ホールインワン(Hole in one)とは、ゴルフ競技において1打目でカップにボールを入れること。エースとも呼ばれる。主にパー3(規定打数は3回)のホール(ショートホール)で達成されることが多い。パー4のホール(ミドルホール)でのホールインワンはアルバトロス、パー5のホール(ロングホール)でのホールインワンはコンドルとなり、ホール形態や風向き、選手の打力など特殊な条件が重なった場合にまれに記録される。芝生へバウンドせずに直接カップインするホールインワンも飛び出すことがある。旗にワンクッション置かれる軌道と、本当に直接インする軌道とに分けられる。運よくカップにボールが入ってもカップ内で静止せずに跳ねてカップから飛び出した場合、ホールインワンとならない。またカップにボールが入っていても、カップとピンの間にボールが挟まっていたりして「カップの縁よりもボールの上面が上にある」状態では正規のカップインとして認められないため、一度ピンを抜いてボールをカップの中に落とす必要がある。この状態でピンを抜いた際にボールがカップから飛び出てしまった場合はカップインが認められないため、ホールインワンも無効になる。1990年代頃まで日本においては、ホールインワンのご祝儀としてキャディなどへのチップやコースへの記念植樹、コンペ等なら参加した全員に対する記念品の贈呈や祝宴などを行うことが定着していた。ケースバイケースで額は異なるが、一説には数十万円~100万円近くかかるともいわれていた。個人プレーであれば他の参加者への記念品贈呈や宴会で済ますこともあるが、コンペ等の場合は個人間の関係で済ますことはほぼできないため、これを避けることは難しかった。2000年代頃からはこのような大々的な祝宴は見られなくなり、贈答品程度に留まっている。一般的な個人にとってこの金額は当然ながら看過できるものではないため、損害保険会社からは「ゴルファー保険」という商品が1982年に発売された。この保険には、比較的発生率の高いプレー中の事故(打球が人に命中してしまうことや蜂に刺されることなど)への保障のほか、ホールインワンによる出費が生じた場合にも保険金が支払われる。このことから、ゴルファー保険は俗にホールインワン保険という通り名で呼ばれている。ゴルフ評論家の風間十郎の言によると、日本において戦前ではホールインワンしたゴルフ場名や日時を染め抜いた手ぬぐいを親しい友人に配る程度で、大々的なパーティーを開くようになったのは、中村寅吉が活躍した1950年代の第一次ゴルフブームの頃からという。ちなみに、1888年スコットランドにおいてホールインワンしたプレイヤーが、キャディに3シリングをチップとして渡したという記録があるが、現在は周りの人が祝ってくれる事はあっても、自分の費用で大々的にパーティをすることはなく、植樹や祝賀会までするのは日本だけであるという。上記のご祝儀とは逆に、プロ選手が大会中にホールインワンを記録した場合は、大会スポンサーから「ホールインワン賞(Hole-in-one prize)」として賞金や賞品が授与されることがある。ただ、選手が関係者を招いて祝宴を行うことは皆無である。なお「プロのトーナメントにホールインワン賞があるのは日本のみ」と俗に言われるが、マスターズ・トーナメントでもホールインワン達成者にはクリスタル製のボウルが贈られるほか、欧州ツアーでは高級車や油圧ショベル、宇宙旅行が賞品として設定される例もあり、諸外国のプロトーナメントでもホールインワン賞は存在している。2014年のドバイ・デザート・クラシックでは、25周年記念大会の目玉として17番ホール(パー4)のホールインワン賞に250万ドルもの賞金がかけられたこともある。
出典:wikipedia
LINEスタンプ制作に興味がある場合は、
下記よりスタンプファクトリーのホームページをご覧ください。