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地球連合軍の艦船及びその他の兵器

地球連合軍の艦船及びその他の兵器では、『機動戦士ガンダムSEED』を初めとする「C.E.(コズミック・イラ)」作品に登場する架空の艦艇やその他の兵器の内、地球連合軍陣営の兵器について解説する。円筒を上下に少し押しつぶした様な艦体が特徴の旧式輸送艦。『SEED』第1話などに登場し、民間船に偽装してヘリオポリスにG兵器パイロット候補生らを送り届ける任に就いた。外伝作品ではジャンク屋組合や宇宙海賊も所有し、生活拠点の母艦として使われていることが多い。もっとも数多く配備されている地球連合軍の護衛艦、小回りの利く130メートルという全長だが、MSの機動性の高さにはついてゆくことができない。エンジン部に推進剤タンクが外付けされてむき出しの状態になっているという弱点があり、何度も攻撃を受けているが、いざと言う時は切り離すことが可能。MA母艦としても運用が可能(ただし、艦体外部にドッキングする形で運用される。運用可能数は4機)であり、ヤキン・ドゥーエ戦役後期はMS母艦としても運用された。『SEED DESTINY』では、ネルソン級やアガメムノン級と共に艦体に改修を受け、両舷ミサイルランチャー間にMS発進用カタパルトを備え付けられた「モビルスーツ搭載型」が実戦配備された(ただしハッチのサイズの問題からストライカーパックを装着したMSは運用出来ない)。さらに大戦後半では、艦首下のイーゲルシュテルン1基を撤去した代わりに陽電子リフレクター発生パドルを増設した拠点防衛用のバリエーション「リフレクターシールド装備型」も登場した。級名はイギリス海軍の提督「フランシス・ドレーク」に由来する。地球連合軍の主力戦艦。全長250メートルの艦体規模と強力な武装を持つが、現代のMS戦には旧式さは否めない。本来は「メビウス」を主力とするMA母艦であったが、MS「ストライクダガー」の開発に伴い、急遽MAの搭載区画を改良する事によりMSの搭載が可能になった。以後は、MS、MAの後方支援が主な任務となり、MSが出撃する際には、艦橋に対して垂直に向いた形で射出される。『SEED DESTINY』では、ドレイク級などと同じく艦体に改修を受け、両舷にMS発進用カタパルトが備え付けられた「モビルスーツ搭載型」が実戦配備され、よりバランスの取れた艦船となった。級名はイギリス海軍の提督「ホレーショ・ネルソン」に由来する。地球連合軍の宇宙母艦であり、地球連合軍が保有する艦艇のなかで最大級のサイズを誇る。地球連合軍ではブルーに塗色されているのが通例だが、ユーラシア連邦ではブラウンに塗色している艦も一部存在する。地球連合軍艦艇として初めてリニアカタパルトを搭載した艦であり、大量のMAを搭載し、両舷には艦載機射出用カタパルトを備えている。なお、艦載機の着艦はカタパルト後方のハッチから行われる。艦首両舷にはアークエンジェル級にも採用された「ゴットフリートMk.71」を有しており使用頻度も最も多かったが、ミサイル発射管と機関砲に関しては、基数は記されていても設置場所を詳述(明記)している資料が皆無に等しく、かつ方向転換用スラスターの穴なのか発射口なのか判別がしづらいため不詳な点が多い。『SEED DESTINY』からは、ドレイク級などと同様に艦体に改修を受け、艦首にMS発進用カタパルトが備え付けられた「モビルスーツ搭載型」が実戦配備されたため、以下の解説では「前期型、後期型」の略称で分けて補足する。級名はギリシア神話のトロイア戦争に登場する将軍「アガメムノーン」に由来する。『SEED』第12、13、41、42、47話などで散見された約230メートル級の補給艦。スタージョン級大型スペースシャトルによって地上から運ばれた物資を引き継ぎ各宇宙戦艦へと搬入する役割を持つ。カラーはイエロー。アークエンジェル級と同時期に建造された艦であるためデザインに共通性があり、天地の縛りがない宇宙において双方が上下逆でもドッキングしやすいよう格納庫前面がスラントした形状で対応し、横から見て「▽△」のような噛み合わせとなってMS等の大型の物資を速やかに運びこむ事が可能となっている。ヘリオポリス崩壊時点で相当数が就役しており、ジャンク屋組合など民間団体への払い下げも行われている。『SEED』第41、47話などに登場し、アズラエル一向やNジャマーキャンセラー搭載型核ミサイルなどを移送した大型スペースシャトル。地球で載せた人員や物資などを宇宙で待機するコーネリアス級へ届けるまでの役割を担っているもので、連結しているロケットブースター基は大気圏離脱後に切り離される。アニメでは一般的な白・黒のカラーリングだったが、『山根公利イラストエッセイ Seek! Seed Ships #12』ではグレー塗色で描かれていた。なお、「SEED MSV 『Vol.16 ヴェルヌ35A/MPFM 多目的飛行モジュール』」に描かれている耐熱カプセルと良く似ているが、全くの別物である。『SEED DESTINY』などに登場。最大の特長はユニウス条約に違反しているミラージュコロイドを装備している点で、存在すること自体が危険な艦であり、公けにできない秘密部隊に運用させることが前提となっていた。武装や双胴の艦体形状等類似点が多い事からアークエンジェル級の改良艦と思われるが、「ローエングリン」のような戦略級の砲やラミネート装甲は装備されておらず、大気圏内での運用も想定されていない点が同級と異なる。カタパルトは前部左右2基。オプション装備である艦体両舷に取り付けられた巨大な推進剤予備タンクは、ミラージュコロイド使用中の熱紋レーダー反応を避けるため、低温ガスの噴出によって推進する潜航装置である。目次に戻る対空直衛を主任務とするイージス艦で、艦首主砲が単装砲タイプをデモイン級、連装ビーム砲タイプをアーカンソー級と区別されている。(艦種略号:CAGH Des Moines CLASS、CADE Arkansas CLASS)劇中では、アニメ両本篇のほぼ全ての海戦エピソードで見られたが、ミサイルの集中攻撃や対空戦闘で戦果を上げる一方で損害も大きかった。オペレーション・スピットブレイクではゾノのフォノンメーザー砲で艦橋を破壊され、オーブ解放作戦ではアークエンジェル級のゴットフリートにより撃沈され、ミネルバとの交戦では自軍のMAザムザザーが反射したタンホイザーに巻き込まれ爆沈し、ソードインパルスには対艦刀によって多数が斬り裂かれ轟沈した。血のバレンタインより始まった大戦以前から存在した艦を改修し運用能力を付加したモビルスーツ搭載型強襲揚陸艦(艦種略号:LHM Tarawa CLASS)。艦体中央の艦橋を挟んでV字型にアングルド・デッキを2面、航空機用カタパルト2基とヘリポート、甲板前部と艦体両舷部にMS発進ハッチを備える。武装については特にミサイルに関する記述のある資料、劇中で使用されたシーン共に皆無に等しいため、基数は設定画から判別出来るも対空なのか対艦なのかは不詳である。『SEED』第37話のパナマ基地でディンに撃沈される姿が散見された後、第38話でムルタ・アズラエルが乗艦する旗艦パウエルとして本格的に登場。その後、格納庫から直接歩行して移動していたハッチ内壁などが戦後に改修され、発進装置として機能するベルトコンベアを持つマイナーチェンジ艦「スペングラー級」も『SEED DESTINY』の時代になって運用されるようになったとされている。しかし、当該艦を含め『機動戦士ガンダムSEED』シリーズにおける水上艦の設定・名称は特に曖昧で、アニメ本篇と各資料集とでちぐはぐな点も多く、『DESTINY』第12話では「スペングラー級4(以下略)」と発していたのに対し、索敵モニター上ではタラワ級の艦種略号が表示されており、スペングラー級の略号が画面に映ることは無かった。級名は第二次世界大戦における「タラワの戦い」か、実在するタラワ級強襲揚陸艦そのものに由来すると思われる。『SEED DESTINY』第12、25、27、43話などで散見された約165メートル級の小型水上駆逐艦。(艦種略号:DDH Fraser CLASS)艦橋上部の角のようなマストが特徴で、艦首に主砲、艦橋前後部にCIWS、胴体中央と両舷にミサイル発射口などの武装が確認できる。『SEED MSV戦記』第2話に登場。C.E.世界では既に廃艦寸前の老朽艦だったが、ニュートロンジャマーによって原子力船が軒並み使用不能となったため急遽現役復帰となったもの。C.E.70年4月10日の珊瑚海戦において、旗艦のカンバーランド、キングズビル、アストリアら3隻のヘリコプター駆逐艦と、カナジアン、ブラッドフォードら2隻のミサイル駆逐艦から成る地球連合海軍第21ASW(対潜水艦戦)艦隊は、マルコ・モラシム率いる水中用MS部隊によって全艦撃沈させられた。竹書房『パーフェクト・アーカイブ・シリーズ3 & 5』の2冊、双葉社『ガンダムの常識 SEED 連合・オーブ篇』や、『SEED DESTINY』第12、42話の劇中などで表記・呼称されたもの。ダニロフ級については、アーカイブ3誌上ではアーカンソー級、同5誌上と常識SEED誌上では2種類を指して記されており、DESTINY本篇では「スペングラー級4、ダニロフ級8、他にも10隻ほどの中小艦艇を確認」という台詞だったが、同時進行のモニター上にはデモイン、アーカンソー、フレーザ、タラワ級の略号しか表示されていなかったため、2種類あるイージス艦の総称(俗称?)と推測されるが真相は不明である。ベーレンベルク級とイサルコ級については、「ボズゴロフ級2、ベーレンベルク級4、イサルコ級8」という台詞のみだが、続く第43話で潜水したアークエンジェルに攻撃された海上艦がフレーザ級とイージス艦(後ろ向き)で、第40話で見られたようにタラワおよびスペングラー級もオペレーション・フューリー艦隊に含まれるため、どの艦を指して呼称しているのかまでは不詳。『SEED』第34、35話などに登場し、ナタル・バジルールが乗艦した。『SEED』第34、35話、『SEED DESTINY』第38話などに登場し、ウィリアム・サザーランドやロード・ジブリールが乗艦した。艦首両舷に前方用4連装×2、後方用3連装×2の魚雷発射管を有する。目次に戻る『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』に登場。ザフトのレセップス級の対抗艦として建造された大型地上戦艦。スケイルモーター駆動のレセップス級と違いオーソドックスな装軌式を採用しているため、砂地以外の土壌でも移動が可能。艦内搭載のみならず、艦外にも多数のMSを露天係留させることが可能で、中央のドームにはデストロイ専用の格納スペースを有する。目次に戻る正式名称は「F-7D スピアヘッド 多目的制空戦闘機」。コックピット前方にカナード翼を持つクロースカップルドデルタ方式を採用した、双発のVTOL戦闘機。ジェットストライカー装備のダガーシリーズやウィンダム、航空可変MSレイダーが登場するまで連合空海軍の主力を担った。重力下では大幅に行動が制限されるMSに対しては数少ない有効な兵器であり、ザフトの空戦用MSディンに対しても火力、旋回性では譲るものの、速度、航続距離では上回る。スカイグラスパーの開発母体となった機体でもあり、機首形状に類似点を持つ。『SEED MSV戦記』では、エドワード・ハレルソンが単独操縦して参戦したC.E.70年8月の南米上空戦にて、ディン電子戦仕様を固定翼で切り裂いたことから「切り裂きエド」の異名を持つようになった。『SEED』ではオペレーション・スピットブレイクでアラスカの地球連合本部所属の本機が多数登場し、ザフトのモビルスーツ隊と交戦した。ディンを落とす場面も見られたが、ザフト軍とは戦力差で圧倒されている事もあり、第四ゲートの地球軍兵士が「第11防空隊が全滅」と発言している事からスピアヘッドの防空隊は壊滅したと思われる。オーブ解放作戦にも参加し、アークエンジェルにミサイル攻撃を行っている。『SEED DESTINY』ではジェットストライカーの制式採用により、メビウス同様の二戦級兵器となっている。しかし、ダーダネルス開戦前に偵察機と思われるスピアヘッドが二機飛行したり、J.P.ジョーンズの甲板に係留されている本機の姿が確認できるなど未だに現役で使用されている。主な搭乗者はムウ・ラ・フラガ、エドワード・ハレルソンなど。『SEED』『SEED DESTINY』などに登場。機体下部に2基の大型ローターを持つホバークラフト式回転翼機であり、コックピットはタンデム複座となっている。ダークグレー色をした重装甲機で、オーブ陣営の登場回で度々見られる薄水色の戦闘ヘリコプターとは全くの別物。武装は20mmバルカン砲、8連装ミサイルポッド×2などを装備し、デザインを担当した山根公利によれば、連合軍戦闘ヘリはホバータンク的に運用される対モビルスーツ戦用機であると『FROM G(THE) FIELD #7』にて解説されている。『SEED』ではパナマ攻略戦にて3機編隊のフォーメーションが描かれてもいたが対MS戦用というほどの戦果は見られず撃墜され、オーブ解放作戦では海上からの航空戦力に含まれていたが戦闘シーンは描かれなかった。『DESTINY』ではガルナハンの町を占領していた連合が撤退する際に見られた他、ロゴス打倒を宣言したデュランダルに賛同したザフト義勇同盟軍の航空戦力として、オペレーション・フューリーに参戦した。正式名称は「アグスタ・シコルスキー対潜戦闘ヘリコプター・キングフィッシャー33SP」。『SEED MSV戦記』第2話に登場していた駆逐艦艦載ヘリで、魚雷、ロケット弾、機関砲などを装備していた。主な搭乗者はジェーン・ヒューストン、ヨアヒム・クラウスなど。なお、同一であるという記述は一切無く、かつ上述の対MS戦闘ヘリのデザイナー談とも矛盾するが、パイロット目線のジオラマ写真上には同一とも見られる(思わせる)キャノピーのフレームが確認でき、コックピットも同様の複座式となっている。『SEED MSV戦記』第1話では、モビルスーツ誕生以前の時代(旧暦)から使われていたと思しき前後式操縦席仕様の機体がモーガン・シュバリエ率いる部隊で現役運用されていた。『STARGAZER』第1話では、上述の経緯と同じような前時代の機体が南米のフォルタレザに現われたジン タイプ インサージェントと交戦し、ロケット弾や焼夷弾で撃破に至るなど活躍していた。『SEED』第32話に登場した、レドームを有するAWACS。ニュートロンジャマーの影響でレーダー性能が急激に低下したC.E.世界では、本機やレーダー車のような索敵機能に特化した存在がある意味で攻撃兵器よりも遥かに重要となっており、空中機に限っていえばザフトではZGMF/TAR-X1 ジン戦術航空偵察タイプ、AME-WAC01 早期警戒・空中指揮型ディン特殊電子戦仕様(およびAMRF-101C AWACSディン)など、オーブ軍では空中早期警戒管制型ムラサメなどがその役割を担っている。『SEED』第38、41話などに登場したSTOL機で、機首部分が船体と色違い、かつ主翼上に2枚の垂直尾翼があるのが特徴。同作第23話でアスランのイージスほかザラ隊を個別に運搬したザフト側の中型輸送機の地球軍版といった機体で、同様にハッチは後部にあり搭載容量もモビルスーツ1機程度のスペースだが、VTOL輸送機側の間違いも合わせて「後期GAT-Xシリーズ3機を運搬した輸送機」と誤って解説している資料が多い。オーブ解放作戦では降下パックを換装したストライクダガーを運搬。パナマ基地崩壊後は、ようやく確保したマスドライバーを利用するためにムルタ・アズラエルとウィリアム・サザーランドがビクトリア基地への移動手段で搭乗した。『SEED』第41話、『SEED DESTINY』第18話などに登場した垂直離着陸可能なVTOL機で、胴体後方にのみ垂直尾翼があるのが特徴。ザフト側の類型機であるヴァルファウとほぼ同じ用途の機体でハッチも前部にあるが、搭載容量は若干少なく直立状態のモビルスーツ3機程度のスペースとなっている。オーブ解放作戦の後、カラミティ、フォビドゥン、レイダーをまとめて載せビクトリア基地に運搬したのが本機だが、なぜか「アズラエル達が搭乗した輸送機」や「大型輸送機よりも容量が少ない」などと誤って解説している資料が多い。映像を注視すれば一目瞭然なのだが、その原因は大型輸送機と同系色かつ似通ったデザインだった事と、登場シーンが続けざまだったカット割りが招いた錯覚によるものと思われる。目次に戻る『SEED』第1、34話などに登場する自走砲。主にザフトの降下カプセル輸送艦やローラシア級から投下されたモビルスーツ搭載カプセルをメインターゲットとする迎撃用途で配備されている。また、車体後方に存在する射撃データリンク用アンテナを地上のレーダー車や宇宙の各衛星、あるいは長距離哨戒機と完璧に連携させることが出来れば、Nジャマー環境下でも飛来するミサイルを撃ち落せる水準まで回復させることが可能。仰角は比較的柔軟につけられるも左右の振り角が皆無なため、8装輪での旋回を迅速に行えるようアスファルト地帯での運用が通例で、野戦の場合でも必要があれば急造の足場用プレートを敷き詰める陣地作業も行われるという。対MS戦では接近された時点で無力に等しく、劇中では水中から上陸を果たしたゾノに叩き潰されるシーンが多かった。第42話などにはオーブ軍が所有する同型も登場するが、カラーリングが異なり連合側の黒紫色ではないグリーン色となっている。『SEED』第1、35話などに登場する対モビルスーツミサイル搭載トラック。4連装×2基のミサイルランチャーを備え、赤外線センサーによって命中率を高めている。車体前部のバンパー下には車体固定用のジャッキが2本付属している。なお、ペットネームの語尾は「ク」が正しくブルドッグは誤りである。『SEED』『SEED MSV戦記』『SEED DESTINY』『STARGAZER』などに登場。「リニアガンタンク」とも表記される連合軍の主力戦車。車輪には無限軌道が破損しても走破を続けられる高性能モーターを内蔵するほか、本体と軸でつながっているケースの角度を変えて車高を上げることも可能。車体後方には自走リニア榴弾砲と共通の射撃データリンク用アンテナも備える。コックピットは3座式となっており、3名でコマンダー、ガナー、ドライバーを担当するのが通例。主な搭乗者はモーガン・シュバリエ、エドモンド・デュクロ、レイエスなど。武装については、主砲であるリニアガンの弾丸は菱形状の砲身内に合わせて四角く加工されたものが使用され、APFSDSやフェイズシフト装甲対応タンデム弾頭なども現存・開発中だという。本体両側面には4連スモーク・ディスチャージャーを2基装備する。新型のFUJIYAMA社製熱紋追尾ミサイルは、特にザウートを相手に猛威を振るった。オーブ軍も同型を所有・配備しているが、カラーリングが異なり連合側のブラウン(カーキ)色ではないグリーン色となっている。アニメ両本篇ではJOSH-A(アラスカ本部)、パナマ基地、インド洋前線基地、ヘブンズベースなどの守備隊として防衛にあたり、SEED第35話ではザウートの無限軌道を破壊し横転に追い込むも加勢のバクゥには全く歯がたたなかった。『SEED MSV戦記』ではエル・アラメイン会戦においてユーラシア連邦所属のモーガン・シュバリエ率いるタンク&ヘリ部隊とザフトのバルトフェルド隊が交戦。Nジャマーの登場で通信障害が重度化した戦場を逆手にとり、地雷なども交えたトラップと鍛えぬいた隊員同士の“察し(暗黙の了解)”だけでフォーメーションを駆使しザウート部隊を終始圧倒。副隊長のマーチン・ダコスタ機も撃墜寸前まで追い詰めるが、バルトフェルド駆る増援のバクゥ部隊に敗北した。『STARGAZER』では単独で操縦していたレイエス機にエドモンド・デュクロが同乗し、ジン タイプ インサージェントと交戦。下半身を砲撃しなんとか行動不能までに追い込むも、無反動砲の反撃を受け大破した。『SEED』第1、34話や『SEED DESTINY』第16、18、38話などに登場したトーチカの一種。悪天候時や夜間の戦闘に備え周辺前方には投光機を敷設してある事が多く、インド洋前線基地に配備されたものは擬装網を被せるカモフラージュを施していた。ローエングリンゲート戦では坑道から強襲してきたインパルスに接敵され全くの無力だった。『SEED』第1、34、37話、『SEED DESTINY』第38話などに登場したトーチカの一種で、アークエンジェル級が搭載するものと同じ対空防御ミサイル10発を備える。ザフト側視点での降下揚陸シーンで度々飛来してくるもので、パナマ攻略戦ではディンを撃破している。『SEED』第36話や『SEED DESTINY』第16話などに登場したトーチカの一種。岩肌などにカモフラージュしているため、攻撃されない限り肉眼で見分けるのは難しい。内部は開口部が広く取られており、射角もつけ易くなっている。ゾノやジンとの交戦が見られたが全く効果が無かった。『SEED』第1、34、37話、『SEED DESTINY』第38話などに登場したトーチカの一種。前時代の戦艦が用いた2連装砲を転用したもので射角と照準の容易さを優先して地形への擬装は行っていない。砲撃したのち真っ先に狙われ破壊される事が多かったが、ゾノを撃破してもいた。一方『SEED』第38話には、オーブ側が運用する本基がオノゴロ島海岸付近に設置されており、降下パックで強襲するストライクダガーに踏み潰されていたが、砲撃一回につき大きな反動があるはずの表現ではなく、50mmガトリング砲のような連射エフェクトで描かれていた。上記トーチカ群とのセットで周辺に埋設してある事が多く、『SEED』第36話ではゾノが罠にかかった。『SEED MSV戦記』第1話のエル・アラメイン戦線では戦車隊の戦術で駆使されザウートを苦しめた。『SEED』第37話、『SEED DESTINY』第38話などで散見された大型パラボラアンテナを積載する支援車両。劇中では自走リニア榴弾砲やリニアガン・タンクとの連携が描かれる暇なく無抵抗なまま破壊されていた。物資搬入などに使われるフォークリフトの一種で、装輪式ではなく装脚式なのが特徴。『SEED』第1話のヘリオポリス工場区で見られたオレンジ色と、第28話のモルゲンレーテ本社ドックで見られたグリーン色の2機種がある。目次に戻る艦隊戦および対コロニー、対要塞戦等に用いられる戦術核ミサイル。劇中ではMAメビウスやMk5を2基を搭載したストライカーパック「マルチランチャーパック」を装備したMSウィンダムによって運用された他、アガメムノン級等の宇宙艦艇に搭載されている。平時は専用のミサイルケースによって保管され、マルチランチャーパックはこのミサイルケースをそのままストライカーパックとしたものである。ミサイルケースには、ご丁寧に放射性標識が描かれている。『SEED』では、開戦直後、後に「血のバレンタイン事件」とされる艦隊戦で、地球連合軍旗艦「ルーズベルト」に秘密裏に持ち込まれたMk5を装備したMAメビウスがユニウスセブンを破壊して以降、ザフトが報復も兼ねて地球圏全域に散布した「ニュートロンジャマー」によりMk5は他の核兵器及び核動力、原子力発電(核分裂炉)共々使用不能となった。しかしザフトが開発した「ニュートロンジャマーキャンセラー」が連合軍においても実用化され、大戦末期の地球連合艦隊において最強の打撃力として復活を果たし、ザフトの宇宙要塞ボアズを壊滅させる戦果を挙げるが、ヤキン・ドゥーエ攻防戦と同時進行で行われたプラント本土への核攻撃は「三隻同盟」の介入と、核攻撃部隊「ピースメーカー」の壊滅により頓挫、ヤキン・ドゥーエ攻防戦も事実上両軍の痛み分けにという形で幕を下ろす。『SEED DESTINY』では、ユニウス戦役開戦と同時に行われた艦隊戦において、マルチランチャーパックを装備したMSウィンダムを要する核攻撃部隊「クルセイダーズ」がプラント本土への核飽和攻撃を緩行するが、ザフト軍は放射性標識の描かれたマルチランチャーパックを光学観測により発見すると、予め待機していた新兵器「ニュートロンスタンピーダー」をMk5及び「クルセイダーズ」のいる宙域に向け照射。すでに発射されていたMk5のみならず母艦に保管されていたすべての核弾頭が自爆、その結果「クルセイダーズ」は殲滅の憂き目に会い作戦は失敗に終わる。その後は本編に一切登場しない。『ASTRAY』では、「ニュートロンジャマー」によって使用不能となった一部の核兵器が外宇宙への移住コロニーの動力源となったが、これにMk5が使われたかは明らかではない。地球連合軍が開発したマイクロ波発生装置で、基地の自爆装置として使用された。元々は、月面のエンデュミオン・クレーターのレアメタル採掘用の器材として設置され、レアメタルの混ざった氷を融解させるための装置であったが、グリマルディ戦線において、ザフト軍の攻撃を受け敗色が濃厚となった地球連合軍が、採掘施設をザフト軍の手に渡る前にサイクロプスを暴走させ破壊した。これと同じ装置を、アラスカ基地の自爆装置として秘密裏に設置していた。サイクロプスの装置自体は、マイクロ波発生用装置である多数の大型パラボラアンテナを敷き詰めたもので、「サイクロプス」(一つ目の巨人)という名前はこのパラボラアンテナを巨大な瞳に見立てたものである。サイクロプス自体の原理は非常に単純であり、電子レンジなどに使われているマイクロ波を放射し、更にはマイクロ波の強度を増加させ、周囲一帯にマイクロ波加熱を生じさせるというものである。人間を始めとする生物の身体の殆どは、60%前後が水分で構成されている為、起動されたサイクロプスの有効範囲内にいる生物は、体内にある水分が急激に加熱・沸騰させられ、更に水蒸気が全身の皮膚を突き破って爆発し、最終的には破裂死に至らしめられる事となる。加熱する水が無いとしても、ある程度は加熱され大気中水蒸気の輻射熱も発生する為、搭載している燃料や弾薬が加熱されれば(もし水分が混入していればさらに激しく加熱される)誘爆を起こし、MS等の様な兵器を破壊する事も可能。更に機器そのものや設置された設備、構造物等に対しても、それ自体への効果は低いものの、加熱された輻射熱によって確実に破壊する事が可能である。最終的には発振地中心から爆発が生じ、周囲一帯を焼き尽くしてしまう。サイクロプスのマイクロ波によって焼き尽くされた対象地点は、一見不毛の地に見えてしまうものの、放射能による汚染は無く、環境へのダメージもゼロではないが、最小限に留められる。また、マイクロ波は電波の一種である為、本来ならばニュートロンジャマーによって妨害を受けてしまうが、皮肉な事にもニュートロンジャマーによるマイクロ波の妨害機能は、サイクロプスの効果を狭い範囲で限定的に使用する事が可能になり、最終的にサイクロプスは、ニュートロンジャマーの効果によって、逆に使いやすい自爆システムへと発展する事となってしまったのである。劇中ではザフトの作戦であるオペレーション・スピットブレイクにおいて、地球連合軍はアラスカの地下にあるJOSH-Aに設置されていたサイクロプスを発動させ、ザフト軍地上部隊の大半をアラスカ基地防衛任務についていた友軍ごと撃破した。その場にある兵器・建物の全ては破壊され、アラスカ基地は壊滅した。『SEED DESTINY』第17、18話に登場。アークエンジェル級などが搭載する同名の陽電子破城砲をトーチカ用途に転用したもので、エネルギーはガルナハン基地と直結したケーブルから供給される。本基が“矛”を務め、再チャージが完了するまでは陽電子リフレクターを備えるMA・ゲルズゲーを“盾”とする事で鉄壁の防衛体制を敷いていた。『SEED DESTINY ASTRAY』では、アーモリー・ワン付近の暗礁地帯にある隕石の中に秘匿されていた同砲台が登場する。ヘブンズベースに搭載されている対空掃討砲。その正体は巨大な広角レーザー発生装置である。砲口は上部に固定されており、その表面は雪山に偽装されていた。ヘブンズベース攻防戦で使用され、ザフトの降下部隊を壊滅に追いやった。ザフト・反ロゴス同盟軍によってヘブンズベースが制圧された後にどうなったのかは不明。軌道間全方位戦略砲と呼ばれる地球連合軍の戦略兵器システムで、月面ダイダロス基地に設置された巨大ビーム砲と、月の周辺に配置された複数の廃棄コロニーから成る。廃棄コロニーの内側全面には、フォビドゥンが装備していたビーム偏向装置「ゲシュマイディッヒ・パンツァー」が設置されており、砲塔から発射されたビームはこの廃棄コロニーの内部を通過するとその軌道を変え、目標の対象物をレーザーカッターのように切断することができる。ビーム砲の出力は極めて高く、目標にもたらされる被害はザフトの戦略兵器「ジェネシス」にも劣らないとアスラン・ザラは言っている。ただし、月面に埋め込まれる形で設置されているビーム砲自体の射角は極めて狭く、第一次中継点の廃棄コロニーに不備が生じれば、事実上、目標への照準合わせが不可能となる。なおレクイエムとは、カトリック教会で行われる死者のためのミサ、及びそれに用いるミサ曲(葬送曲)の意。各中継コロニーには作曲家の名前がつけられており、それぞれ「フォーレ」「ヴェルディ」「チェルニー」「マルタン」「グノー」と呼ばれている。このうち、劇中に名前が登場したのは「フォーレ」「チェルニー」「グノー」の三つだけであるが、この5人は全員レクイエムの作曲で有名な音楽家である。劇中では、レクイエム攻防戦において、第一射はプラントの首都であるアプリリウス・ワンを狙ったが、最終中継点の廃棄コロニーがジュール隊との交戦の影響で射角がずれ、首都への直撃は免れたものの、ヤヌアリウス・ワンからヤヌリアウス・フォーの4基が直撃を受け全壊、さらにその残骸がディセンベル・セブンとディセンベル・エイトの2基を崩壊させるという壊滅的な被害を与えた。第二射を阻止するため、ミネルバがダイダロス基地に奇襲をかけ、シンのデスティニーやルナマリアのブラストインパルスの攻撃によってレクイエム本体のコントロール・ルームを破壊し基地を制圧した。ダイダロス基地を奪取したザフトはレクイエムを接収し、プラント最高評議会議長ギルバート・デュランダルの命令で修復される。その際、陽電子リフレクターが設置されている。また、レクイエム本体の名前は変えられなかったが、実用可能な各中継コロニーの名前は全体的には「ステーション」へと変更され、個別には第1次中継点を「ステーション・ワン」と呼ぶよう改められた。そして地球連合軍の月面アルザッヘル基地に向けレクイエムを発射し、大西洋連邦大統領ジョゼフ・コープランドを地球連合軍共々消し去った。デュランダルがレクイエムを自らの切り札の一つとしたことは、イザーク・ジュールやディアッカ・エルスマンのデュランダルに対する不信感を決定的なものとしてしまい、両者がザフトに反旗を翻すきっかけとなった。レクイエムは、デュランダルの唱えるデスティニープランに反対し攻撃を仕掛けてきたオーブに照準が合わされたが、アスランとネオ(ムウ)にレクイエム本体を破壊され、オーブへの攻撃は回避された。

出典:wikipedia

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