細流抄(さいりゅうしょう)とは、源氏物語の注釈書である。永正7年(1510年)から永正10年(1514年)の成立とみられる。「公条公聞書」、「源氏細流」、「源氏物語聞書」、「源氏物語抄」、「源氏物語注」、「源氏物語細流抄」、「細流」、「三条西家抄」、「三抄」、「帥源氏聞書」、「秘抄」などとさまざまな名称を持つ。三条西家系統の注釈書の一つである。『花鳥余情』とほぼ同じ分量の注釈書であるが、注釈している項目数はかなり多く一項目当たりの文章は少ない。注釈者の観点から出典考証を尽くすよりも本文の読解を尽くすことを重視したためであると考えられる。成立については、三条西実隆の講義を受けた三条西公条による講義ノートともいうべき『源氏聞書』を、1510年(永正7年)8月17日に整理した二次本ともいうべきものが、現存する『細流抄』であると考えられてきた。細流抄には語句や場面について、「おもしろし」「あはれなり」といった評語的語句がしばしば書き加えられているが、これはそのためだとされた。しかし伊井春樹は、『源氏聞書』と『細流抄』との内容が大きく異なる事から、『細流抄』は『源氏聞書』とは別に三条西実隆が能登守護からの求めに応じて著したものであるとした。主要な写本として以下のようなものがある。
出典:wikipedia
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