WEライナー(ウィ ライナー)は、宮城県仙台市と新潟県新潟市を結ぶ高速バス路線の愛称。全座席指定制のため、乗車には事前の予約が必要である。ジェイアールバス東北とi.JTB(コンビニエンスストア発券)ではWEライナー号で案内されているが、新潟交通では仙台線として案内などを行っている。愛称「WEライナー」は、西にある新潟市と、東にある仙台市とを結ぶことに因んで、「West」と「East」の頭文字から命名された。仙台と新潟を結ぶ公共交通機関として、以前は航空路線が存在した。また、鉄道利用ではかつて直通急行「あさひ」(後に「べにばな」に改称)が走っていた。航空路線は、1981年(昭和56年)の新潟空港の年間乗降客数の5位が仙台便(5.0万人)であり、一定の需要があった。1982年(昭和57年)に東北新幹線および上越新幹線の両線がともに大宮駅以北で開業したが、新潟 - 仙台便は継続された。これは、当時の両新幹線の最高速度が210km/hだったため、仙台駅 - 大宮駅間が最速1時間59分(2016年現在:最速1時間07分、最高速度320km/h)、新潟駅 - 大宮駅間が最速1時間45分(2016年現在:最速1時間15分、最高速度240km/h)であり、空港までの時間や待ち時間を入れると実質的に3時間程度である新潟 - 仙台便より所要時間が長かったためである。しかし、両新幹線で増発が続き、最高速度も240km/hに引き上げられるなどする中、1987年(昭和62年)の新潟 - 仙台便の年間乗降客数は2.7万人と、6年前の半分近くにまで減少。結局、バブル崩壊後に廃止に至った。一方の直通急行は、所要時間で新幹線(大宮乗り継ぎ)に勝てず、山形新幹線の工事進捗もあり、米沢~山形~仙台間は段階的に廃止され、快速に格下げされた。その後は新幹線か在来線を乗り継がなければならなかった。このように、所要時間や利便性では新幹線優位ではあるが、両都市間が約230km(高速経由では260km)なのに片道2万円近い料金が割高であるため、高速バスの参入余地があった。1990年(平成2年)10月4日の山形自動車道・宮城川崎IC~笹谷IC開通により仙台市都心部から山形県山形市の関沢ICまで自動車専用道路でつながれたことに伴い、本路線は運賃を新幹線の4分の1以下の片道4,500円(往復8,100円)に設定し、同月23日より昼夜2往復で運行を始めた(翌年7月には山形蔵王ICまで自専道の経路が延長)。1997年(平成9年)10月に磐越自動車道が全通すると福島県経由に変更され、途中休憩を含め約4時間に所要時間が短縮された。現在は昼行便7往復・夜行便1往復の計1日8往復が運行されている。かつて運用されていた、バスロケーションシステム・「にいがたバス-i」の対象路線であった。なお、GW・お盆など東北自動車道の渋滞が予想される時や通行止めとなった場合は、郡山JCTを経由せず国道115号土湯バイパスを経由したり、下記の旧経路(但し、荒川胎内IC以南は日本海東北自動車道経由)で迂回運行する事がある。仙台駅東口 - (国道286号) - (仙台南IC) - (東北自動車道) - (菅生PA) - (山形自動車道) - (国道13号) - 小国(JRバス東北小国営業所) - (国道113号) - 下関 -(国道7号) - 中条営業所(その後中条営業所移転に伴い、中条町中心部に中条バス停を開設) - 新発田城北町 - (同・新新バイパス) - 新潟駅前 - 万代シテイバスセンター新潟発の始発便と第3便、その折り返しとなる仙台発の第5便と第7便は、原則コンセント付きの車両が運用される(いずれも、新潟交通担当便)。ジェイアールバス東北仙台支店担当便は、その日その便によって運用車両が異なるため、コンセント付きの場合とそうでない場合とがありまちまちとなっている。夜行便を利用した場合、新潟着の便(新潟交通担当便)を利用し、新潟駅前で下車した場合は、運転手に申し出れば、新潟駅から万代シテイバスセンターまでの路線バス無料券が配布される。逆に、仙台着の夜行便(ジェイアールバス東北担当便)を利用した場合は、運転手に申し出れば、指定のネットカフェの割引券が配布される(こちらのサービスは、ジェイアールバス東北が担当する他の仙台着の夜行便でも適用される)。
出典:wikipedia
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