『テイルズ オブ エクシリア』(TALES OF XILLIA、略称:TOX / エクシリア)は、バンダイナムコゲームスから2011年9月8日に発売されたPlayStation 3 (PS3) 用RPG。『テイルズ オブ』シリーズのマザーシップタイトル(本編作品)第13作目にしてシリーズ15周年記念作品。ジャンル名は「揺るぎなき信念のRPG」。シリーズ初のダブル主人公で、今まで主なキャラクターデザインを担当してきた藤島康介といのまたむつみの両名が同じ数のキャラクターデザインを担当している。タイトルは数え切れないほどの大数や無数を示す Zillion をもじった Xillion からの造語で “XILLIA” と名づけられ、【未知】の意と【交わり】を表す “X” にも、数え切れない新たな出会いや想いの交差といった意味を込めているという。2012年11月1日には本作の1年後を舞台とした続編『テイルズ オブ エクシリア2』が発売された。ゲーム開始時に主人公をジュードとミラのどちらかから選ぶことになり、選んだ方の主人公の視点で物語は展開される。どちらかの視点でしか見られないイベントや、同じイベントでも視点によって異なるという場面が存在する。終盤の展開は主人公によって大きく異なっており、両方の主人公でプレイすることによりストーリーの全容が明らかとなる。2人の主人公が協力しながら戦う「DR-LMB(ダブルレイド・リニアモーションバトル)」。攻撃にはAC(アサルトカウンタ)を消費し、術技の発動には加えてTP(テクニカルポイント)が必要となる。シリーズ従来における技のことを「武身技」、術のことを「精霊術」と呼ぶ。2人のキャラクターを同時に操作しながら戦うモード。このモードでは、操作キャラ(マスター)とパートナー(スレーヴ)は光を帯びた状態になり、パートナーはマスターの行動に付き従い、ターゲットの挟み撃ち、マスターの背後の敵を攻撃する、マスターを攻撃から庇うといった行動を行う。リンクをすると一部のスキルを共有できる他、回復やダメージ、状態異常・状態変化が伝播する。リンクモード中に攻撃を当てることでリンクゲージがたまっていき、一定までたまると繋がった相手と「共鳴術技(リンクアーツ)」と呼ばれる技や術を掛け合わせて発動する特殊な攻撃を繰り出すことができるようになる。また、パートナー固有サポートという各キャラクター独自の援護を受けることが可能。パーティーキャラクターだけでなく一部の敵キャラクターもリンクを使ってくる。本作ではレベルアップ時に能力が上昇せず、GP(グロウアップポイント)のみが得られる。このGPを「リリアルオーブ」に使用し、キャラクターのパラメータの上昇や、術技・スキルの獲得を行う。リリアルオーブは6つの点(ノード)と、それをつなぐラインで構成されており、1GPでノードが1つ解放される。ノードを解放することでパラメータが上昇し、術技やスキルが封印された四角いエリアの頂点のノードを解放することで術技やスキルを獲得できる。解放できるノードは、すでに解放したノードに隣接しているもののみ。ある程度ノードを解放するとリリアルオーブ自身も成長していく。「道具屋」「武器屋」「防具屋」「装飾品屋」「料理屋」、それぞれのショップにレベルがあり(ショップレベル)、ゲーム開始時はいずれもレベル1だが、ショップメニューの「開発」から素材アイテムの納品やガルドの入金をすることによって、成長ポイントが加算されていき、レベルを上げることができる。レベルが上がると新たな商品の入荷や、既存の商品の価格割引といった特典を得られる。ショップはどの街にもあり、一部のダンジョンやフィールドにも行商人がいることがある。ショップレベル、品揃え、商品の価格はどの場所でも共通。それぞれのショップにはその時々によって「ボーナス素材」が設定されており、ボーナス素材を納品すると通常の2倍、あるいは3倍の成長ポイントが得られる。なお、アミュレットというアクセサリーが登場しており、全状態異常を完全に防御すると説明されているが、ボスキャラクターから受ける状態異常攻撃はその限りではない。本作では、全てのマップで3Dカメラが採用され、より臨場感のあるマップの探索ができるようになった。また、新たなアクションも導入され、従来の作品では行けないような場所にも行くことができる。毎回恒例となっているフェイスチャット(スキット)だが、今回は「ロングチャット」「ショートチャット」「ファイティングチャット」の3種類に区分される。2000年前、精霊の主マクスウェルが創造した世界リーゼ・マクシア。人が精霊にマナを与え、精霊が人に力を貸す。そうやって、ふたつの存在が共存する世界を乱す者など居る筈もなかった。しかし、その平和の翳りを感じ取ったミラ=マクスウェルは、精霊と人間を守るという使命に基づいた旅の途中、医学生の少年ジュード・マティスと出会う。ガイアスに仕える四人の精鋭。伝説の聖獣フォーヴの持つ四つの武器をコードネームとしている。それぞれ主人公2人を除くパーティーキャラクターと因縁がある。主題歌は浜崎あゆみの「progress」(FIVE収録)。プロデューサー馬場英雄の中では主題歌を浜崎にすることは当初から決まっていたという。曲の作成にあたり、浜崎には本作のあらゆる資料が渡された。本作の構想は2008年12月発売の『テイルズ オブ ハーツ』開発終盤から練られ始めた。当初から藤島康介(ジュード、アルヴィン、エリーゼ、ミュゼのデザイン)といのまたむつみ(ミラ、レイア、ローエン、ガイアスのデザイン)に共作を打診しており、プロデューサー馬場英雄とアートディレクター奥村大悟(ティポのデザインも担当)が2人の元へ出向きテーマを説明した。スタッフは共作を意識しすぎて両者らしい作風から離れないよう「これまで通りのスタンスで」と伝えた。デザインの完成まで、2人が「もう1人のデザインを見せて欲しい」と言うことは1度もなかったという。開発会社のナムコ・テイルズスタジオは本作発売後に消滅したため、本作は同社の最終作となった。作中のアニメーションはufotableが担当。同社が制作した『ゴッドイーター』のオープニングムービーのクオリティを目の当たりにした馬場が「ufotableが表現する『エクシリア』の世界観を見てみたい」と考え同社代表の近藤光に打診した。馬場は「15周年だからこそ、新しい風を吹きこみたかった」という。シナリオは木賀大介が担当。複数のスタッフがプロットを持ち寄りそのうちの1つを具体化させていくという、シナリオライターのプロットを元に検討することの多い本シリーズでは珍しい方針を取った。男女2人の主人公ということや「ミラ=マクスウェル」という人物を中心に据えることは、プロットを選び出した段階で決まっていた。また、従来はシナリオを完成させてから映像を作っていったが、本作では同時進行で作成している。バトルゲームデザインは穴吹健児。2人の主人公を打ち出すことは当初から決まっていたため、バトルシステムも「ふたり」で味わえる面白さを目指している。出荷本数は発売初日で50万本を突破した。PlayStation Awardsでは、50万本以上販売したタイトルに贈られるゴールドプライズ賞と、ユーザー投票によって選ばれるユーザーズチョイス賞を受賞した。ニュータイプアニメアワード2011では「ゲームムービー賞」1位、ニュータイプアニメアワード2012では「ゲームアニメーション賞」1位を受賞した。この他、一迅社から4コマ漫画とアンソロジーコミックが3巻ずつ刊行されている。TOXが発売される前である2011年9月2日に発売された韓国の大手ゲーム雑誌「GAMAR'Z」には、本作のエンディングまでの詳細な攻略記事が掲載されていた。それをスキャンした画像が日本の画像投稿サイトに掲載・翻訳されたことをきっかけに、日本の電子掲示板において本作のネタバレ情報が広範囲に流布する騒ぎとなった。韓国では韓国語にローカライズされていないゲームソフトが英語や日本語のまま販売されるのが珍しいことではなく、その際は販売店で特典として付いてくる韓国語で翻訳されたゲームのシナリオブック(エンディングも含めて全てのイベントシーンのメッセージを韓国語に翻訳した台本)を見ながらプレイするのが一般的である。そのため、「バンダイナムコが公式特典で制作したシナリオブックのせいで情報が流出した」という情報源を誤認した情報が、ネタバレ情報と共に広まった。これに対し、9月5日時点でバンダイナムコゲームスは公式に「流出した雑誌記事はバンダイナムコが監修したものではない」「シナリオブックが公式に特典として付くということはない」との声明を出した。しかし、情報流出とは無関係であったが、実際には韓国におけるTOXの流通業者「イントラリンクス」は、韓国人ユーザー向けの224ページのシナリオブックを制作して予約者特典としていた。このシナリオブックは、TOXの発売直前になって予約特典から取り消されたため、実際には韓国人プレイヤーの手には渡らなかった。さらに、9月7日になって情報流出元である「GAMER’Z」が声明を発表。「イントラリンクス社がシナリオブックを特典として付けると聞き、自分たちの雑誌にも攻略記事を載せることにした」「攻略記事はバンダイナムコパートナーズコリアの協力で書かれたものであり、無断で掲載したわけではない」「バンダイナムコ側からは情報公開解禁日時の指定や監修の申し出は全く無かった」「ゲームの発売前に攻略記事が掲載されたのは今回が初めてではないが、バンダイナムコから申し出があれば記事の掲載を遅らせることはできた」として、今回の事態の原因がバンダイナムコパートナーズコリアとバンダイナムコゲームスの両者にもあるとの主張をしている。9月8日、イントラリンクスは公式サイトにおいて謝罪文を発表。「7月時点でシナリオブックを特典として付けたいという要望を出したが、バンダイナムコパートナーズコリアからは許可は下りなかった」「しかし社内の連絡ミスでシナリオブックが特典として付くと告知してしまった」として、シナリオブックの制作に起因する騒動はイントラリンクス社のミスが原因であり、「GAMER'Z」や「バンダイナムコパートナーズコリア」には責任が無いとしている。
出典:wikipedia
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