『タイムボカンシリーズ タイムパトロール隊オタスケマン』(タイムパトロールたいオタスケマン、英語表記:Rescueman)は、『タイムボカンシリーズ』第4作目として1980年2月2日から1981年1月31日まで、フジテレビ系列で毎週土曜夜6時30分 - 7時00分に全53話が放映された、タツノコプロ制作のテレビアニメ。本作はそれまでのシリーズにあった「モノ探し」の要素がなくなり、歴史を守る側と改竄を狙う側との戦いとなっている。敵と味方が同一の組織に所属している点や、各キャラクターの過去やその因縁といったものが描かれるようになったのも新しい試みである。また、悪玉側に敢えて新キャラクター(ゲキガスキー)を加えて4人体制としている。また、それまではずっこけた時の台詞は「アラー!」と平凡だったが、本作では両手を上げて「ブレー!」と叫ぶ様となった。これが好評となり、以後『ヤットデタマン』の「コケー!」や『逆転イッパツマン』の「シビビーン!」などの様に、特徴有る台詞とポーズでやる事になり、更に総監督の笹川ひろしがタツノコプロを一時的に退社後に手掛けた藤子不二雄アニメでも、『忍者ハットリくん』の「ズコー!」、『パーマン』の「へコー!」、『オバケのQ太郎』の「オター!」と言った様に同様のパターンが踏襲された。メカは動物スタイルを踏襲。従来シリーズのデザインと比べるとディテールが細かくなった。悪玉のメカデザインのコンセプトがシリーズ途中で変更されていて、顔メカ(肖像権の問題で中盤以降は登場しなくなる)→合体アニマルメカ→巨大海洋生物メカ→世界の珍獣メカ、となっている。主役であるオタスケマンの声を担当した水島裕と島津冴子によると、最高視聴率25.6%を記録し、200万の金一封が支払われたが、声優陣には500円しか支払われなかったと証言している。本作は「歴史」がテーマであるため、善悪が行った場所の内、フィクションの世界は未来世界を除けば、第31話の「シャーロック・ホームズの世界」のみ、シリーズでは初めてストーリーに日本昔話や世界名作童話をモチーフとしない作品となった。タイムパトロール隊は、世界から集められた隊員が日夜歴史の流れを監視している組織である。地球から数万km離れた宇宙空間にある巨大な宇宙ステーションに本拠を置き、擬似重力があり、地球にいるのと同じように生活できるようになっている。タイムパトロール隊員の落ちこぼれ三人組は、自分達が有名になり、歴史に名を残すことを夢見ていた。そんな時、彼らの前に現れたトンマノマントは彼らの夢をかなえることを約束し、彼ら三人組をオジャママンに仕立てて自分が作った歴史へと変えようと企む。その電波をキャッチした同じくタイムパトロール隊員のヒカルとナナはその野望を阻止するためにオタスケマンとなって戦うことを決意。時を超え、歴史を変えようとするオジャママンと、その野望を打ち砕くオタスケマンとの戦いが始まる。オジャママンが狙う時代の地球に向かう過程でタイムパトロール隊員からオタスケマンへと変身し、オジャママン達から歴史を守っている。しかしこの事は周りには秘密にしている為、アターシャ達と共に「勤務態度は模範的だがいつも謎のヒーロー・オタスケマンに助けられている落ちこぼれ隊員」扱いであり、日々東南長官から「愛の特訓」を受ける。なおこの愛の特訓はAコースとBコースの二つが用意されているがその内容の差は天国と地獄ほどもあり、しかもどちらになるかは選ぶまでわからない。ヒカルとナナはほとんどの場合楽なコースを選んでいるが、第32話では1度だけ厳しいコースを選んでいる。しかし、それほど厳しい特訓でもなかった。いずれも名前の語感がロシア人の人名風になっている。ゲキガスキー以外は運動神経・勤務態度とも悪く、東南長官の頭痛の種である。シリーズ唯一世界を救った三悪でもある。愛の特訓では楽なコースを選ぼうと毎回あれこれ苦悩するのだが、どんなに悩んで考えようとも毎回厳しいコースを選んでしまうハメになる。例外として、第32話では1度だけ楽なコースを選んでいる。1980年6月21日発売のLP『主題歌とオリジナル・ドラマ集』のB面に収録されているドラマ(A面は『アターシャの歌』以外のボーカル曲集)で、正式なタイトルは『実況中継 アターシャの結婚披露宴!?』。脚本は小山高男。ある日、休暇を取っていたアターシャから結婚披露宴の案内が来る。それを受けてタイムパトロール隊だけでなく『タイムボカン』から『ゼンダマン』までの主役キャラやマスコットキャラ、果ては笹川ひろし監督までもがお祝いに駆けつけ、アターシャの心の人とは誰なのかが明らかになる、という筋立て。後の『タイムボカン王道復古』と違い、ヤッターマン以外の善玉のその後も少しだけ語られているが、ドロンボーが解散したにもかかわらずドロンジョはまだドクロストーンを探している等、本編やその後のシリーズとは矛盾している描写が多く、あくまでドラマ内のみのパラレルワールドの物語と思われる。後に『ぶたBOX タイムボカンこれっきり」にCDで再収録された。このLPドラマの脚本をベースに劇場版『アターシャの結婚披露宴!?』が作られた。こちらは結婚披露宴がトンマノマントによる罠で、アターシャのフィアンセが実はロボットであるなど、多少の設定がドラマ版とは異なる。
出典:wikipedia
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