西遠鉄道(せいえんてつどう)は、かつて静岡県の遠州地方に存在した軽便鉄道である。ここでは、前身の西遠軌道についても述べる。西遠鉄道の線路を敷設したのは、前身の西遠軌道である。西遠軌道は、浜名郡北浜村(現:浜松市浜北区)貴布祢から引佐郡麁玉村(現:同区)宮口間に延長4.2 km、軌間762 mmの軽便鉄道を敷設した。またの名を宮口線ともいう。当初は遠州電気鉄道線(元:大日本軌道浜松支社線、現:遠州鉄道鉄道線)が改軌した際に不要となった資材を用いたため、蒸気機関車を動力として運営していたが、後にガソリンカーに置き換えられた。沿線の人口は希薄、かつ路線も4.2 kmと短いことから、慢性的な赤字経営であった。末期には遠州電気鉄道(後の遠州鉄道)に経営を委託していたが、宮口の地に国鉄二俣線の駅開設が決まると営業継続は困難が確実視され、全線廃止された。末期は停車場屋舎は荒れ果て、枕木は腐朽し、速度は1時間に6、7Kmも出ないうえ運転は危険な状態であったという。開業年度の在籍車両は、蒸気機関車3両、客車3両、有蓋車2両、無蓋車1両。1928年度にガソリンカー(定員30人)1両が加わり必要な時は浜松電気鉄道から借り入れることとして他の車両は処分されたが鉄道統計資料には1935年度まで計上されている。大株主は麁玉村、北浜実科女学校2012年現在、浜松バスがなゆた浜北駅(貴布祢駅相当) - 宮口駅間において往年の西遠鉄道に近い経路を通るあらたまの湯線というバス路線を運行している。
出典:wikipedia
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