オオカミウオ科(学名:)は、スズキ目ゲンゲ亜目に所属する魚類の分類群の一つ。2属からなり、オオカミウオなど寒冷な海に生息する底生魚のみ5種が含まれる。オオカミウオ科の魚類はすべて海水魚で、北部太平洋あるいは北部大西洋の冷たい海に分布する。沿岸の浅い海から、やや深みにかけての海底で生活する底生魚の一群である。所属する5種のうち3種は大西洋産で、北アメリカやヨーロッパにおいて重要な水産資源となっている。残る2種のうち、オオカミウオ "Anarhichas orientalis" のみが日本の近海にも生息する。肉食性で、貝類・ウニ・頭足類を主に捕食する。卵は雄あるいは雌によって保護される。オオカミウオ科の仲間は左右にやや平たく側扁した、細長い体型をもつ。顎の前方には円錐状の鋭い犬歯を、後方には大きな臼歯を備え、貝類など硬い獲物を噛み砕くことが可能になっている。よく発達した頭部に比べ尾部は貧弱で、先細りの体をしていることが多い。"Anarrhichthys" 属に含まれる唯一の種であるウルフイール("A. ocellatus")はウナギのように著しく細長く成長し、最大で2.5mに達するなど、オオカミウオ属との形態学的差異が大きい。背鰭の基底は長く、柔軟な棘条のみで構成され、軟条を欠く。棘条はオオカミウオ属では69-88本、"Anarrhichthys" 属では218-250本。大きな胸鰭をもつ一方で腹鰭はなく、支持骨格のみが残存する。臀鰭は42-55本(オオカミウオ属)あるいは180-233本("Anarrhichthys" 属)の軟条からなり、後者では1本の棘条をもつ場合がある。尾鰭は小さく、オオカミウオ属では背鰭・臀鰭と連続しない。椎骨は通常72-89個で、"Anarrhichthys" 属のみ250個を超える。鱗はないか、ごく微小な円鱗をもつのみ。側線の発達は悪く、浮き袋はもたない。両側の鰓膜は峡部で互いに接触する。オオカミウオ科には2属5種が記載される。
出典:wikipedia
LINEスタンプ制作に興味がある場合は、
下記よりスタンプファクトリーのホームページをご覧ください。