山田うどん(やまだうどん)は、うどんを主力にする外食レストランチェーン。正式社名は、山田食品産業株式会社(やまだしょくひんさんぎょう、"Yamada-udon co.,LTD")。埼玉県内を中心に関東地方1都6県で183店舗(2011年時点)を展開している。かかしがモチーフとなった赤いやじろべえを描いた「廻る黄色い回転看板・ポールサイン」が目印である。看板の目立つ表示は低価格のうどんであるが、メインのうどんだけでなくセットメニューも多くそば、カツ丼、かき揚げ丼など様々なものをセットでも食べられる。本社は埼玉県所沢市上安松にある。元々は麺の製造・卸売業であったが、売上向上のため工場隣接のうどん屋を開業し、そこが安値と味で評判を呼んだことが発端となってチェーン展開を開始。埼玉県を地盤として郊外のロードサイド店舗を中心に直営店・フランチャイズ事業で業績を伸ばした。主な食材は埼玉県入間市にある広さ4000坪のセントラルキッチン「入間工場」で製造され、関東一円の店舗に出荷される。工場見学は事前予約すれば無料で可能、5名以上30名以下のグループでの見学を受け付けている。工場見学は東日本大震災後一時休止していたがその後再開している。一部では「ダウドン」の愛称が用いられている。全店舗のおよそ半数が埼玉県で出店(2012年時点で92店舗)されている。客席50席前後の店舗が多く、街道沿いのロードサイド出店が主力で、トラック専用スペースを用意した駐車場が多い、などの特徴がある。フランチャイズ店は「山田うどん」の店名で営業する以外の点については必ずしも一律ではなく、営業時間もまちまちである。中には直営店にはないオリジナルメニューが存在したり、店舗内外装が奇抜なデザインの店、夜は居酒屋になる他、名物店主やイベント開催など個性的な店舗が存在する。かつては小規模な店舗(兼住宅)で営業していたそば・うどん店主のフランチャイズ加盟も少なくなく、駐車場もないようなミニ店舗が「山田うどん」の看板を掲げていた例もあった。「山田うどん」の他に別業態の店として「らーめん食堂かかし(かかしのラーメン)」(ラーメン店。2店舗)・「山田うどん食堂」(うどん・ラーメン店。4店舗)・「うどん亭ヤマダテラス」(フードコート内店舗。1店舗)がある。埼玉県が推進する「みんなでマイボトル運動」の飲食店冷水無料協力店となっている。これは、該当する山田うどんの店内で食事をした客がマイボトルへの給水を希望した場合、店側が無料で冷水を提供する活動である。1935年(昭和10年)製麺所を創業。1953年(昭和28年)9月15日、有限会社山田製麺店を設立。1964年には会社規模拡大のため工場を増築。しかし、スーパーなどの販路で売上が伸び悩んだため、同年に工場の横へうどん屋「山田うどん食堂」を開店した。当時、うどん1杯の一般的な価格は70円位であったが、山田うどんは半値の35円で提供し、安さとうまさで大きな人気を得た。1965年4月にはフランチャイズ展開を開始し、店舗数も増加していった。1967年(昭和42年)5月28日、有限会社から改組・名称変更し、山田食品産業株式会社となった。1980年(昭和55年)には北関東で280店舗を展開していた。この時期にファミリーレストランが郊外ロードサイドを主軸とした積極的な出店で大きく成長し、店舗数増加の影響を受けて山田うどんの客足は一気に減少。その打開策として、ファミレスには入りづらいというブルーカラーの客層を重要視したメニューを考案。チャーハンやカレーライスなどのご飯ものと、うどんやそばを組み合わせたボリュームのあるセットメニューを中心に構成したガッツリ路線に方針転換した。その結果、安くてボリュームがあるという理由で売上が回復し、以後はこの路線を主体としたメニューを次々と開発していった。1996年の総店舗数は213店(直営145店、フランチャイズ68店)であった。1999年、セントラルキッチンの「入間工場」が業界で初めて国際規格であるISO9001を取得。2007年(平成19年)春メニューから約15年ぶり(消費税率変更分を除く)の値上げを実施した。最も安かったたぬきうどん(262円)が300円になるなど、各メニュー数十円程度の値上げが行われた。同時に天ぷらの具を一新。2011年3月には、客側の価格に対する関心が更に高まっている状況に対応し客数の増加を図るため、創業以来初めて複数の商品で値下げを実施した。ラーメン市場にも参入しており、過去には「花華詩(かかし)ラーメン」「カントリーラーメン」「ラーメン工房櫓(やぐら)」のブランド名でラーメン店も営業していたが一度撤退。2008年(平成20年)6月、所沢市に「かかしのラーメン」をオープンして再参入、戸田市・八潮市・平塚市内などにも出店した。2011年以降戸田市・八潮市等の店舗はうどんをメニューに加えた「山田うどん食堂」にリニューアルした。2015年、「かかしのラーメン」は店名を「らーめん食堂かかし」と変更し2店舗営業している。2012年(平成24年)7月2日 創業者・代表取締役会長の山田裕通が逝去。2014年12月 千葉県我孫子市のあびこショッピングプラザ内のフードコートに、新業態「うどん亭ヤマダテラス」をオープン。メニューはセットメニューが中心的存在で、他に麺・丼・一品料理・飲料などの単品メニューがあり、合計100種類以上で構成され、季節の節目に大幅に変更・改定される傾向がある。メニューは限定して、テイクアウトを一部店舗で行っている場合もあり、通信販売でも購入可能。人気メニューは下記のようになっている。うどんはセントラルキッチンで予め約10分間茹でて、完全に茹で上がる一歩手前の状態に仕上げ、冷水で冷やした後に袋詰めして各店舗に出荷し、店舗内では約50秒から1分間程度茹でて完成する状態となっており、短時間で調理可能なことからメニュー提供の早さを実現している。同店ではもつ煮を「パンチ」という表記で扱っている。この名称になった理由・経緯は、昭和50年代にもつ煮を商品化する際、名前を社内公募したが中々パンチの効いた良い名前が出ず、それなら「パンチ」をそのまま商品名に使おう、というものであった。麺は通常時、うどん・そば共に種類の選択は不可であるが、期間限定でうどん「普通の麺」「平打麺」のどちらか、そば「通常の麺」「田舎風麺」のどちらか、といった麺の種類が選択可能(価格はいずれも一緒)なセールが行われたことがあった。一部店舗ではラーメンやパスタも扱っている。期間限定コラボメニューでは、ピックルスコーポレーションと共同開発した「キムチサラダうどん」を2011年(平成23年)8月1日から8月31日まで発売した。FM NACK5・文化放送で頻繁にスポットCMが流れる(文化放送CMのナレーションは野村邦丸が担当)。その末の言葉は「いらっしゃいませ。山田うどん」である。2008年(平成20年)4月からはTBSラジオでも放送されるようになった。2007年(平成19年)4月5日 - 4月15日に行われた「春のお客様感謝キャンペーン」のために、かかしが「山田うどんの歌」(アルバム「バーンパーク」にボーナストラックとして収録)を制作発表し、それをCMや各店舗のBGMとして使用。同曲はキャンペーン終了後も引き続き使用されている。地元のプロバスケットボールチーム埼玉ブロンコスのオフィシャルパートナー(パンツスポンサー)である。2006年(平成18年)に日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)川崎フロンターレのオフィシャルスポンサーとなり、3月の開幕戦からピッチサイドにアドボードを掲示。同年4月からは、本拠地・等々力陸上競技場のメインスタンドに出店した。2010年3月、埼玉スタジアム2002のコンコース内に出店した。
出典:wikipedia
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