大分駅(おおいたえき)は、大分県大分市要町1番1号にある、九州旅客鉄道(JR九州)の駅である。かつては地上駅であったが、2012年3月17日に高架化が完了した。大分県の県庁所在地である大分市の代表駅である。当駅を経由する全列車が停車する。日豊本線、久大本線、豊肥本線の計3路線が乗り入れており、このうち日豊本線を所属線としている。日豊本線は、起点の小倉駅から当駅までは、日出駅 - 杵築駅間、中山香駅 - 立石駅間を除き複線化されているが、当駅以南は終点の鹿児島駅まで全線単線となる。当駅は、当駅以北で運行される特急「ソニック」と、当駅以南で運行される特急「にちりん」(一部当駅を跨いで運行する列車もある)の接続駅となっており、普通列車も当駅で折り返すものが多い。久大本線は当駅を終点としている。豊肥本線は当駅を起点としているが、列車運行上では当駅に到着する列車が下り、当駅を発車する列車が上りとして扱われている。当駅は、最終列車の発車時刻が全3路線、4方向ともに同時刻の23時40分とされている。2011年11月には開業100周年を迎えた。大分駅は鉄道院豊州本線が別府駅から当駅まで延伸したのに伴い1911年(明治44年)に開業した。大分市の市制施行(同年4月1日)からちょうど7ヶ月後のことであった。開業当初は豊州本線の終着駅であったが3年後の1914年(大正3年)に豊州本線は幸崎駅まで延伸し、中間駅となった。また同日に同じ国鉄の犬飼軽便線が当駅から中判田駅まで開通したため同線と豊州本線との接続駅ともなった。1915年(大正4年)10月30日には大湯鉄道が大分市駅から小野屋駅までを開業。同時に、犬飼軽便線(現在の豊肥本線)が中判田駅まで開通。大湯鉄道はその後1922年(大正11年)の12月1日に国有化され大湯線となり、大分市駅はこのとき大分駅に統合された。これにより、当駅は国鉄の豊州本線・犬飼線(3ヵ月前の1922年(大正11年)9月2日に犬飼軽便線から改称)・大湯線の接続駅になった。この間、1918年(大正6年)には、外堀止まりだった路面電車の豊州電気鉄道線(後の大分交通別大線)が大分駅前まで延伸。1972年(昭和47年)4月5日の廃線まで駅前より発着していた。1928年(昭和3年)12月2日には玉来駅から宮地駅までの開通により熊本駅から大分駅まで犬飼線なども含めて全通し豊肥本線に改称された。1932年(昭和7年)12月6日には大隅大川原駅から霧島神宮駅までの開通により小倉駅から大分回りで鹿児島駅までが豊州本線等を含めて全通し日豊本線とされた。そして1934年(昭和9年)11月15日には日田駅から天ヶ瀬駅までの開通により大湯線も含めて久留米駅から大分駅までが全通したため久大線となった。久大線は1937年(昭和12年)6月27日に久大本線に改称され、大分駅は現在の様に日豊本線・豊肥本線・久大本線の接続駅となった。第二次世界大戦当時、大分市街は再三にわたり空襲を受けた。1945年(昭和20年)4月21日には大分駅機関庫が被弾。同年7月16日の大分空襲では中心部の2,358戸が焼失し、大分駅から海が見えたと伝えられる。戦後は1958年(昭和33年)に駅舎を新設している。この駅舎は、数度にわたる改装を繰り返しながら2012年(平成24年)の高架化まで使用された。駅前には1911年(明治44年)の開業とほぼ同時期に2本のクスノキが植えられ、高さ約20mにまで成長して駅の象徴となっていたが、構内の拡張工事に伴い1964年(昭和39年)8月7日に伐採された。大分駅北口からホームまでは1956年(昭和31年)に地下道が完成していたが、ホームと南口の間は渡線橋で接続されていた。そのため、地下道の南口への延長が計画され、1980年(昭和55年)10月に駅を横断する地下道が完成している。ただし、この地下道はコンコース内にあり、無料で通り抜けはできなかった。1987年(昭和62年)に国鉄の分割民営化に伴い山陽新幹線以外の九州地区の旅客鉄道業務を九州旅客鉄道(JR九州)を継承し、同社の駅となった。2012年(平成24年)3月17日に高架化が完成し、高架駅となった。かつての大分駅は地上駅で、大分市中心部の市街地は駅や3本の鉄道路線により南北が完全に分断され、商業施設や公共機関が北側に集中していた。この南北地区格差の解消と、南側の開発促進を狙い、1996年度(平成8年度)から連続立体化(高架化)事業が行われた。2008年(平成20年)9月のチャレンジ!おおいた国体までの高架化の完成を目指していた久大本線及び豊肥本線は、2008年(平成20年)8月24日に高架化した。その後、日豊本線も高架化が進められ、2012年(平成24年)3月17日に全面的に高架化が完成した。豊肥本線・久大本線が先行して高架化した後は、日豊本線への直通はできなくなり、久大本線の別府直通の特急列車については、2008年(平成20年)3月改正から大分 - 別府間は臨時扱いとして運行を休止していた。また、夕方に豊肥本線から日豊本線に直通していた普通列車の乗り入れも休止していた。日豊本線部分の高架化が完成して全面高架化が完成した2012年(平成24年)3月17日にダイヤ改正が行われて久大本線の特急列車の別府直通が復活した。また、高架化により日豊本線が利用できるホームが増えたため、これまで一部が別府駅始発・終着であった日豊本線の特急が、大分駅始発・終着に統一された。2015年(平成27年)3月14日のダイヤ改正では、豊肥本線・久大本線の普通列車の別府方面への直通も再開した。高架化された区間は日豊本線3.65km(豊肥本線1.60kmを含む)及び久大本線1.92kmの計5.57kmで、高架化により日豊本線10箇所及び久大本線3箇所の計13箇所の踏切が除去された。また、日豊本線を跨いでいた春日陸橋及び大道陸橋も撤去された。日豊本線、久大本線、豊肥本線を合わせて島式ホーム4面8線からなる大規模な高架駅である。2012年(平成24年)3月17日に全面高架化が完成し、それに合わせて市民からの公募を踏まえて駅の北側の出口を府内中央口、駅南側の出口を上野の森口とした。ただし、既存の市街地は駅北側に偏在していて、大多数の利用者は府内中央口(北口)のみを利用するため、高架化完成以前は、府内中央口(北口)を指す場合には単に大分駅と呼び、特に上野の森口(南口)を指す場合には駅裏と呼ぶことが多かった。2012年(平成24年)3月17日の高架化完成に伴い、高架ホーム下に新駅舎が設けられた。府内中央口(北口)と上野の森口(南口)とは新駅舎内のコンコースで結ばれており、駅の営業時間(4:00-25:30)中は通り抜けが可能である(手押しに限り自転車も通行可)。ただし、府内中央口(北口)側は駅ビルの工事等のために仮設通路を介しての通行となる。改札口はコンコースの中央付近の西側に設けられている。自動改札機が設置されており、2012年12月1日からSUGOCAにも対応している。JR九州直営で自動券売機、みどりの窓口、JR九州旅行大分支店は改札口の並びに移転した。。自動放送導入駅。改札内にはキヨスク、ICカードチャージコーナー、トイレなどがある。ICカードチャージコーナーはのりこし精算機ではなく、チャージ機のみである。併設して公衆電話が設置されている。高架下などには、2012年(平成24年)3月17日に、コープおおいたを核店舗とし、41店舗が入居する豊後にわさき市場がオープンした。コンコースでは、休日等にミニトレイン「ぶんぶん号」が運行される。府内中央口(北口)には1958年に建設された鉄筋コンクリート構造3階建て(一部4階建て)の駅ビル(旧駅舎)があったが、2012年(平成24年)3月17日の完全高架化を以って使用を終了し、解体されることになった。旧駅舎及び地上ホーム跡地には、新駅ビルが2013年(平成25年)4月30日に着工し、2015年(平成27年)4月16日に開業した。また、約16,000m²の府内中央口(北口)前の駅前広場を2015年(平成27年)3月21日に全面的に供用開始した。駅前広場には大屋根のあるイベントスペースが設置されている。新駅ビルは2013年(平成25年)4月30日に着工し、2015年(平成27年)4月16日に開業した。2014年(平成26年)9月30日に、施設全体の名称を「JRおおいたシティ」に、新駅ビルの1-4階部分と豊後にわさき市場、及び、大分駅南立体駐車場にある商業施設は合わせて「アミュプラザおおいた」にすると発表した。新駅ビルは、敷地面積約20,000m²、延床面積約107,000m²、店舗面積約31,000m²で、鉄骨鉄筋コンクリート構造地上8階・地下1階の低層部と東側の地上21階のタワー部とからなる。温泉施設向けの機械室の面積削減や駐車場の設計変更により、当初計画の地上23階建て、延床面積約120,000m²から全体の規模が若干小さくなったが、店舗面積には変更はない。開業時点ではこのうち1-4階は商業エリアで、1-2階には衣料品や雑貨等の店舗、3階には東急ハンズ、フードコート、4階にはレストラン街、TOHOシネマズが入居した。タワー部は開業時点では、8-18階がホテル「JR九州ホテル ブラッサム大分」、19-21階が天然の温泉施設「シティスパてんくう」が設置されている。また、開業時には低層部の屋上階である8階には、屋上庭園「シティ屋上ひろば」が開設され、2015年(平成27年)4月10日に鉄道神社を移す神事が行われた。正式名称は周辺の区画整理事業で決定された「北口駅前広場」と「南口駅前広場」である。駅の出入口の名称と異なっていて判り難いとの市民からの要望があったことから、大分市が通称名を北口が「府内中央口広場」、南口が「上野の森口広場」とすると2015年(平成27年)5月18日に発表した。「北口駅前広場(府内中央口広場)」は、大友宗麟やフランシスコ・ザビエルの像などが置かれ、約16,000m²の面積がある。「南口駅前広場(上野の森口広場)」は、朝倉文夫作の銅像や噴水などがあり、約7,900m²の面積がある。番号は駅府内中央口(北口)側から順に割当てられている。。各ホームにはエレベーター及びエスカレーターが設置されている。豊肥本線・久大本線は電化されていないため、。。また、2015年(平成27年)5月1日より向谷実が作曲・演奏した入線予告・発車メロディーが導入されている。以下は2014年(平成26年)3月15日現在のものである。(※1)4650M列車(同駅17:13発)のみ該当(※2)1639M列車(同駅18:09発)のみ該当なお、上記ののりばは通常時の発車についてのものであり、多客期に運行される臨時列車や、到着列車はこの限りではない。高架化前は、貨物列車の通過線、機関車の入れ替え用側線等の設備が整っていた。かつては府内中央口(北口)の東側に貨物ホームが存在したが、現在は高速バス乗り場やバス待機場になっている。南東部には旧・豊肥久大鉄道事業部豊肥久大運輸センター(旧国鉄時代は大分運転所)があったが、この車両基地は大分駅高架化にともない牧駅近くの大分鉄道事業部大分車両センターの隣接地に移転し統合され、移転先には高架橋も作られた。また、整備場は高架化に伴い解体された。この整備場にはキハ07形気動車が保管されていたが、2003年に九州鉄道記念館に移設された。かつては大正時代創業の梅乃家が駅弁を販売していたが、2007年11月に駅弁事業から撤退した。同社はホームの立ち食いそば・うどん店とコンコース内の食堂も運営していたが2012年3月の高架化に伴う構内の改装に伴い閉店した。現在販売されている主な駅弁は以下の通り。上記駅弁のうち、豊後水道味めぐりは、第10回九州駅弁グランプリにおいて2位(準優勝)に選ばれた。また、大分駅が高架化した際、数量限定で高架記念弁当が発売された。2015年度の1日平均乗車人員は19,550人である。日豊本線の駅、及び大分県内にある駅の中では最多。またJR九州の駅としては博多駅、小倉駅、鹿児島中央駅に次いで第4位である。* 2007年(平成19年)までの一日平均乗車人員は、年間乗車人員の値を各年度の日数で割った値。府内中央口(北口)周辺は大分市街地の中心部で、百貨店等の商業施設や大分県等の行政機関が立ち並び、商店街が縦横に延びて、人通りも多い。その一方で、上野の森口(南口)周辺には静かな雰囲気の街並みが広がっている。駅の南北で様相が大きく異なるのは、3本の鉄道路線により市街の南北が完全に分断されていたためであるが、駅の高架化と併行して上野の森口(南口)周辺の再開発も行われている。府内中央口側には、大分駅を経由する全てのバス路線ののりばがある。大分バスの駅南循環線及び試験運行中の大分きゃんばすのみは、府内中央口側に加えて上野の森口も経由する。かつて府内中央口側には、駅前広場東側に大分交通、駅前広場西側の大分駅前商店街沿い及び広場外の国道10号沿いの2ヶ所に大分バスののりばがあった。大分バスの路線は、中央通りを進んだ先の大分バス本社前停留所のみに停車して大分駅前を経由しないものや、駅前広場外ののりばのみに停車するものが多かった。駅前広場のロータリーの整備に伴い、2014年3月3日に大分駅前のバスのりばが変更され、広場の東西や広場外に分かれていたのりばがロータリー西側に集約された。さらに同年4月1日からは、大分バスの駅前を経由していなかった路線も新たにロータリーへの乗り入れを開始し、大分市街地を起点とするほとんどの路線にロータリーから乗車できるようになった。県外への高速・特急バスはロータリーには乗り入れないものの、2015年4月1日からは駅ビル東側に「要町」バス停が新設され、一部の県外高速・特急バスが停車するようになった。また、大分バスの大分市街地を終着とする路線の降車場はロータリー内には設けられていない。大分交通と大分バスが主体である。2014年3月15日までは、別府市を中心に路線を展開する亀の井バスのアフリカンサファリ線(1往復のみ)も発着していたが、翌16日のダイヤ改正によって別府駅西口止まりとなり、同社の大分駅前を経由する一般路線はなくなった(高速バスは存続)。全ての県外路線バスの最寄停留所は、中央通り沿いに約300m北のトキハ大分店前にある「大分バス本社前(トキハ前)」1番のりば・「トキハ・フォーラス前」である。なお、とよのくに号(スーパーノンストップ便のみ)・やまびこ号・トロピカル号は、2015年4月1日より駅ビル東側に新設された「要町」停留所からも利用可能となった。
出典:wikipedia
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