アルカディア( / )は、ギリシャのペロポネソス半島中央部にある古代からの地域名で、後世に牧人の楽園として伝承され、理想郷の代名詞となった。名称はギリシア神話に登場するアルカス(アルカディア人の祖)に由来する。英語風にアルケイディア、アーカディア、アーケイディア等と表記される場合もある。ラテン文字による綴りには「Arcadia」と「Arkadia」の2種が混在している(詳細については後述)。実在のアルカディア地方は、現在のアルカディア県にあたる。実在のアルカディアはペロポネソス半島中央部に位置する古代アルカディア人の住地で、マンティネイア、テゲアなどのポリスがあった。前4世紀にはアルカディア同盟が成立し、中心地としてメガロポリスが建設された。農耕に適さない貧しい山岳地帯で、牧畜を主としていたが、後世、牧人の楽園との伝承が生まれた。現代の行政区画ではアルカディア県がその名を受け継いでいる。アルカディア県は、古代のアルカディア地方に加え、エーゲ海沿岸のキヌリア地方を含んでいる。アルカディア県の県都はトリポリである。ユートピア・理想郷・牧歌的な楽園・理想的田園の代名詞的な意味は、楽園伝承から生じた。アルカディアのほか、アルケイディア、アーカディア、アーケイディア等と表記される。ラテン語の名言である、"Et in Arcadia ego" とは、「私(死神)はアルカディアにおいてでさえも、存在している」という意味であり、生のはかなさと死の不可避性を説いたメメント・モリの一例である。ギリシアの地名は元来「」である。ギリシア語の「」をローマ字転写するとき、「k」と「c」が混在することとなった。現在、多くの言語ではどちらの表記も用いられている。
出典:wikipedia
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