、引き連れている大量のモンスターを他のプレイヤーに擦り付け、妨害にすることを目的とした行為。なお、「行為」ではなく「行う者」を指す場合は「Monster Player Killer」と称する。ただし紛らわしいため、「MPKer」などと表記し分ける場合もある。MPKをするプレイヤーとモンスターを列車に例えて「トレイン」と呼ぶこともある。また、モンスターを殲滅する効率の向上のため意図的に大量に集め引き連れることもあり、これらも「トレイン」と一纏めとされ、同様にノーマナー行為とされる。多くの対COM戦で問題になる行為であり、MMORPGは多かれ少なかれこの問題を抱えている。殆どのアクティブモンスターは最初に攻撃してきたプレイヤーをターゲットするが、そのプレイヤーの移動速度が速いなどで距離が大きく離れたり、テレポートによってターゲットを喪失すると、新たに近くにいた他のプレイヤーをターゲットする。意図的にアクティブモンスターを他のプレーヤーの近くに集めてテレポートすると、それらがまとめて他人に襲いかかることになる。故意はもちろんのこと、後述のトレインによって結果的に被害に遭ったプレイヤーからすると、必要のないデスペナルティを課せられる可能性があり、非常に迷惑な行為といえる。ガンホーではこの行為を違反ではなくノーマナー行為として扱っている。モンスターを大量に溜め込む行為。これも多くのMMORPGでモンスターの独占として問題になる。ただし、ただ(足を止めて)溜め込むだけではモンスターに好き放題に攻撃されることになり、また一箇所でじっとしていては大した量のモンスターが集まらないため、モンスターを引き連れながら走り回る事が多い。その様子を電車に見立てて「トレイン」と呼ぶ。トレインは先述のMPKのためにモンスターをかき集める事もあれば、単に範囲攻撃スキルをより効率良く使うためにモンスターを溜め込んでいる事もある。しかしMPKする意思が無くとも、範囲攻撃の際に失敗して自身に倒されてしまった場合、かき集めた大量のモンスターが一斉に近くに居た別のプレイヤーに殺到してしまい結局MPK同様の事態を引き起こしてしまう。中には倒されるまでに至らなくても、少し失敗しただけですぐにテレポート等で飛んで逃げてしまうプレイヤーもいる。またモンスターによっては「単体の経験値がかなり高い代わりにMAP内に少数しかいない」と言うようなモンスターもおり、それをトレインでかき集めてしまう事でモンスターを独占してしまう事になるため、いずれにせよ他プレイヤーからはあまり好ましい目では見られない行為になる。なお、職業や取得スキルによる戦闘スタイルによっては、敵が四方からバラバラに集まってくるより一方向から集中して向かってきてくれた方が都合がいい(または、そうでないとスキルが役に立たない)と言う事情や、あるスキルはMAPの特定の座標では不発してしまうため、立ち位置を変えるために止むを得ず短距離をモンスターを引き連れたまま移動する事がある。これは俗に「ショートトレイン」等と呼ばれ、便宜上トレインと言う名称が使われているが、上記の高い確率で迷惑を及ぼすトレインとは区別される事が多い。モンスターがプレイヤーに気がつかない崖の上や崖の下、壁などから矢で攻撃することで安全に狩りをする方法である。しかしモンスターは射程外のこちらを敵として認識していないため、他人がより近くを通りかかるとそちらを攻撃しにいってしまう。結果、実際にモンスターから攻撃され被害を受けて応戦した人間と、その間も崖の上から安全に撃ち続けた人間との間でトラブルが起こるようになったため、非推奨の行為として列挙されるようになった。スキル「露店開設」を使用することでアイテムを他PCに対して販売できるが、その際に実際の販売内容とは異なる商品や価格を他人に想起させるように看板名を表示する行為。ただしその性質からプレイヤーは商品についての説明と値段を冷静に見ることで被害を自衛できる。従って管理側であるガンホーからトラブル解消のために関与されることは基本的に無い。主な露店詐欺としては以下が挙げられる。
出典:wikipedia
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