『マクロストライアングルフロンティア』"(MACROSS TRIANGLE FRONTIER)" は、2011年2月3日に発売されたPlayStation Portable(PSP)用ゲームソフト。アニメ『マクロスシリーズ』を題材にした3Dアクションシューティング&育成シミュレーションゲーム。略称は「MTF」。イメージイラストは『劇場版 マクロスF』で作画監督を務めた丸藤広貴がキャラクターを、サテライトの石川寛貢がメカニックをそれぞれ担当し、早乙女アルト、シェリル・ノーム、ランカ・リーの後ろにVF-25Fトルネードメサイアバルキリー(バトロイド形態)、VF-19改ファイヤーバルキリー(ガウォーク形態)、YF-21(ファイター形態)が描かれている。PSPで発売された『マクロスエースフロンティア』(2008年)、『マクロスアルティメットフロンティア』(2009年)、PS3で発売された『劇場版マクロスF〜イツワリノウタヒメ〜 Hybrid Pack』収録の『マクロストライアルフロンティア』(2010年)の流れを汲む3Dアクションシューティングの最新作。前作までの機体・キャラクターが完全収録されるほか、新機体・新キャラクターが追加されている。娘々ショップやカスタムサウンドトラックなど『アルティメットフロンティア』で好評だった要素は本作にも継承される。本作よりデータインストールに対応するようになり、メモリースティックにゲームデータを保存することで、ロード時間を短縮できるようになった。前作まではマクロスの三大要素である「可変戦闘機によるアクション」、「歌」、「三角関係」のうち、歌とアクションは表現できていたが、三角関係の部分があまり表現できていなかった。このことから、恋愛要素や三角関係をクローズアップしたモードとしてアドベンチャーゲームの「学園モード」が新たに追加された。このモードではオリジナルキャラクターを作成して『マクロスF』に登場する「美星学園」(みほしがくえん)に通いながら、他のキャラクターと交流を深めて行くこともできる。このことから本作のタイトルは「トライアングルフロンティア」となり、ゲームジャンルも「トライアングラー・アクション」とされている。水泳の授業や海水浴に行くイベントでは登場人物が水着になるシーンがあり、マクロスゲームシリーズ初のCERO12歳以上対象作品となっている。主題歌はシェリル・ノーム Starring May'nとランカ・リー=中島愛の新曲『Get it on-flying rock』。作詞はTim Jensen/Gabriela Robin、作曲・編曲は菅野よう子。本来は劇場版前編「イツワリノウタヒメ」時に作曲されていたが、劇場版完結編「サヨナラノツバサ」のために取っておかれていたもの。劇場版完結編では日本語バージョンの「Get it on~光速クライMAX」が収録されている。週刊ファミ通のクロスレビューでは新しく導入された学園モードは画期的と、従来のキャンペーンモードは完成度が高いと共に評価されゴールド殿堂入りした。特別限定パッケージとして、劇場用映画ソフト、特典映像ソフトをセットにした『マクロストライアングルフロンティア イツワリノウタヒメパック』 "(MACROSS TRIANGLE FRONTIER ITSUWARINOUTAHIME PACK)"も同時発売された(2011年5月31日までの期間限定生産)。ゲーム本編ディスクの他に映像ディスクが2枚追加され、UMD3枚組となっている。初回特典として『劇場版マクロスF』の生フィルムコマが封入された。パッケージイラストは江端里沙が担当する。2009年11月23日に公開された『劇場版マクロスF 〜イツワリノウタヒメ〜』(120分)を完全収録したUMD-VIDEO。正式名称は「マクロストライアングルフロンティア イツワリノウタヒメパックDisc1」。レーベル面にはシェリル・ノームのイラストが描かれている。各種特典映像を収録したUMD-VIDEO。正式名称は「マクロストライアングルフロンティア イツワリノウタヒメパックDisc2」。レーベル面にはランカ・リーのイラストが描かれている。巨大宇宙移民船「マクロス・フロンティア」内に設立された美星学園高校に入学しオリジナルキャラクターを作成・育成するモード。マクロスFの物語開始2年前の2057年9月からマクロスFの物語終了時である2059年9月までの2年間を美星学園の生徒として生活する。美星学園だけでなく、中華料理屋の「娘々」(にゃんにゃん)やカフェ「シルバームーン」、「アイランド3」など『マクロスF』劇中に登場する場所が再現される。オリジナルキャラクターは名前、呼び名、声、パーソナルカラー、誕生日、出身地、履修コースを入力することができる。基礎トレーニングや持久力トレーニング、EX-ギアを使った実技訓練などでパイロットとしての能力を高めたり、スキルを習得することができる。また、サンフランシスコエリアやアイランド3などへ気分転換に出かけることもできる。アルトやランカ、シェリルといった原作のキャラクターも登場し、一緒に下校、海水浴、クリスマス、ホワイトデーなどのイベントも発生する。イベントの総数は1000に及び、中には特定のキャラクターの友好度が高くないと見られないイベントもある。ゲームのルートは『劇場版マクロスF~イツワリノウタヒメ』の流れに沿った「体験入学コース」、TV版『マクロスF』の流れに沿った「S.M.S.ルート」の他、ゲームオリジナルキャラクターと共に戦う「新統合軍ルート」、軍に入隊せず学園生活に専念する「民間人ルート」、本来は2059年にならないと入学してこないシェリルが通常より早く美星学園に登場する「お祭りルート」といったifルートがある。本作のプロデューサーの広野啓によると学園モードの1プレイのプレイ時間は早くやって2、3時間。じっくりプレイすると4、5時間ほどとされている。作成したオリジナルキャラクターはキャンペーンモードやネットワークモードでも使用可能になる。西暦1999年、地球に異星文明の宇宙戦艦が墜落した。このことは異星文明と宇宙戦争の存在を物語っており、人類はパラダイムシフトを余儀なくされた。地球規模の政体である「地球統合政府」の樹立、宇宙船の技術の解析が急ピッチで進められた。宇宙船から解析された技術は可変戦闘機バルキリーや人型戦車デストロイドといった新兵器を生み出し、人類は来たるべき脅威に備えていった。2009年、ついに太陽系内に異星人が出現する。大規模な宇宙戦争が勃発し、地球人類は絶滅寸前にまで追いやられた。地球人類は絶滅を回避するため大規模な移民船団を作り、銀河の各方面へと散っていった。それからおよそ50年の月日が流れた2057年。地球を離れ、新たな移住可能な惑星を探し宇宙を旅する巨大移民船団「マクロス・フロンティア船団」では一千万人もの人々が暮らしていた。この船団のアイランド1には航宙、情報、芸能、芸術などのスペシャリストを養成するための学校「美星学園」が設置されていた。主人公は美星学園航宙科のパイロット養成コースに入学するが初日早々遅刻しそうになる。急ぐ主人公は男物の制服を着たポニーテールの美少女とぶつかる。正しくは女性のように美しい青年で、彼は自分を「早乙女アルト」と名乗る。主人公は彼の知り合いのミハエル・ブラン、ルカ・アンジェローニ、松浦ナナセらと同じクラスに配属される。彼らは飛行可能なパワード・スーツEX-ギアでの訓練や授業を通じて徐々に親しなっていく。しかし、平和な日常は巨大な宇宙生物バジュラの襲撃によって一変させられる。キャンペーンモードでは前作にも登場したモード。以下の9作品の原作シナリオに沿ってバルキリーやデストロイドなどの機体を操作して敵と戦うアクションシューティングゲーム。前作でゲスト参戦だった『マクロスII』が正式参戦となり、シナリオも収録される。また、『劇場版マクロスF イツワリノウタヒメ』も初の正式参戦となり、トルネードパックやYF-25プロフェシー、ハウンドバジュラなどの新ユニットや、劇場版コスチュームのクランなどが登場する。前作同様、『超時空要塞マクロス Flash Back 2012』や『マクロス VF-X2』、『マクロスM3』からも一部機体がEXTRAとして登場する。本作で新たに追加されたモード。複数のミッションを連続でクリアして行く。キャンペーンモードは1つのミッションをクリアするとハンガー(格納庫)に戻り、武装の強化やパイロットの変更等のセットアップを行えるが、このモードでは休憩なしで連続でミッションが続く。ミッションは『マクロス ゼロ』、『愛・おぼえていますか』、『マクロス7』など作品ごとに用意されている。PSPの無線LAN機能を用いて協力プレイ、対戦プレイを行えるモード。4人までの対戦プレイのほか、キャンペーンモードを2人で協力してプレイしたり、強力なボスキャラクターを協力して倒す「協力専用ミッション」がある。前作同様、アドホック・パーティーに対応しており、プレイステーション3を介することで遠く離れたユーザーと通信プレイをすることも可能。また、フリープレイモードは、ネットワークモード用のミッションを1人でプレイできる。ゲーム中に使用されているイラストやユニットのモデリングCG、録画したリプレイ等を鑑賞できるモード。前作にもあったモードだが、本作では追加された「学園モード」のイベントCGも閲覧できるようになった。イラストはPSPの縦持ちにも対応しており、フル画面で表示させることも可能。ゲームシステムは前作を継承。自由に3段変形可能なバルキリーやデストロイド、マクロス艦などのユニットを操作し、ミッションをクリアして行く。ミサイルを撃ち落とす「アンチミサイルアクション」、SPゲージを消費して必殺技を放つ「SPアタック」、スーパーパックやアーマードパックの装備により武装が変化する「追加装備」などのシステムは健在。さらに新システムが追加されている。前作には100種類以上のメカニックが登場したが、本作では前作の機体は全て登場し、さらに新規機体が追加されている。前作『マクロスアルティメットフロンティア』に登場したキャラクターは全て収録され、さらに新キャラクターが追加されている。なお、本作ではキャンペーンモードではキャラクターのパラメータは成長せず、スキルの新規取得も無い。オリジナルキャラクターは前作、前々作に登場した10人が引き続き登場する。キャンペーンモードではパイロットやオペレーターだが、本作で新たに追加された学園モードでは美星学園の生徒や先生として登場する。プライベートも描かれるようになり、新たに私服姿が美樹本晴彦によって描かれている。学園モードの主人公が新たに追加されており、名前や性別などを設定できる。本作では「マクロスシリーズ」に使われた曲が28曲収録されている(詳細は下表参照)。このほかゲームオリジナルの曲も用意されている。サウンドは仁志田竜司、佐藤智弥、古川典裕、田中耕助が担当している。前作から引き続き本作にも搭載されている機能で、PSPに装着されているメモリースティックDuo内に保存されているMP3ファイルの曲をゲーム中に流すことができるというもの。セットできる曲数は最大89曲。ゲーム開始時にMUSICフォルダ内に「MTF」フォルダが作成され、さらにBGM01からBGM89まで89曲分のサブフォルダが作成される。そのサブフォルダにMP3データを入れると、BGMのナンバーに対応したフォルダの曲がゲーム中に流れる。カスタムサウンドをOFFにすることで本来の曲に戻すこともできる。
出典:wikipedia
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