コスモ・ゼロ (Cosmo-Zero) は『宇宙戦艦ヤマトシリーズ』に登場する架空の宇宙戦闘機である。デザイン担当は松本零士、加藤直之、宮武一貴。以下は劇中設定。『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』『ヤマトよ永遠に』『宇宙戦艦ヤマトIII』以外の全作品に登場。地球防衛軍の宇宙戦闘機で、正式名称は「零式宇宙艦上戦闘機」。大気圏内外で運用できる万能戦闘機である。第1作の設定によれば、零式宇宙艦上戦闘機「52型」というサブタイプ名を持つ。「ブラックタイガー」以降に開発・採用された、対ガミラス帝国戦役時の最新鋭機である。元々第1作におけるヤマトの主力艦載機という設定だったが、作画面の都合からより単純なデザインのブラックタイガーが作られ、コスモゼロは劇中では主に古代専用機として活躍した。続編の『さらば』では「コスモタイガーII」が主力戦闘機として新たに設定されたため登場せず、『さらば』のリブート作品である『宇宙戦艦ヤマト2』で再登場するも、量産機として登場することはなかった。『永遠に』『ヤマトIII』ではコスモタイガーIIのバリエーション機「新コスモゼロ」が新たな古代機として設定されたため再び登場しなくなったが、『宇宙戦艦ヤマト 完結編』において若干のデザイン変更のうえ三度登場。『宇宙戦艦ヤマト 復活篇』では、発展型である「コスモゼロ21」が登場した。主翼と上下の垂直尾翼で構成される十文字翼が特徴的。下部垂直尾翼(安定翼)は可動式で、着陸状態では大部分が胴体に収納される。機首部の両側面と下面の計3箇所に、姿勢制御用の噴射ノズルを持つ。通常は単座機として運用されるが、後部座席を設置して複座機にすることができる。後部座席の使用例としては、第1作第19話で宇宙に飛び出した相原義一を収容。『ヤマト2』第25話では真田志郎を乗せて都市帝国に突入。さらに『完結編』では古代が後部座席に森雪をナビゲーターとして同乗させ偵察に出たことなどがある。この時、古代が気絶していたにもかかわらず、母艦であるヤマトに帰投しているため、自動帰投装置でもあるか、もしくは、非常時には後席でも最低限の操縦はできるようである。機体のカラーリングは、胴体は灰白色もしくはシルバー、機首が赤、コクピット前方は眩惑防止用の黒、各翼の前縁部分は黄色である。ただし『完結編』ではカラーリングに若干の変更があり、胴体部が薄い水色に、機首は赤だが下部の突起が白に、上部垂直尾翼全体が赤でその前縁は白、エアインテークの前縁も白になっている。『復活篇』のコスモゼロ21はより細身のデザインとなっている。機首と胴体の下にノズルを持ち、垂直離着陸が可能。主翼は胴体サイドブロックの副機関ごとその根元から上方に折り畳み式になっている。ヤマト搭載機の場合、コスモ・ゼロは艦後部に2基あるカタパルトの内のひとつより射出される。カタパルトは艦後方を向いている。発進シークエンスは下記の通り。なお設定では、カタパルトより射出された機体がヤマトに戻るときは、カタパルト下部の着艦口(『さらば』前半で、救命艇が発進する部分。大和型戦艦では短艇格納庫があった)から収容されることになっているが、画面ではそこまで描かれていない。松本零士や聖悠紀の漫画版では殆ど登場しない。逆にひおあきらの漫画版では頻繁に登場する。ひおあきら版では「宇宙零戦」と呼称されている。古代専用機ではなく加藤も中盤まで愛機としており(バラン星会戦から重戦に乗り換えている)、宇宙零戦隊として複数機が登場。ガミラスの冥王星基地を爆撃して破壊したり、銃撃で高速空母を撃沈するなどアニメ版より活躍している。また、宇宙サルガッソーでの探索や、ガミラスの宇宙要塞潜入にもシームレス機に代わって使用されている。機体その物はコスモゼロと大差ないが、前述のようにアニメ版にはない爆撃能力があり、主翼下のパイロンが増槽の他に内側へ二箇所増設され、尾部にスネークアイ状のダイブブレーキがある大型の自由落下爆弾を一発ずつ懸架可能。発進シークエンスはアニメ版とは異なり、発進口がヤマトの第三主砲の直下(旧戦艦大和の短艇格納庫付近)にあり、舷側がスライドして横方向へ発進する。収容は舷側から触手状の着艦マニピュレーターが繰り出され、機体を絡める形で強制着艦させる方式である。PS用ゲーム『宇宙戦艦ヤマト 遥かなる星イスカンダル』発売に伴い、一部登場メカのリデザインが行われたが、本機も宮武の手によって新しい設定画が描かれている。基本的なデザインは変わらないが、全体的にエッジがシャープになり、角部の丸みがなくなっている。機体下部垂直尾翼は引き込み式ではなく、折りたたみ式に変更されている。設定も若干変更され、「コスモタイガーII」に対して「コスモタイガー (I)」 にあたる、2220年以降に配備される予定の最新鋭機の試作機とされている。古代守も開発に関わっていた模様。ヤマトにはこの試作機1機が搭載されているのみで、当初より古代進専用機として扱われている。ただし、続編であるゲームソフト『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』においては、加藤三郎、山本明らも搭乗できる「ブラック・ゼロ」なる機体も存在している。これはボーナスユニットとして登場する、黒を基調としたカラーリングのコスモ・ゼロの同型機である。第1作『宇宙戦艦ヤマト』(以降、「旧作」)のリメイク作品である『宇宙戦艦ヤマト2199』では、「零式52型空間艦上戦闘機 コスモゼロ」という名称で、設定やデザインがリファインされて登場する。デザイン担当は玉盛順一朗、コックピット内は山根公利。国連宇宙海軍/極東方面空間戦闘群/宙技廠が開発した機体で、種別は「全領域制宙戦闘機」である。古代は「ゼロ」、沖田は「零式(れいしき)」と呼んでいる。量産遅延に従い、2機のみヤマトに搭載され、それを補充するためにコスモファルコンが国連地上軍から転用されている。なお、本来は2200年制式化予定であり、「零式」は仮称である。旧作のコスモ・ゼロとの外見上の相違点は、主翼の下反角が翼の途中からさらにもう一段階付けられていることなど。翼下ハードポイントには高機動ユニットを懸架している。艦上戦闘機として開発されたため、機首、主翼、垂直尾翼が折り畳み可能になっている。また、コスモゼロの外観上の特徴とも言える機首・垂直尾翼・主翼に存在する突起状の部分については、近年の戦闘機のステルス化などの状況を鑑み、コスモファルコン編隊のステルス制御用の各種アンテナが内蔵されているという指揮官機・電子戦機の要素を踏まえた解釈となっている。さらに、機首先端の各種複合アンテナには流体制御システムを内蔵し、太陽系標準環境における全領域航行を可能とする。機体中央に主エンジン、その両側に副エンジンを搭載する。主エンジンは後ろから見て時計回りに回転するため、機体は左旋回が得意。単独での大気圏離脱能力がある。基本的に単座だが、後部に予備シートが収納されており、複座にも対応している。武装は機銃が機首下面に4丁装備になったほか、機首の穴は機関砲と設定されている。機銃や機関砲は一見すると実弾を発射しているような描写だが、実際にはビーム兵器であり、機銃は薬室内に力場を形成し弾丸状のプラズマ等のビームエネルギーを銃身内で加速させ連続発射し、機関砲は薬室内で形成した陽電子砲弾を発射している。性能はきわめて優秀で、空戦性能のみならず機関砲やミサイルを使った対地・対艦攻撃能力も強力である。ヤマトに艦載されている2機は、それぞれ古代と山本玲がパイロットを務めており、機首が古代機(0-5201)は赤色に、山本機(0-5202)はオレンジ色に塗装されている。古代機のコールサインは「アルファ1」、山本機は「アルファ2」。アルファ1は、ガミラス本星戦において爆発する第二バレラスの破片によって大破し、復路で航空隊員にいじられている。亜空間回廊内での白兵戦では篠原達がアルファ1の機銃を持ち出し、敵兵を撃退するのに使用されている。なお、防空基地に配置されていた機体は、主翼に日の丸が描かれていた。この機体は厳密には51型で、エンジン不調で複座型の試験も兼ねて駐機されていた。旧作同様、艦後部のカタパルトから発艦する。カタパルトは左右に2基設置されているが、第一格納庫は中央で仕切られているため、使用されるカタパルトは固定されている。発艦シークエンスは下記の通り。なお、七色星団海戦において、古代が発艦する際は、カタパルトが破壊されていたことや艦内が無重力状態だったこと、また緊急を要する事態だったこともあり、機体のスラスターを吹かすことで直接格納庫から出ている。
出典:wikipedia
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