ボンベとは、気体や液体を貯蔵、運搬する際に用いられる完全密閉が可能な容器である。目的によっては、可搬式高圧ガス容器、設備用高圧容器などと呼ばれて区別される。内部は高い圧力になることが多く、鋼などの金属により丈夫に作られている。内容物の取り出し口は目的に応じたバルブが取り付けられている。法規制により設置の向きが決められていることが多い。名称については、和製ドイツ語など諸説ある(該当節も参照のこと)。ドイツ語の「ボンベ()」の語自体は「爆弾」の意味しかなく、「気体・液体の貯蔵・運搬用の耐圧容器」の意味はない。日本においてこれらの耐圧容器を「ボンベ(爆弾)」と呼ぶようになった理由は、「ガス爆弾」()に由来するなどの諸説あるが、ドイツ語由来ではないという説もある。英語では、 (シリンダ)、 (タンク)、 (ガスシリンダ)と呼ばれる。日本において気体用のボンベは、容器保安規則(昭和41年5月25日通商産業省令第50号)により、内容物によって本体の塗装色が定められている。また、LPGは規制緩和によりこの規程によらない(ただし上記の色は使えない)が、規定された当時のボンベはねずみ色であり、現在でも規定当時に製造されたねずみ色のボンベが数多く流通している。内容物が劇物、毒物、可燃物の場合には、さらにその旨をボンベに記載すると同時に所有者をボンベに記載しなければならない。また文字の色が定められている(アンモニアは赤文字、それ以外は白文字)。従って油性マーカーなどの黒色で所有者を書くのは違法となる可能性もある。ボンベに取り付けられたバルブは、その内容物(ガス種)により方式が異なるが、工業用(医療用を含む)では、酸素、窒素、アルゴン、炭酸ガス、水素、ヘリウムの場合、ほぼ同様の形式となっている。ただし、販売店により口金の様式に異なるものもある(口金に外ねじを切ったG式、内ねじを切ったF式)。また、ヘリウムと可燃ガスは逆ねじ(左ねじ)が切ってある。アセチレンボンベのバルブの口金にはねじは切っておらずパッキンが付けられている(接続金具側にシャコ万が付いていて締め付けるようになっている)。接続のしやすさでは内ねじF式(通称関西型)が良いとされるが、当たり面に傷が付くとガス漏れを起こし、調整器の向き合わせにコツが必要なことが欠点である。むしろ内ねじに雄ねじが両方に切ってあるオンソケットをねじ込み外ねじ用調整器を装着してあるほうが便利という意見もある(小型ボンベの場合は外ねじのため器具を兼用できる上、傷付きなどの補修もパッキンあるいはオンソケットの交換で済むため)。なお高純度品および医療用ガスはすべて外ねじあるいは特殊なワンタッチ式であり、内ねじ式は金属擦り合わせによる異物混入の恐れがあるため使われない。
出典:wikipedia
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