2010年のフランスグランプリ は、ロードレース世界選手権の2010年シーズン第3戦として、5月21日から23日までフランスのル・マンにあるブガッティ・サーキットで開催された。125ccクラス予選では、ニコラス・テロルが自身初のポールポジションを獲得した。2番グリッドに前戦の勝者ポル・エスパルガロ、続いて3番手にはドイツのサンドロ・コルテセが入り、開幕戦から続いていたスペイン勢のフロントロウ独占を阻止した。決勝レースは前戦と同様に、テロルとエスパルガロが3番手以下を大きく離してマッチレースを展開した。ソフトタイヤのテロルに対し、ハードタイヤを選択していたエスパルガロは終盤に速さを見せて2連勝を遂げた。これでポイントリーダーのテロルとエスパルガロの差は僅か2ポイントとなった。Moto2クラスでは、テック3チームの高橋裕紀が初日から好タイムを出していたが、予選ではその高橋のスリップストリームを利用した30歳のルーキー、ケニー・ノエスが初のポールポジションを獲得した。中排気量クラスでアメリカ人ライダーがポールを獲得するのは、のオーストラリアGP250ccクラスでのジョン・コシンスキー以来のことだった。2番手に高橋、3番手にアレックス・デボン、4番手に地元ジュール・クルーセルと続いた。ポイントリーダーの富沢祥也はトップから0.561秒差のタイムで15番グリッドからのスタートとなった。日曜の決勝レースは序盤から波乱の展開となった。ホールショットを奪ったデボンがジャンプスタートでライドスルーペナルティを受けてトップ争いから脱落、5周目にはノエスと高橋が、7周目にはクルーセルが転倒を喫して、フロントロウ勢が壊滅状態となった。富沢も6周目にラファエレ・デ・ロサの転倒に巻き込まれてコースアウトを喫し下位に沈み、その後8周目にはマティア・パシーニを巻き込んで転倒リタイヤとなった。そんな中で前戦の勝者トニ・エリアスが安定してトップをキープし、2連勝を遂げた。これでエリアスは富沢に18ポイント差をつけて、ランキング首位の座についた。2位には今回からシャシーをスッター製に変更したフリアン・シモンが入った。MotoGPクラスでは、トレーニング中に鎖骨を骨折し、手術後の痛みが残ったまま今回のグランプリに臨んでいたアルバロ・バウティスタが土曜日朝のフリー走行でハイサイドを起こして転倒。さらに痛みがひどくなったため、以降のセッションを欠場することになった。予選ではバレンティーノ・ロッシがシーズン初のポールポジションを獲得、前戦の勝者ホルヘ・ロレンソが2番手となり、フィアット・ヤマハチームが速さを見せた。日曜日の決勝では、ポールからホールショットを奪ったロッシが先頭をキープしていたが、12周目にロレンソがロッシのオーバーテイクに成功。最終的には独走状態に持ち込み、自身クラス初となる2連勝を遂げた。ロッシに続く3番手にはレプソル・ホンダのダニ・ペドロサが付けていたが、ファイナルラップにチームメイトのアンドレア・ドヴィツィオーゾが逆転で表彰台を獲得した。ペドロサはその後ドゥカティ・マルボロのニッキー・ヘイデンにも抜かれて5位に終わった。ヘイデンのチームメイトのケーシー・ストーナーはシーズン2度目となる転倒リタイヤを喫し、チャンピオンシップで大きく後れを取った。
出典:wikipedia
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