鹿行大橋(ろっこうおおはし)は、茨城県行方市と鉾田市を結ぶ、霞ヶ浦(北浦)に架かる国道354号の橋である。北浦に架かる5本の橋梁のうち、最も北に位置する。名称の“鹿行”とは、平成の大合併以前に存在した鹿島郡と行方郡の頭文字から取られた地名である。開通当時の両岸は行方郡北浦村と鹿島郡大洋村であった。一般県道土浦大洋線(当時)の一部として、1964年に着工して1968年に橋が完成して開通した。のちの1993年に県道が昇格して、国道354号の橋梁のひとつとなった。旧橋には「最大幅2.4m、重量14t」の大型車通行制限が設けられていて、対向車がすれ違えないほどに狭く、すれ違うためには、途中に設けられた3ヶ所の待避レーンで対向車を待避するという交互通行をしなければならなかった。また、かねてより老朽化も懸念されていたが、2011年3月11日に発生した東日本大震災で橋梁の一部(行方市側より7〜9桁目の3径間、約58m)が崩落。茨城県警は走行中の車両が複数転落したと発表。翌日、水没車両1台が発見され、男性1人の死亡が確認された。東日本大震災で崩落して犠牲者の出た唯一の橋だった。なお、近辺で崩落した橋はない。2014年1月に旧橋のすべての撤去が完了した。震災以前の2002年より新橋への架け替えを含めた国道354号北浦バイパスの建設工事を行っており、当初2013年3月末の完成予定を目指して事業が進められていたが、震災による旧橋の崩落を受けて開通が1年近く前倒しされ、2012年4月26日に北浦バイパスと共に開通した。約1年ぶりに鉾田市札-行方市山田間の往来が可能になったほか、車道幅員8m(2車線)・歩道幅員3.5mとなり従前の狭隘問題も解消された。なお、開通に際する式典では、震災による崩落で亡くなった男性に対して黙祷が捧げられている。
出典:wikipedia
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