『タイムボカン2000 怪盗きらめきマン』（かいとうきらめきマン、英語表記：Kiramekiman）は、『タイムボカンシリーズ』第8作目としてテレビ東京系列で2000年4月5日から同年9月27日まで毎週水曜日夜6時00分から6時30分まで放映されたテレビアニメ。全26回。テレビシリーズのタイムボカンシリーズとしては初のステレオ放送であった。日本アニメ史上に残るヒットシリーズでありながら、不本意な形での打ち切りを余儀なくされたタイムボカンシリーズは、平成に入りCDドラマ、OVA、ラジオドラマを経て1990年代末期にTVシリーズ復活の話があったが、局にもスポンサーにも恵まれず、1年4か月も宙に浮いていた。2000年春になってスポンサーを獲得して、『ドッカン!ロボ天どん』、『マッハGoGoGo（リメイク）』での縁からテレビ東京系列での放送が決定することになる。だが、玩具などの関連グッズの製作会社はついに確保できないままで、強行発進とも言える形で本作の放映はスタートすることになる。しかし期待に反して平均視聴率は3.9%と伸び悩み、かつてのような人気を取り戻すには至らなかった。なおこの数字はシリーズ唯一の打ち切り作『イタダキマン』の9.4%よりも低いが、時代背景などの違いにより単純比較はできない。2クール26話構成は、放送開始当初からの予定であり、それまで4クール以上であった過去のシリーズよりは短いが、近年のアニメ企画としては標準的であり、現在のアニメ状況では「短命」ということはできない。また、『イタダキマン』や『ヤッターマン』第2作目のようにプロ野球中継や特別番組などで番組が返上されることがなかったため、きっちりクール単位となっている。放送終了後に発売されたPS用ゲームソフト『ボカンGoGoGo』では隠しキャラとして登場。しかし『ヤッターマン』第2作目の第26話で『タイムボカン』から『イタダキマン』までの歴代三悪キャラが登場した際は唯一登場しない、『夜ノヤッターマン』の事前特番『超豪華!タイムボカンシリーズ大集結! 夜ノヤッターマン祭』でタイムボカンシリーズの名場面を紹介した際に唯一紹介がない。本作は、新規企画による完全新作として制作されたタイムボカンシリーズ最後のテレビアニメ作品であり、4:3映像及びセル画で制作された最後の作品でもある。また、本作以後、シリーズ一貫して作品名に付けられていた「タイムボカン」を冠する作品は、2016年の『タイムボカン24』まで製作されていない。時は近未来。大怪盗きらめきマンがオーグオン・シティを騒がせていた。きらめきマンは必ず犯行を予告し、警察の警戒網も簡単に抜け出して盗みを繰り返す。実はきらめきマン1号は警察署長の娘・リップ。500年後の未来からやって来たという少年パフと共に謎の宝「ゴールドアイ」を探し求めている。ゴールドアイは500年後の世界でとても重要なものだと言うが、詳細はパフも知らない。それに立ちふさがるのは刑事3人組の花の刑事（デカ）トリオ。花とは名ばかりのドジ刑事だが、彼らの前に謎の土偶「ドグリン」が現れてサポートを始めた。果たして彼らは怪盗きらめきマンを捕まえることができるのか?　またゴールドアイとは何か?『タイムパトロール隊オタスケマン』以来となる男女ペアヒーローだが、1号=女性、2号=男性で『タイムパトロール隊オタスケマン』以前とは性別が逆になっており、シリーズ初の女性主人公であり、立場上と言う形ではあるが、善悪が逆転している。従来のタイムボカンシリーズの男女ペアヒーローはほぼお揃いの容姿であったが、本作の1号と2号は外観やカラーリングなどが多分に異なり、特にヘッドギアの外観が著しく異なる。タイムボカンで言うところの三悪に該当。本作では「怪盗を追う刑事トリオ」という役どころに扮しており、「悪役」というよりは「敵役」に近いものの、「やられ役」という立場には変わりない。署の名前及び署員の名はフランス語に由来しているものが多い。ジュティーム署の名前の由来はフランス語のジュテーム（"、英語の"に相当）。他に『タイムボカン』のマージョ一味（マージョ・ワルサー・グロッキー）が登場したこともあった（第14話）。また、ジュテーム署員の行きつけの喫茶店「ドロンボー」ではドロンボー一味（ドロンジョ・ボヤッキー・トンズラー）が店を経営しており、時折登場する。なお、『未来警察ウラシマン』の面々が登場したこともある。ここでは、テレビ東京系列外での放映局を記載する。このように、本作の番販はほとんど行われなかった。また、BSジャパン（本放送時は未開局）での放送も行われていない。なお、山形テレビは現在テレビ朝日系列だが、シリーズ旧作放映当時はフジテレビ系列であったため、リメイク版『ヤッターマン』（読売テレビ/日本テレビ系列・山形県では山形放送で放送）放送開始までは結果としてシリーズ全作品を放送した唯一の局であった。

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