トマス・コシアラリ・ベルッシ(Thomaz Cocchiarali Bellucci, 1987年12月30日 - )は、ブラジル・サンパウロ州ティエテ出身の男子プロテニス選手。ATPランキング自己最高位はシングルス21位、ダブルス70位。これまでにATPツアーでシングルス4勝、ダブルス1勝を挙げている。身長188cm、体重80kg。左利き、バックハンド・ストロークは両手打ち。「ベルッチ」の表記揺れも多い。現在のブラジルNo.1プレイヤー。2011年マドリード・オープンベスト4。2013年全豪オープンダブルスベスト8。セールスマンの父イルデバンドと会社経営者の母マリア・レジーナの間に長男として生まれる(他に姉が一人いる)。ジュニア時代は国際大会への出場は限定的で、ITFジュニアサーキットとグランドスラムジュニア部門にもジュニア最後の年の2004年シーズンだけ参戦しているが、同年のバナナボウルダブルスでベスト4の成績を収める等の活躍でITFジュニアランク最高位15位を記録している。2005年にプロ転向。転向後暫くは下部大会での下積みが続いたベルッシであったが、2007年から下部ツアーで結果を残すようになり、チャレンジャーツアーで2準優勝2ベスト4、フューチャーズ大会で1優勝を挙げ、シングルスランクを前シーズン年間ランクの583位から年度末には199位まで急上昇させる。この活躍から同年9月には19歳でデビスカップワールドグループプレーオフ、対オーストリア代表戦でブラジル代表に初選出。第一試合でユルゲン・メルツァーと対戦し、4-6, 4-6, 4-6 のストレートで敗れている。この年からツアーレベルに挑戦するようになり、シングルスでは2月のテルメクス杯予選を勝ち上がり、1回戦で当時世界ランク83位のヴェルナー・エシュアー(オーストリア)を 6-4, 6-4 のストレートで下し、ツアーシングルス並びにトップ100選手から初勝利を挙げる活躍で、第4シードのフアン・イグナシオ・チェラとの2回戦まで進出。5月の全仏オープンでも予選を勝ち上がりグランドスラム大会初出場。1回戦で当時世界ランク2位、第2シードのラファエル・ナダルと対戦した。本戦からの出場となったウィンブルドン選手権では、1回戦でイーゴリ・クニツィン(ロシア)を 7-6, 7-6, 3-6, 6-2のスコアで下しグランドスラムシングルス初勝利。2回戦ではライナー・シュットラーと対戦したが、3時間42分に及ぶ熱戦の末 6-3, 3-6, 1-6, 7-6, 6-8 のフルセットで敗れた。8月にはブラジル代表として北京オリンピックのシングルス部門に出場したが、1回戦でスロバキア代表のドミニク・フルバティに 6-2, 4-6, 2-6 のフルセットで敗退している。この年はツアー下部のチャレンジャー大会でも好成績を残し、4月から5月にかけての3大会連続優勝を含む、チャレンジャーツアーシングルス最多優勝タイの4大会優勝を記録、これらの活躍により年度末ランクも前シーズン終了時の199位から90位まで急上昇させ、以降ツアーレベルに定着するようになる。またこの年はダブルスでも好成績を残し、同国のマルコス・ダニエルと主催者推薦で出場した2月のブラジル・オープン1回戦で、第3シードのマルティン・ガルシア(アルゼンチン)&オリバー・マラチ(オーストリア)組を6-4,6-2のストレートで破る活躍で第1シードのマルセロ・メロ&アンドレ・サとの準々決勝まで進出。チャレンジャーツアーでも1優勝3準優勝を記録した。この年はベルッシにとって更なる飛躍のシーズンとなり、ノーシードで出場した2月のブラジル・オープン1回戦で、第8シードのポティート・スタラーチェを 6-3, 6-4 のストレートで破ると、その後も勝ち上がり自身初のツアー決勝進出を果たす。決勝では第2シード、当時世界ランク19位のトミー・ロブレドに 3-6, 6-3, 4-6 のフルセットで惜敗するも準優勝を果たした。5月からは前年のポイントを防衛できず一時的にトップ100から陥落したが、予選からの出場となった7月のアリアンツ・スイス・オープンでは、2回戦で第1シードのスタニスラス・ワウリンカを 6-4, 6-4 のストレートで、準々決勝では第5シードのニコラス・キーファーを 3-6, 1-0 としたところでキーファーの途中棄権で、準決勝では第3シードのイーゴリ・アンドレエフを 6-4, 7-5 のストレートで次々とシード選手を下し、2度目の決勝に進出。決勝ではノーシードのアンドレアス・ベック(ドイツ)を 6-4, 7-6 のストレートで破り、ツアー初優勝を果たす。ブラジル選手のツアーシングルス優勝は2004年9月のデルレイビーチ国際テニス選手権で優勝したリカルド・メロ以来、約4年11ヶ月振りの快挙であった。この年は10月のストックホルム・オープンでも1回戦で第7シードのアルベルト・モンタニェスを破る活躍でノーシードから準決勝まで進出、チャレンジャーツアーでも2優勝を挙げる活躍で、年度末ランクも36位と、1年でトップ40に躍進した。全豪オープンは2回戦アンディ・ロディックに敗れたが、2月のモビスター・オープンで決勝に進出しフアン・モナコを 6–2, 0–6, 6–4 で破りツアー2勝目を挙げる。第24シードに選ばれた全仏オープンでは3回戦で第14シードのイワン・リュビチッチに 7-6(4), 6-2, 6-4 で勝利し初めて4大大会の4回戦に進出した。4回戦では優勝したラファエル・ナダルに 2-6, 5-7, 4-6 で敗れた。2010年7月26日付けのランキングで自己最高の21位を記録した。前年優勝のモビスター・オープンでは準々決勝でファビオ・フォニーニに敗退した。ブラジル・オープンではベスト8、アビエルト・メキシコ・テルセルではベスト4に進出している。4月末からのマドリード・マスターズでは4回戦で当時世界ランキング4位のアンディ・マリーを 6-4, 6-2 、準々決勝で7位のトマーシュ・ベルディハを 7-6(2), 6-3 で破り初めてマスターズ大会でベスト4に進出した。準決勝は優勝したノバク・ジョコビッチに 6-4, 4-6, 1-6 の逆転で敗れた。地元のブラジル・オープンでベスト4に進出した。3月のBNPパリバ・オープンでは4回戦で優勝したロジャー・フェデラーに 6-3, 3-6, 4-6 の逆転で敗れた。7月のスイス・オープンでは、2年半ぶりにツアー決勝に進出しヤンコ・ティプサレビッチを 6–7(8), 6–4, 6–2 で破りツアー3勝目を挙げた。ロンドン五輪にも出場したが、シングルスでは1回戦でフランスのジョー=ウィルフリード・ツォンガに 7–6(5), 4–6, 4–6 、アンドレ・サと組んだダブルスでも1回戦でアメリカのボブとマイクのブライアン兄弟組に 6–7(5), 7–6(5), 3-6 で敗れた。9月のデビスカッププレーオフではロシアを相手にシングルスで2勝を挙げブラジルの10年ぶりワールドグループ復帰に貢献した。5月、ジュネーヴ・オープンでATPツアー3年ぶりの優勝。地元開催のリオ五輪のシングルスでは3回戦で第8シードのダビド・ゴファンを7-6(10), 6-4で勝利し、ベスト8に進出。準々決勝でラファエル・ナダルに6-2, 4-6, 2-6で敗れた。ダブルスではアンドレ・サと組み、1回戦で第2シードのアンディ/ジェイミーのマレー兄弟に7-6(6), 7-6(14)で勝利した。2回戦でフォニーニ/セッピ組に敗れた。
出典:wikipedia
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