ロータリートランペット（）はトランペットの一種である。日本やアメリカなどで一般的なトランペットはピストンバルブ式であるが、ロータリートランペットはホルンなどに使われるロータリーバルブが付いており、レバーを押して演奏する。楽器の構え方は異なるが、運指はピストントランペットと同様である。ドイツ、オーストリアなどでよく使われる。日本でも、オーケストラ、独奏等では使われている。丸みがあり、暖かく優しいトーンが魅力で、音は他の楽器とよく調和する。一般的なロータリートランペットは両手で保持しなければならず、ピストントランペットのように楽器を片手で保持しながら、もう一方の手でミュートを操作したり、その他のアクションを行ったりすることができない。この欠点を克服するために開発されたのがガンシュホーン（）である。ガンシュホーンは、オーストリアのトランペット奏者トーマス・ガンシュ（）が同国の楽器メーカー、シャーゲル（Schagerl Music GmbH）と共同で開発したもので、ピストン・トランペットと同様に片手で縦に保持してヴァルヴ操作することができる。ガンシュホーンではそのベルの独特の形状も目を引くようになっている。

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