『フィエラブラス』("Fierrabras")D796は、フランツ・シューベルトが作曲した3幕から構成されるオペラ及びジングシュピールである。「3幕の英雄劇」、「3幕のロマン的オペラ」とシューベルト自身が名付けている。1823年5月25日から10月2日にかけて作曲された、シューベルトの最後のオペラである。前作のオペラ『リューディガー』D791は同じ年に着手されたが、結局2曲のみ作曲しただけでシューベルトが放棄した。そこで、改めて友人のヨーゼフ・クーペルヴィザーがこの『フィエラブラス』の台本をシューベルトに作った。クーペルヴィザーはケルントナートーア劇場のスタッフとして上演を準備し、同年頃に劇場で上演される予定であったが、直前に劇場の幹部と対立したため初演は立ち消えとなり、『フィエラブラス』はお蔵入りとなった。シューベルトの死後7年を経た1835年になってようやくウィーンで上演されたが、抜粋されたコンサート形式として行われたのみで、評判は芳しくなかったと伝えられる。全曲演奏は1897年になるまで行われず、1988年にクラウディオ・アバドの指揮によってアン・デア・ウィーン劇場で行われたのが、全曲版の世界初上演であった。また、同時に初録音もアバドによって行われている。なお、詳細な作曲期間は以下の通りである。序曲は、緊張感に満ちた序奏に続いて、ロマンティックなアレグロが奏される。演奏時間は約8分。なおシューベルトによってピアノによる4手連弾のための編曲版(D798)が作られている。ヨーゼフ・クーペルヴィザーによる。ドイツ語。舞台は8世紀及び9世紀のフランク王国、カール大帝の支配する頃の南フランスとスペイン。
出典:wikipedia
LINEスタンプ制作に興味がある場合は、
下記よりスタンプファクトリーのホームページをご覧ください。