『ドラえもん のび太と竜の騎士』(ドラえもん のびたとりゅうのきし)は、月刊コロコロコミック1986年11月号から1987年3月号に掲載された「大長編ドラえもんシリーズ」の作品。および、この作品を原作にして1987年3月14日に公開されたドラえもん映画作品。大長編、映画ともにシリーズ第8作。地底世界を舞台に、恐竜人をモチーフにした作品。大長編の連載は当初は1986年8月号から予定されていたが、作者の体調不良と静養のため上記の号までずれ込んでいる。同時上映は『プロゴルファー猿 甲賀秘境!影の忍法ゴルファー参上!』と『オバケのQ太郎 進め! 1/100大作戦』。藤子不二雄名義としては最後のドラえもん映画作品。恐竜が大好きであった藤子・F・不二雄は、かつて執筆した『のび太の恐竜』に続き、恐竜を題材とした長編の執筆に意欲を抱いた。そしてこのストーリーにエピソードとして、彗星衝突による恐竜滅亡説、恐竜人ディノサウロイドを盛り込むことにした。藤子は恐竜の大絶滅の原因として彗星衝突説を先に知り、絵にもなり、またストーリーもドラマティックになるという理由で、本作に取り入れることにした。しかし、後から考えると隕石衝突説の方が有力だったと思うようになったという。地底人については、1982年にカナダの古生物学者デール・ラッセルが提唱したディノサウロイドの写真を雑誌で見て、地底人のデザインの参考にしたという。デザインとしてモチーフにしたとの明言はないが、このディノサウロイドより作品のインスピレーションを得たということについては、別の著書においても語られている。また本作は、なにかかっこいいタイトルをということで『のび太と竜の騎士』として連載を開始したが、連載3回目くらいまでこの竜の騎士が善玉であるか悪玉であるかさえも決めておらず、物語の結末も連載の半ば辺りまで決まっていなかった。物語序盤ではスネ夫が恐竜の存在を否定しようとする展開で進行するなど、大長編には珍しくスネ夫が話の中心になっている。また、以前に「アフリカを衛星写真で調べたことがある」と『のび太の大魔境』の話の後に起こったことが示唆されている。序盤でスネ夫が行方不明になるが、主要メンバーの1人が行方不明になり、残りのみんなが助けに行くことから冒険が始まる展開は大長編初であり、後のシリーズにも受け継がれている(『ドラえもん のび太のドラビアンナイト』のしずか、『ドラえもん のび太とブリキの迷宮』のドラえもん、『ドラえもん のび太の宇宙漂流記』のスネ夫とジャイアンなど。なお、のび太は冒険途中で行方不明になることが多い)。地底人による祖先の恐竜の大絶滅を阻止しようとする計画「大遠征」をドラえもん達が知り、人類の祖先を滅ぼすのではという誤解から地底人と対立するものの最終的には話し合いで和解し、終始一貫している悪役が存在しない作品である。ただし、一部文献では彗星が敵ということになっている。コロコロコミックでの大長編連載時に通常連載のドラえもんが休載する形となったのは本作からである。恐竜が今でも生き残っていると言い張って、スネ夫らにもう恐竜はいないと笑い者にされたのび太は、ドラえもんのひみつ道具「○×うらない」でも「地球上に生き残っている恐竜はいない」と判定されてがっかりする。ところが、多奈川で巨大な生物を目撃したスネ夫は、それが恐竜ではないかという疑問にかられてすっかり動転してしまい、挙げ句の果てにノイローゼになってしまう。一方、のび太は0点の答案を隠すためにひみつ道具の「どこでもホール」を使い、地底にある大空洞を発見する。ドラえもんとのび太はしずかやジャイアン、スネ夫と一緒に地底の大空洞を秘密の遊び場にするがスネ夫が地底で迷子になり、その後で「どこでもホール」が不祥事で壊れてしまう。しかし多奈川の河底から地底への入口があると知り、再び地底へ入り込むがそこでドラえもんたちは、河童そっくりな地底の野蛮人ナンジャ族に捕まってしまう。あわや地底人の餌にされそうになったところで竜の騎士バンホーが彼らを救い出す。地上で滅亡したと思われていた恐竜は地底、すなわち「地球上」ならぬ「地球内」に生き残り、トロオドン(旧名:ステノニコサウルス)から進化した恐竜人(ディノサウロイド)が高度な文明を築き上げていたのだった。バンホーの案内でドラえもんたちは地底国の首都・エンリルで保護されていたスネ夫と再会したが、首都観光の最中にのび太が乗った恐竜の暴走によってみんなからはぐれてしまう。そして偶然に入り込んでしまった施設でのび太は恐竜人たちが不穏な計画を立てていることを知ってしまうのだった。
出典:wikipedia
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