鳩間島(はとまじま)は、西表島の北5.4kmに位置する八重山諸島の島である。行政区域は沖縄県八重山郡竹富町鳩間に属し、人口は43人(2016年7月末現在)、面積は0.96km²となっている。島の成因は隆起珊瑚礁。形状はほぼ円形で、周縁部は平坦であるが、中央部に鳩間中森と呼ばれる丘陵があり、灯台が立つ。それより北側が農地として開墾され、南側に集落がある。島内には亜熱帯の海浜性植物の群生が見られ、野生のヤギも生息している。土地利用は多くが原野のままで、肉用牛の放牧も行われている。明治末期から大正期にかけてカツオ漁が盛んだったが、その後カイジンソウやツノマタの養殖などを経て、現在は海藻、シャコガイの養殖が中心となっている。1980年代初めに、島唯一の小学校の児童が1人だけになり、廃校の危機にさらされた際に、親類や全国各地からの離島留学制度等による里子引き取りなどで小学校を守ったというエピソードが、森口豁によって『子乞い - 沖縄孤島の歳月』(凱風社、ISBN 978-4773629064)という本にまとめられ、これを原案・原作として尾瀬あきら作のマンガ『光の島』や、2005年に日本テレビで放送されたドラマ『瑠璃の島』が制作された。『瑠璃の島』では、舞台は鳩海島(はとみじま)という架空の島とされたが、ロケは鳩間島で行われた。また、主題歌の『ここにしか咲かない花』は、コブクロが実際にこの島を訪れた上で作られた。『瑠璃の島』の放映後、定期便の増便とともに鳩間島を訪れる観光客が急増、宿泊施設や食堂、商店などが次々にオープンするなど観光地として大いに注目されるようになった。以前は鳩間島に立ち寄る定期船は週に数本しかなく、上原港から傭船もしくは郵便船にて鳩間島へ向かうのが一般的であった。2006年4月から、石垣港(離島ターミナル)と西表島上原港を結ぶ2社の高速船の一部が鳩間島に寄港するようになり、石垣から鳩間島への日帰り渡航も可能となった。ルートは、石垣港-鳩間島-上原港-石垣港、もしくは石垣港-上原港-鳩間島-石垣港。また、3社によって貨客船(カーフェリー)が、日曜を除く毎日運航されている。2009年には、「いとま浜ターミナル」と名付けられた旅客ターミナル及び浮桟橋が新設され利便性が大いに向上した。ただ、10月から3月までの間は季節風の影響で海が大荒れすることが多く、石垣港-鳩間島・上原港便は欠航することが珍しくない。数日にわたって運休することもあるので注意が必要となる。定期便が欠航した時は、石垣港から西表島大原港に渡り、送迎バスなどで上原地区へ向かい、上原港から傭船もしくは郵便船にて鳩間島に渡ることになる。この場合は、鳩間島の各民宿か上原港の関係者に依頼することになる。いずれも竹富町が指定する海水浴場ではない。
出典:wikipedia
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