新鎌ヶ谷駅(しんかまがやえき)は、千葉県鎌ケ谷市新鎌ケ谷にある、北総鉄道・京成電鉄・新京成電鉄・東武鉄道の駅である。鎌ケ谷市において唯一の乗換駅で、市内を通る全ての路線がこの駅を通っている。北総鉄道北総線、京成成田空港線(愛称「成田スカイアクセス線」)、新京成電鉄新京成線、東武鉄道野田線(愛称「東武アーバンパークライン」)が乗り入れる総合駅となっている。このうち、京成電鉄については北総鉄道の線路を借りて運行を行う形態(当駅前後の区間では北総が第一種鉄道事業者、京成が第二種鉄道事業者として施設を共用)のため、実用上は同一路線として利用できる。そのため、当駅は実質的に3路線の接続駅という形になる。なお、3路線それぞれ駅番号を採用しており、北総(京成)はHS08、新京成はSL11、東武はTD 30である。北総線・成田スカイアクセス線(成田空港線)は高架駅、新京成線は地上駅(高架化工事中)だが、ほぼ並列しており、乗り換えは比較的容易である。東武野田線は掘割の中にあり、北総線と新京成線の駅の東側で交差しているため、両線との乗り換えは少し距離がある。ただし、各線とも改札口はほぼ同一平面上にあり、高架下が店舗を兼ねたかたちの乗り換え通路になっており、雨の日も濡れずに乗り換えることができる。いずれもの駅にもNTTBPの公衆無線LAN設備が設置されており、docomo Wi-Fiが利用できる。また北総・京成・新京成の駅にはUQコミュニケーションズの公衆無線LAN設備が設置されており、Wi2の公衆無線LANサービスが利用できる。島式ホーム2面4線を有する。駅舎は高架下にあり、ホームと連絡するエスカレーター・エレベーターを完備しているほか、ホーム上には待合室などが設置されている。南側のホームは開業以来未供用だったが、2007年11月に2面4線(待避駅)化され、当駅での通過待避および緩急接続が可能な構造となった。2010年7月17日より、京成電鉄が運行するアクセス特急(特別料金不要)が停車することで、京成の駅としても取り扱われている。これにより乗り入れ会社は京成(第二種鉄道事業者)を加えた4社となったが、あくまで北総鉄道の管轄駅であるため、駅番号は北総の番号 (HS08) のみとなっている。また、駅表記も従来通り北総鉄道の名前のみが記載されているが、改札口等の案内サインでは「北総線・成田スカイアクセス線」と表記することで空港利用者に配慮している。北総鉄道の券売機では、新京成線のきっぷも購入できる。新京成線の駅としては最も新しく、唯一平成時代に開設された駅である。島式ホーム1面2線を有する。改札口など駅舎部分は北総鉄道と共用しており、改札業務も北総鉄道に委託している。新京成電鉄のPASMO発売・チャージ対応定期券券売機(北総鉄道の定期券販売所では新京成単独の定期券は発売できない)がある。新京成線各駅との乗車券のみ北総鉄道の券売機で購入できる(なお、他の新京成線駅で発売されている京成津田沼駅経由京成線、北習志野駅経由東葉高速線やJR線連絡乗車券は発売していない)。開業時はエスカレーターを併設した跨線橋を持つ相対式ホーム2面2線だった。2004年2月22日に連続立体交差事業に伴い、現在の仮設の島式ホームが仮線上に設置され、駅舎とホームはエレベーターを併設した地下通路によって連絡されることとなった。工事完成後も島式ホームとなる。両隣にある北初富駅、及び初富駅へは当駅から歩いて10分程度で行く事が可能。また当駅と北初富駅の間は800mと近く、当駅のホームから北初富駅の駅舎を確認する事が出来る。相対式ホーム2面2線を有し、線路は開削構造になっている。橋上駅舎を有しており、スロープやエレベーター、エスカレーターが設置されている。野田線内では流山おおたかの森駅に次いで2番目、東武鉄道内では流山おおたかの森駅、東上線つきのわ駅に次いで3番目に新しく、東京地下鉄(東京メトロ)管理の伊勢崎線押上駅を含めると4番目に新しい駅である。東武鉄道全駅中、最も東に位置する。平日朝ラッシュ時上り一部の六実行きは到着ホームが変わり、階段・エレベーターの移動が発生するため柏方面の利用者には当駅で乗り換えを勧めている。2008年7月28日より発車メロディを導入した。当初は流山おおたかの森駅や春日部駅と同じものが使用されていたが、2009年2月26日から鎌ケ谷市に二軍の本拠地を置く北海道日本ハムファイターズと同市との連携により「ファイターズ讃歌」が使用されている。3社を合わせた2013年度の一日平均乗降人員は92,431人で、鎌ケ谷市内の駅としては単独および乗り換えを含めて最も多い。開業以降の1日乗降・乗車人員の推移は以下の通り。元々は既成市街地ではなく、畑や梨園が広がる土地の3路線交差部に設置された駅であるため、開業当時は少し離れて市役所庁舎がある程度で、他に特筆すべき建物や施設などはなかった。しかし、3路線揃った2000年代に入ってからは鎌ケ谷市の新市街地として開発が進められており、2004年以降は大型ショッピングセンターが駅前に開業するなど、開業当時からは大きく変貌を遂げている。また、駅周辺は以前「初富」という地名であったが、2008年2月25日からこれらの地区における住居表示実施に伴う字区域の変更、町区域の設定によって、「新鎌ケ谷一丁目」「新鎌ケ谷二丁目」「新鎌ケ谷三丁目」「新鎌ケ谷四丁目」「中沢新町」が新設され、駅名から発祥した「しんかまがや」という名称が正式に地名となった。当駅周辺には市の名産である梨(幸水、豊水、新高等)園が存在する。主に白井市方面への路線バスが駅前交通広場から発着する。新京成線と東武野田線は当駅がある地点で交差していたが、新京成・東武両社とも長い期間この地点に駅を設置しなかった。このため、両路線の乗り換えは新京成線の初富駅と野田線の鎌ヶ谷駅によって行われたが、両者の距離は約1km、徒歩で十数分の時間を要し、乗り換えは不便だった。古くから新京成線と東武野田線の交差地点に乗り換え駅を要望する声はあったが、長らく実現しなかった。その後、1979年に北総線の第一期区間(北初富 - 小室間)が開業したことで3線が交差・隣接した。この時、同線には後に新鎌ヶ谷駅となるホームなどの躯体は建設されたものの、駅は設置されず、同線と新京成線との乗り換えは乗り入れのために接続する隣駅の北初富駅で行われた。また、東武野田線とは接続されていなかった。1991年、北総線の第二期区間(当駅 - 京成高砂間)が開業した際に、当駅が設置された。ただし、この時点では新京成電鉄側に駅を設置する予定はなかった。「鎌ケ谷市内の連続立体交差事業完成時まで駅を設置せず、両線の接続は乗り入れの継続により行う」という方針によるものである。その後、鎌ケ谷市などの働き掛けと費用負担で方針が変わり、1年後の1992年に新京成線と北総線の乗り入れが廃止され、新京成線にも乗り換え駅として新鎌ヶ谷駅が設置された(管理は北総鉄道が実施)。東武野田線については、以前から地元住民や通勤客、鎌ケ谷市などから東武鉄道へ駅設置の要望が相次いでいた。同社は野田線の複線化にあたり、新京成線の高架化まで同線との交差部を複線にできないことから1989年より当駅近傍に「新鎌ヶ谷信号所」を設置し、六実から同信号所までの複線化を実施したものの、駅は設置されなかった。新京成線の駅設置時にも現在の新鎌ヶ谷駅周辺に駅を設置する予定はなかった。しかし、費用を乗り換え駅所在地の地方公共団体(鎌ケ谷市)が拠出することを条件に、東武側が(駅を設置しないという)方針を変更し、市や周辺住民の要求を飲む形で(北総線の駅設置から8年後となる)1999年に野田線の新鎌ヶ谷駅はようやく設置された。なお、ほぼ同じ理由で北総線東松戸駅の乗り換え駅として東日本旅客鉄道(JR東日本)武蔵野線にも1年前の1998年3月に東松戸駅が開業している。北総線ホームは1979年の同線開業時から2面4線の躯体が用意されていたものの、1991年の当駅開業時には当時の輸送需要やダイヤなどを鑑み北側の1面2線しか供用されず、南側には留置線が設置されたもののホームは長年放置されたままであったが、成田スカイアクセスの開業に伴い輸送力を増強するにあたり、2007年からようやく南側ホームが供用されるに至った。
出典:wikipedia
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