


『網』(あみ)は、松本清張の長編推理小説。『日本経済新聞』(1975年3月9日 - 1976年3月17日付)に、「黒の線刻画」第1話として連載され、1984年9月に光文社文庫から刊行された。戦時中に培われた軍人の信義と戦後社会との葛藤が生んだ連続殺人事件を描くミステリー長編。小説家の小西康夫は、かつての戦友・沼田貞一が社長をしている中北新聞に小説の連載を始めた。しかし、このことで小西は奇妙な事件に巻き込まれることになった。衆議院解散総選挙ののち、沼田の関係者が姿を消す。さらに小西のもとに続々と不思議な人物が現われ、四国八十八箇所にちなむ巡礼歌が送られてきた。小西はその巡礼歌に不吉な意味を嗅ぎ取るが、事件は小西の予想を上回る形で展開する。小西は現場を踏査し徐々に推理の輪をしぼっていくが…。
出典:wikipedia
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