富士野(ふじの)は、富士山南麓一帯を指す名称。富士野は主に鎌倉時代における源頼朝の富士の巻狩が行われた場所として知られる地名である。巻狩の狩場は現在の静岡県富士宮市北部一帯にあり、御旅館は宿に隣接した場所であったという。そのため「富士野」についての記載は鎌倉時代の代表的歴史書吾妻鏡などに見受けられる。また能『小袖曽我』では曾我祐成・時致兄弟が父の敵討ちを前に富士野に旅立つという話で構成されており、それは『奈良絵本』などでも題材にされている。『丹哥府志』では「曾我兄弟駿州富士野において復讐の後北條氏の老姦に欺むかれ遂に殺さる」という記述もある。この富士野は今川氏支配以降は村山三坊が実質土地を管理していたが、1656年(明暦2年)大宮町その他村々がそれを不服として徳川幕府へ訴えた。その結果、1658年(明暦4年)には大宮町・粟倉・山宮・星山など1町42村の入会権が幕府により許可されることとなった富士の巻狩を「富士野巻狩」と記す文献や絵画は多い(例:新板浮絵頼朝卿富士野牧狩之図 、頼朝公富士野牧狩餝立)。 しかし、「富士野巻狩」が転じて「富士の巻狩」と言われるようになったかどうかは不明である。
出典:wikipedia
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