ハンバー装甲車は、第二次世界大戦中に最も広汎に生産されたイギリスの装甲車の一つである。本車はハンバー軽偵察車の補充として配備され、戦争終結まで軍務に就いた。本車はルーツ・グループによって生産された。ハンバー装甲車は基本的にキャリアーKT4砲兵トラクターのシャーシにガイ装甲車の車体を組み合わせたものである。最初の発注では1940年に500輌が命じられた。量産は1941年に開始され、1945年に生産が終了するまでに総計で3,652輌が製造された。半数以上が37mm砲を装備したマークIVである。この車輛は1941年後半から北アフリカ戦線に投入され、第11軽騎兵連隊と他の部隊で使用された。また他にも、ヨーロッパ戦線のイギリス軍偵察連隊やカナダ軍歩兵師団で広汎に用いられた。いくつかの車輛はイランの補給ルートの警備任務にあたった。ハンバー装甲車はビルマでも用いられた。捕獲されたマークIV型の車輛が、アーネムで、武装親衛隊の第9SS装甲師団ホーエンシュタウフェン隷下のアウフクレールングスAbtに使用された。第二次大戦後、ハンバー装甲車は1948年から1949年までエジプトで使用され、それらの一部は第一次中東戦争でイスラエルにより鹵獲されて使用された。またビルマ、セイロン、キプロス、デンマーク、メキシコ、オランダ、ポルトガルでも用いられた。ハンバー装甲車はインドのニザーム藩王国の兵力によって、インド軍に対抗して投入された。1948年のポロ作戦中のことである。いくつかの展示車輛、または稼働できる車輛は北アメリカとヨーロッパを通じて配分されたものである。ボービントン戦車博物館にはマークIが、にはマークVIが展示されている。しかしながら、今日の多くの蒐集家と熱心な愛好者にとり極めて残念であることに、大部分のイギリス軍に配備されていたハンバー装甲車は、軍務から退役した後、射撃訓練の的に使われて終わった。
出典:wikipedia
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