


マクワウリ(真桑瓜、英名:Oriental melon、学名:"Cucumis melo" var. "makuwa")は、ウリ科キュウリ属のつる性一年草、雌雄同株の植物。メロンの一変種で果実は食用する。南アジア原産。季語は夏。種としてのメロン (Cucumis melo) は北アフリカや中近東地方の原産であり、紀元前2000年頃に栽培が始まった。そのうち、特に西方に伝わった品種群をメロンと呼び、東方に伝わった品種群を瓜(ウリ)と呼ぶ。マクワウリもその一つである。2世紀頃から美濃国(岐阜県南部)真桑村(のちの真正町、現:本巣市)が良品の産地であったことから、マクワウリの名前が付けられた。この系統のウリが日本列島に渡来したのは古く、縄文時代早期の遺跡(唐古・鍵遺跡)から種子が発見されている。古くから日本で食用にされ、古くは「うり」と言えばマクワウリを指すものだった。他、アジウリ(味瓜)、ボンテンウリ(梵天瓜)、ミヤコウリ(都瓜)、アマウリ(甘瓜)、カンロ(甘露)、テンカ(甜瓜)、カラウリ(唐瓜)、ナシウリ(梨瓜)といった様々な名称で呼ばれる。品種が多く、果実も様々な色や形のものがある。代表的なものはアメリカンフットボールのような形。果皮の色については#品種を参照。近縁のマスクメロンが日本の市場に流通するのは1925年(大正14年)以降の温室栽培に成功してからである。しかし当初は一般家庭には手の届かない高級品であり、庶民はもっぱらマクワウリを食べていた。放射状に切って先割れスプーンなどですくったり、そのままかぶりついたりして食べるが、メロンほどの甘味は無い。お盆のお供えとしてよく使われる。朝鮮では「チャメ」とも呼ばれており、現在もブドウやスイカと並ぶ夏場のポピュラーな果物の1つで、各地で盛んに栽培され、郊外や農村には直売所が設けられている。家庭菜園や植物の解説ではメロンに準じて扱われる。さまざまな品種があり、果皮の色については以下の3色系統が存在する。
出典:wikipedia
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