アクセシブルな情報システム(アクセシブルなじょうほうシステム、)は、デジタル録音図書の国際標準規格である。音声およびテキストデータの構造化と、音声・テキスト・画像データ等の同期再生を主な特徴とする。主に視覚障害者のためのデジタル録音図書の作成、および識字障害者(ディスレクシア)・学習障害者等のためのデジタルマルチメディア図書の作成に使われている。一般に、英語での頭文字を使った略称であるDAISYおよびその日本語読みであるデイジーが呼称に使われており、規格そのものはDAISY規格、またこの規格に基づいて作られた録音図書はDAISY図書、DAISY録音図書、あるいはマルチメディアDAISY図書などと呼ばれる。図書を構成する音声およびテキストデータが構造化されているため、見出しのみを先に再生したり、希望する見出し箇所へジャンプして再生するなどといったことが可能である。このため、点字図書館等における音訳図書は、音声データのみのカセットテープから、DAISY規格によるCD-ROMへと、ほぼ移行した。さらに最近では、視覚障害者情報総合ネットワーク・サピエ等を利用してのインターネット配信も普及しつつある。当初は視覚障害者のためのデジタル録音図書の規格として作られたが、その後音声と画像の同期技術を取り込むことにより、識字障害者、学習障害者にも有効なデジタルマルチメディア図書の規格に発展した。近年の電子書籍の急速な普及と、電子書籍の閲覧におけるアクセシビリティの要求の高まりを受けて、電子書籍のオープンな国際規格であるEPUB3はDAISYの仕様を包含するものとなった。このため、DAISYの最新バージョンであるANSI/NISO Z39.98-2012は、製作・交換用のフォーマットという位置付けとなっている。既存の国際標準規格を採用して構成されている。テキスト及び音声の構造化のためにはXHTMLを使用し、音声データとテキスト・画像等との同期にはSMIL () を使用している。DAISY図書は、以下のデジタル・ファイルを備えたセットである。DAISY規格では製作者が、「音声のみ」「フルテキストと音声」「テキストのみ」など、テキストと音声の構造を自由に選ぶことができる。現在の最新版はDAISY3であり、ANSI/NISO Z39.86-2005として標準化されている。現在日本で普及し使われているのはDAISY2.02である。2012年8月に、次期DAISY規格となるANSI/NISO Z39.98-2012が公表されたが、これは製作・交換用のフォーマットであり、配布用フォーマットにはDAISY3もしくはEPUB3が使用される予定である。DAISY規格の開発・維持は、国際非営利法人DAISYコンソーシアムが行っている。DAISY図書を再生するには、再生ソフトウェアをインストールしたパソコンやタブレット、スマートフォン等を使用するか、DAISY再生のための専用機器を使用する。DAISY図書を製作するには、製作用ソフトウェアをインストールしたパソコンを使用するか、DAISY製作のための専用機器を使用する。
出典:wikipedia
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