山本 樹（やまもと たつき、1970年8月31日 - ）は、岡山県倉敷市出身の野球指導者・元プロ野球選手（投手）。岡山県立玉野光南高等学校から龍谷大学へ進学。大学時代には、関西六大学リーグの公式戦で、通算10勝9敗の成績を残した。1992年のドラフト会議で、ヤクルトスワローズからの4巡目指名を受けて入団。入団後、制球難から暫く伸び悩んだが、4年目の1996年から左の先発要員として一軍に定着。谷間の先発からショートリリーフまでこなす便利屋的存在だったが、1998年以降は中継ぎに専念し素質が開花。1998年から2001年までは、クローザーの高津臣吾につなぐまでの絶対的なセットアッパーとして、勝ち試合の7回から8回にかけての1～2イニングを中心に登板を重ねた。マウンド度胸が強かったことから、左の強打者と対戦することも多く、読売ジャイアンツの4番打者だった松井秀喜とは数々の名勝負を繰り広げた。　2001年の日本シリーズ進出にも大きく貢献したが、2002年に左肩を故障。それまでの武器であった速球で140km台後半のスピードが出なくなったことから、変化球中心の技巧派投手に転じるとともに、投球フォームをオーバースローからスリー・クォーター気味に変更した。2003年に一軍に復帰すると、ワンポイントリリーフとしてある程度の成績を残した。しかし、2004年以降は成績が下降し。同じ左投手の石井弘寿がリリーフで台頭したこともあって、2005年のシーズン終了後に戦力外通告を受けた。戦力外を通告された後も現役続行を希望したため、2005年の12球団合同トライアウトに参加。さらに、左腕投手の不足に悩まされていた横浜ベイスターズの入団テストを受けた。しかし、いずれも採用に至らなかったことから現役を引退した。なお、同年末にTBSテレビで放送された『プロ野球戦力外通告・クビを宣告された男達』では、山本への密着取材を通じて現役引退を決意するまでの経緯を紹介していた。現役引退後の2008年1月に、母校・龍谷大学の投手コーチに就任。2012年12月から監督に昇格すると、就任2シーズン目の2014年には、チームを関西六大学リーグ・春季リーグ戦の優勝および全日本大学野球選手権への出場に導いた。監督へ昇格した後には、選手からの信頼を得るべく、ヤクルト時代の監督・野村克也に倣ってミーティングを重ねているという。　

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