チャンドラヤーン2号(チャンドラヤーン2ごう、Chandrayaan-2、サンスクリット語:चंद्रयान-२)は、インド宇宙研究機関による月探査ミッションである。約9000万ドルを要すると計画されている。2013年にGSLVロケットでインドの月オービタと、ロシアのランダーとローバーを打ち上げる予定であったが、2013年8月に計画は大幅に見直しされて、ロシアの関与をなくしてインドの探査機(オービタとローバー)のみを2016年か2017年に打ち上げる計画となった。車輪のついたローバーは月表面を移動し、土や岩のサンプルを採取してその場で科学的な分析を行う。そのデータはオービタから地球に送信される。チャンドラヤーン1号のミッションを成功させたミルスワミー・アナドゥライの率いるチームが引き続き運営を担当する。インド政府は、マンモハン・シン首相の下で、2008年9月18日にミッションを承認した。2007年11月12日、ロシア連邦宇宙局とインド宇宙研究機関の代表者が、チャンドラヤーン2号のプロジェクトに対して両機関が協力するという協定に調印した。インド宇宙研究機関はオービタを担当し、ロシア連邦宇宙局はランダー/ローバーを担当することとなった。宇宙船の設計は、両国の科学者の合同チームにより2009年8月に完成した。チャンドラヤーン2号はインドのGSLV打上げ機によって2013年中に打ち上げられる予定であった。ロシア側のこの探査計画はルナグローブ 2(ルナ・レスールス)と呼ばれていた。2013年8月に、ロシアの探査機を外して、インドの探査機のみの単独ミッションで打ち上げることに変更したことが明らかにされた。この大きな変更は、ロシアのフォボス・グルントミッションの失敗を受けて信頼性向上の対策を行った結果、重量が超過したためにインド単独の計画にするよう見直しされた。またこれに伴って、2013年に予定されていた打ち上げ時期は2016年か2017年へと変更された。2015年12月、インド政府は打ち上げ見込みが2017年になるとの見通しを明らかにした。ロシアは、ランダーとローバーを設計し、製造した。宇宙船が月軌道に入ると、ローバーを抱えたランダーがオービタから放出され、月面に着陸して、ローバーがランダーの中から外へ転がり出る。インド宇宙研究機関は、オービタに核エネルギーで電力を供給する実現可能性について研究を行う。アメリカ航空宇宙局と欧州宇宙機関も、オービタに積む計測機器を提供する形でミッションに参加する。既にインド宇宙研究機関に提案を送っていると報じられている。ロシア製のローバーの質量は50kgで、6つの車輪を備え、太陽電池で走行する。どちらかの極の付近に着陸し、1年間運用される。最高速度360m/hで走行距離は150kmに及ぶ。ローバーに関しては、2013年8月の見直し前からインドが開発したローバーに置き換える方針で開発が進められていた。
出典:wikipedia
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