蓬茨 霊運（ほうし れいうん、1935年4月18日 - 1999年11月12日）は、日本の天文学者・宇宙物理学者。理学博士。専門はX線天文学。石川県金沢市に生まれた。金沢大学理学部を卒業後1960年京都大学大学院理学研究科物理学専攻に進学。林忠四郎が教授を務める天体核研究室に入り星の進化の研究に従事。1962年に大学院を修了。1968年、京都大学より理学博士号を授与される。論文の題は「Thermal instability in a nuclear burning shell of stars（星の内部の核燃焼層の熱的不安定性）」。京都大学理学部物理学科天体核研究室の助手を1971年まで務め、その後立教大学理学部教授に就任した。1999年11月12日、膵臓癌のため64歳で死亡。蓬茨の学問的業績としては師匠の林・天体核研究室の1年先輩である杉本大一郎の3人による星の進化に関するHHSの論文が挙げられる。また中性子星やブラックホールを理論的に追求した。父は真宗大谷派僧侶・蓬茨祖運。蓬茨の弟子には柴崎徳明、加藤万里子、角張健一がいる。シャイな人格者であり、弟子の柴崎が立教大大学院博士課程の院生だった頃には金曜日によく柴崎とテニスをしていた。物好きでもあり、教授を務めていた立教大学の正門がバリケード封鎖された時は見物したこともあった。

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